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清明

2017/4/4

県北部の林道は例年並みにまだ残雪が多く車では侵入できないため、春の日差しに小汗をかきつつ、機材背負ってえっちらおっちら徒歩でアプローチする。

雪上を風に吹かれてフワッと鳥の羽毛が飛んできた。付近を双眼鏡で探すと、渓流沿いの藪の中に何かいるように見えるが、ちょっと斜面が急過ぎて降りるのは叶わず。色味がテンのように見えなくもないが、向こうもこちらに気づいたようで、藪伝いに逃げていく気配だけ感じた。

何か獲物を捕らえて解体中か食事中か、そんな雰囲気だったので、待っていれば戻ってくるかもと思いつつ、今日は目的が違うとぞと自分に言い聞かせて先を急いだ。

獲物はキジ雌だったようだ。

帰り掛けに同じ場所を角度変えて双眼鏡で探したが、獲物の本体もそっくり無くなっていたので、3時間あまりの間に獲った本人か、はたまた別のものかが持ち去ったようだ。

草津の湯釜の稜線越しに西の空が赤く染まる。大気中に浮遊物が多い証拠だ。

今日は二十四節気の清明で、その意味は「万物がすがすがしく美しい頃」を指すらしいが、花粉と黄砂が混じったようなヘイズまみれの大気では、とてもそんな気分に離れない。

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ソメイヨシノも樹齢など木によって結構差があるので、そこだけ切り取ると満開か!って見せ方になるけど、敷島公園では全体的にまだ一分咲き程度かな。

というのは朝の時点の話で、午前中はそこそこ気温が高かったのでそのまま開花する可能性もあったけど、午後には雨模様で結局気温は下がったので、やっぱ花見にはまだ早いね。

帰る道すがら、富士見と北橘でツバメをこの春初認。南面まで来ているようなので、赤城高原にもそろそろ姿を見せるかな。

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まだ梅

2017/4/2

東京で桜が満開というニュースが流れて、昨日の今日で意外に早かった..例年に比べればもちろん遅いけど..なという感じ。日曜だったので早めに満開情報出したんじゃないか?と見るのは穿った見方かw

同じ関東でもうちの近所では白梅がチラホラ。やはりこの時期の標高の差は大きいね。

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花冷え

2017/4/1

東京近郊の桜はこの週末が見頃だと、どこのニュースも事前に予想していたようだが、4月とは思えない冷え込みにすっかり出鼻をくじかれた感じだ。

昨日から出張で上京していたが、東京は連日の冷たい雨模様。家人によれば赤城高原では朝方5cmほどの積雪だったようなので、まあこの花冷えも致し方なしか。

銭形平次で有名な神田明神の桜はまだ三分咲きといったところ。でも今週中に気温が上がれば、一気に開花して満開となるだろうね。

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今夜は雪か?というほど冷え込んだ赤城高原を後にして、午後は仕事で上京し夕方そのまま新宿に移動、オリンパスギャラリーで開催されている海野和男先生の写真展「蝶・舞う」のオープニングパーティーに参加。

自然科学分野だけでなく写真界でも巨星たる海野先生だけあって、お祝いに集まった顔ぶれは、老若男女写真家たち他、カメラメーカーの関係者などメンツはそうそうたるものだった。

海野先生をしても純粋に蝶の写真展は4回目だと言われていたが、この分野での先駆者たる力作にはただ見入るばかりである。難しいことは抜きにしても、被写体が好きであることが見て取れるというのは素晴らしいことだ。

オリンパスギャラリー東京 3月31日~4月5日

昆虫写真の巨星(左:海野和男氏)と四足動物の巨星(右:飯島正広氏)が、顔を突き合わせて何やら怪しい談義。話の中身は秘密w

大先輩たちがこうしてまだまだ元気で現役あることは喜ばしいことであると同時に、それに続く後輩たちが頑張らねばという思いに駆られるのはそれもまた時代だろうか。

会場で偶然会ったマサ先輩とは、この後夜の新宿へと繰り出すこととなった。

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あまり好きではないパナの製品であるGH2を導入した理由の一つが、EXテレコンであった。動画的に画質劣化すること無く、純粋に焦点距離を2.4倍に伸ばせるのが魅力であった。FD500mmがそのまま1200mmになる..補足するとm4/3仕様では2400mm..という算段である。

ところがそのEXテレコン、かなりマイナー機能だったと見えてその後の後継機ではある意味オマケのような扱いに成り下がり、GH3では酷いコンニャク現象の放置、GH4に至っては期待の4Kでは機能すらしないという有様である。

そんなEXテレコンが、GH5では再び復権したのだから嬉しくないわけがない。何しろ前述の通りの扱いだったので、GH5では存在すらなくなると踏んでいたからね。もちろんパナ独自の専用センサーだったGH2の時のような性能は期待しなかったが、FHDで2.7倍、4K60Pでも1.4倍と結構頑張った感がある。

以下のサンプルは、ややというかかなり特殊なシチュエーションだが、逆に言えば条件としては相当シビアなものだろう。

約200m離れた電線に止まるムクドリ..うちの近所では春告鳥だ..を、35mm換算で約5000mmに1.4倍のEXテレコンを効かせ、同7000mm相当で撮影した4K60Pの動画から切り出したものを、ノーレタッチ、ノートリミングである。

間にはヘイズの発生源である耕作地を挟んでおり、動画上はピンがゆらゆらと動くので、フレーム単位でピンの良い位置を狙って静止画として切り出している。この絵が使えるかどうかは見た人の判断となるが、撮影条件を考えれば個人的には驚異的な画質と言える。

