ヤエザクラF1.0
近所のヤマザクラが新緑に追い立てられるように入れ替わり順番で見頃を迎えているが、ソメイヨシノと入れ替わりになるのが同じく園芸種のヤエザクラだ。
結構花期が長くGW明けぐらいまで眺めていられるが、ご多分にもれず今年は早めに咲きだしたので、少し早く終わるかもしれないね。
まずは白い種類が先に満開となる。
そう言えば昨日書き忘れたが、近所でサンショウクイを今年初認。例年に比べる半月近く遅い。
近所のヤマザクラが新緑に追い立てられるように入れ替わり順番で見頃を迎えているが、ソメイヨシノと入れ替わりになるのが同じく園芸種のヤエザクラだ。
結構花期が長くGW明けぐらいまで眺めていられるが、ご多分にもれず今年は早めに咲きだしたので、少し早く終わるかもしれないね。
まずは白い種類が先に満開となる。
そう言えば昨日書き忘れたが、近所でサンショウクイを今年初認。例年に比べる半月近く遅い。
春眠暁を覚えずの言葉通り、春はやたらと眠くなる。特に昼飯を食った後は顕著で、仕事場で背もたれを倒して小一時間程度のシェスタと洒落込むのがこの季節の日課だ。
フリーランスになって自宅が仕事場となって何がメリットかって、人目を気にすることなく堂々と昼寝ができることであろうかw
昨今は新コロナ禍で在宅ワークが叫ばれ、その閉じこもり疲れが顕在化しているようだが、こちとら四半世紀もこの状態がスタンダードである。逆に今さらどこぞのオフィスで人に囲まれて仕事などしたくないぞ。
そう言えば独立したばかりの頃は、昼間からビール飲みながらキーボード叩いていた時もあったな。歳とってアルコール入るとすぐに眠くなってしまうので、さすがに今はやらんけどw
そんなこちらの思いに我意を得たりではなかろうが、先日山中で出くわしたカモシカの若い個体も、この春の陽気にどこか眠そうな雰囲気満々だった。
今朝は氷点下3℃とさらに寒かったな。庭も周辺の畑も下で真っ白だった。
日が当たるそばから霜は解け霧散していく。
連日の寒さで展葉の早いミズキもまた縮こまってしまった様子。
それにしても1億画素の威力はすごい。芽のひとつひとつまでしっかり解像している。しかもこれを手持ちで撮れてしまうのだからフジの手ブレ補正も優秀である。
枝被りながら何とかクロツグミを撮影。35mm版換算1600mm相当を手持ち撮影というのも、オリンパスの手ブレ補正はさらに優秀だ。
ちなみにこの時動画も撮影しているが、さすがに動画ではゆらゆらと画面が揺れてしまうものの、参考映像としては十分なものである。
それと今朝方キビタキを初認。姿はチラッと黄色いのが飛んだのを観た程度だが、さえずりを複数箇所で確認している。
今朝は日の出前の時点で氷点下1℃まで下がり、GWを前に信じられない寒さに見舞われている。
朝から猛烈な強風が吹いていることもあって体感気温はさらに低く感じられ、この時期にいくらなんでもこりゃ寒すぎだ。
真冬並みの防寒装備に身を包む家人も、朝は畑のレタスが凍っていたと嘆いていた。
こんな気候ではまだ半纏とストーブは手放せないな。
世の中的には梅にウグイスならぬメジロが取り合わせとしては有名だが、うちの近所にはお大臣様の家の庭木ぐらいしか梅がないので、この季節にメジロがやって来るのは桜である。
ソメイヨシノの周辺ではよく群れでピーピーと鳴きながら蜜を吸っているのを見かけるが、この日は花も終盤となったヤマザクラにやって来ていた。
甘党のメジロは蜜吸で知られるが、よく観察していると、花に集まってくる小さな虫も食べている様子。
それが目的なのかついでなのか知る由もないが、花にくちばしを突っ込んでいるからといって必ずしも蜜を吸っているとは限らないということだ。
例年に比べてちょっと遅い感じだが、今年もクロツグミがやって来た。
常々次の日本三鳴鳥に推したいと思っているその美しい囀りは、部屋の中にいても聞こえるほどの声量と合わせていつも渡来を心待ちにしている。
演習林では路上で争う2羽の雄個体と遭遇したり、割と近くで複数が鳴き競っていたので、今朝方皆で到着したばかりと思われる。
ヤマザクラのピンクが遠目に強く映えるのは、そもそもの花弁の色合いもあるが、ソメイヨシノと違って同時に若葉が展葉するため。
透過光を通せばさらにそれが強調される。
ここら辺りでもぼちぼち芽吹きが始まり、気の早い樹種によっては新緑となりつつある。
よく手入れされた近所の庭木の桜やスモモも終盤戦に入り、徐々に萌黄色の世界と入れ替わりだろう。
園芸種のソメイヨシノは同じ場所同じ時期に植えられたものはほぼ同時に花を咲かせる。これは意図的にそのように設計されているので、公園などでは一斉に満開を迎える。
その点で山野に自生しているヤマザクラは環境によって木ごとに咲くタイミングが異なるので、ソメイヨシノに比べてその地域内における花期が長い。
日当たりの良い斜面では芽吹きに先駆けて花を付ける木もあれば、新緑の時期に入ってから花を付ける木もあったりして、4月中旬からGW明けぐらいまでは桜を楽しめる。
上越国境の残雪とヤマザクラもこの時期ならでは。
標高400〜500m付近より下では新緑の季節を迎えつつあるが、1000mより上ともなると遠目には芽吹きもあるのか無いのかよくわからないまだ冬枯れの世界だ。
近くでウグイスが鳴き、谷底からはミソサザイが、梢でルリビタキがさえずっているので辛うじて春であることを思い出させる。
残雪が消えて林道を車輌で辿れるようになったので、北部フィールドの奥山へも足を延ばせるようになった。
さらにこの観察ポイントまでは1時間半のいわゆる登山行程になるが、まだ冷たい春の風が心地よく感じられる良い運動である。でも正直大変疲れるのではあるが..
それにしてもまた足元が崩れて広がったようで、年々立ち位置が下がっているぞ。
しかもすぐ背後の尾根上の森には昨夏のクマ棚が。数年前にこの森でクマと遭遇しているので、これはこれでさもありなん。
でもまさに前門の虎、後門の狼状態だなw
まだもう少し桜の季節は続く。ここ数日でヤマザクラが咲き始めた。
桜で括るとどっちも同じカテゴリに入るが、ネイチャー系のカメラマンは大抵はわさわさ咲くソメイヨシノより、ひっそり咲くヤマザクラのほうが好きだという人が多い。
風景屋さんもそうだが、その手の人は電柱や鉄塔、家屋など人工物を嫌う人に多いが、人の生活感を排して日本の風景を切り取ること自体に無理があろうというもの。
アフリカやシベリアならいざ知らず、狭い日本列島津々浦々に人々の生活が入り込んでいるわけで、そこと上手く折り合いをつけないと日本の風景を表現するのは難しいだろうね。
ということで、人の手で植えられた公園のソメイヨシノも、人知れずひっそりと山野に咲くヤマザクラも、個人的にはどっちも好きである。
長く雪に閉ざされてきた雪国の里山の春はすべてが一度に始まる。そしてそれはまさに待ちわびた春という感じ。
平野部の街場では桜の季節はとうに終わっているが、多雪地帯や標高の高い地域ではこれから新緑と一緒にヤマザクラが始まる時期であり、一年で最も彩り豊かな季節を迎える。
少し標高の低い里の桜はさすがに散り際だったが、山間ではソメイヨシノもヤマザクラも芽吹きも一緒に進行していく。