上記のような条件で狙うはほぼ天狗様ぐらいなので、そこはまあ特殊であるのは当然だが、実際のフィールドでワイルドライフを狙うシチュエーションに置き換えてみれば、なかなかに魅力ある性能であることは明白だ。

先日の記事でも書いたが、ワイルドライフ撮影では撮れるか撮れないか、という切実な問題が常に立ちはだかるのである。どう写っているかが問題なのではなく、何が写っているかが大事なのだ。

GH5の新機能で、期待していたものの一つがボディ内5軸手ブレ補正がある。下位モデルではすでに実現されていたので、GH5での実装も当然と言えば当然なのだが、4K60Pの熱処理対策の為に犠牲になる可能性もあるかなと思っていたのも事実だ。

ボディ内手ブレ補正と言えば、同じm4/3陣営のオリが先行している。実際、各種メディアのインプレで報告されている通り、同E-M1 Mk2の強力な手ブレ補正の性能には驚くばかりでだ。

さすがに動画カメラとして使用前提のGH5に、そこまで手持ち撮影時の性能を求めることはないのだが、個人的にもボディ内手ブレ補正のカメラは初めてなので、少々心躍らせて検証を試みた。

検証に使用したのはこの組み合わせ。我が(無駄に)永き撮影キャリアの友とも言える銘玉キヤノンNew FD500mm F4.5Lである。

こんな30年以上前の代物を現役として有効に使える辺り、m4/3規格サマサマだが、GH5..E-M1 Mk2でも同じだけどね..の登場でこいつを手持ちで使おうという魂胆がふつふつと沸き立ってきているのだ。そうTMがそんなありきたりのレンズで検証などするわけはないw

ということで、居間のサッシの隙間から餌台の常連を狙ってみた。距離はFD500の最短撮影距離である5m少々で、当然何れも手持ちMF..ややピンアマwはご勘弁を..である。

で総合的な結果だが、換算1000mmの画角となるこのセットで、1/500秒以上のシャッターが切れれば結構な歩留まりでイケることが判明。これなら十分に緊急用に使える。

その他、パナライカ100-400の望遠端(800mm相当の画角)で、3m前後の至近距離で1/8秒でもそこそこ手ブレを止められることが判り、期待していた以上の性能があることが判った。Dual I.S.2が機能しないオリのM.ZUIKO ED12-100PROでも、広角側1/2でも止まる。

元より低速シャッターでは被写体ブレは止まらないので、あくまで緊急避難的な使い方に限られるが、撮れるのと撮れないのとでは雲泥の差があるのが、ワイルドライフ撮影の世界である。

でっけー

2017/3/27

すでにGH4を撮影班に払い下げてしまったので新旧比較できないのだが、でっけーっていうのが素直な感想。

記憶にある中でGH2辺りと較べると、倍くらいデカイんじゃないかと感じてもそれほど大げさでないかも。個人的にはまったく問題ない大きさだけどね。

もちろんフルサイズの一眼レフと比べれば小さく軽いのは当然なのだが、センサーサイズが一回り大きいAPS-CのX-T2と比較しても、そのボリューム感はGH5の圧勝である。GH4でギリギリでリグ組んでたりするとちょっと危ういかな。

X-T2も30Pとは言え高精細な4K映像を連続10分..バッテリーグリップ付きなら30分迄延長可..記録できるが、GH5は4K60Pをバッテリー続く限り無制限に記録できる点で、実は規格外のモンスターカメラなのだ。

4Kデータを連続して処理するにはそれなりの熱対策が要求されるが、逆に言えばその辺りの放熱処理をこのサイズの筐体に入れ込んできたパナの技術力は賞賛に値しよう。

同じ業務用カムコーダーの老舗である某SO社..いわゆる糞ニーねw..など、4K撮影でカメラが熱暴走するという事態で騒いでいたが、パナはGH4の時からあまりその手の話を聞かない。

似たようなスペックの高倍率ズームを付けて..撮ってからGH5にはM.ZUIKO 12-100 PROにすべきだったと気付くw..並べてみる。X-T2はFUJIFILMのAPS-Cミラーレス機の中では大柄と言われているが、それでもGH5の前ではコンパクトなカメラである。

4K60Pで武装するGH5もここまで唯一無二の存在となってくると、さすがにm4/3のミラーレス機のくせにデカイとか何と文句を言う輩もいるまい。パナは小型のカメラもラインナップしているので、ミラーレス機本来のコンパクトさを求めるなら選択肢は色々ある。

何より、業務用カムコーダーの性能をレンズ交換式一眼カメラの中で実現されてしまっては、さすはにパナは好きじゃないとか言ってられないねw

春の細雪

2017/3/26

今日は朝から終日雪模様。ただ、雪と言っても積もる側から解けていってしまうような力ない降り方で、いわゆる関東の春のドカ雪とは異なるものだ。

それでも地面が白くなると餌台周辺が騒々しくなるのはいつもの通りで、シメとアトリのロシア組を筆頭に、カラ類の常連さんたちで賑わっていた。

ロウバイは冬の花だが、うちのはまだこれから咲こうかという状況。まあ例年こんなタイミングで、下手するとコブシ一緒に春を謳歌するときもある。

ウグイス鳴いてツバメ飛ぶのは、まだもう少し先になるかな。尚、タイトルは谷崎潤一郎とは無関係w

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