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ドングリと並ぶ里山の山野の実りと言えばクリ。これまたいがが弾けて落果しないと口にするのも難しいが、地面に落ちてしまえばいがに包まれていようとも関係ない。クマは掌、イノシシはその頑強な鼻先で器用に開いて実を取り出して食べている。

山に入れば原種のシバグリ..いわゆる山栗のこと..だが、農村の集落周辺では粒の大きい品種なので、人があまり食べなくなって放置されているクリの木は、動物たちにとってはさぞご馳走のなる木に映っているであろう。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

最後まで頑張っていた実もほとんど落果してしまった。人が拾うのが早いか、動物たちの口に入るのが早いか、農村部では争奪戦となることもある。

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ほとんどの生きものが好物とするドングリは、本来なら落果するまで待たなければならず、樹上にある限りカケスやリス、それにクマなど限られた生きものだけのもとなる。

それが台風で大風が吹くことで落果が早まり、ネズミやシカ、イノシシなど誰もが労せず口にすることができる。これぞまさに台風様さまの功と言えよう。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

青くみずみずしいコナラのドングリは、とりわけクマの大好物。わざわざ木に登らずとも食べられるならこんな楽な事はない。

ただこんな農道上に散乱しているケースでは、ネズミやシカの口に入ることがほとんだ。このドングリたちも数日かけて徐々に姿を消した。

台風の功罪

2017/9/20

大局的に見て台風が人間社会に被害しか及ぼさないことに異論はない。その通り道で山を崩し建屋を壊し、そして人の命を奪う。

直近の台風のみならず、過去に受けた被害が治癒することなく続いているケースがほとんだろう。そういう意味で天災には違いない。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

家の周囲を点検していて、裏手のミズキが折れているのに気づいた。結構太い枝であったが、上から裂けるように折れている。

枝の付き方や風の向きによってたまたま折れたようだが、台風のような大風によって折れたりや倒れたりする木には、それなりに功罪がある。罪はもちろんそれによる二次被害だ。折れた枝が通行人に当たったり、倒れた木が建物を損壊するなど。

では功はと言えば、それまでそこにあったものが無くなるので、例えば森の中ならばぽっかりと空間でき、そうすると今まで当たらなかった日光が射し込むことになる。

林床に日光が当たれば、次の芽生えのチャンスが平等に生まれる。そこを巧みに生き延びる術を植物たちは備えているので、我先にと手を広げるごとく芽を樹冠に向けて伸ばすことだろう。

新しい芽生えはそれを求める生きものの糧となる。それはつまり新たな命のつながりを生むことに他ならない。そうして過去から綿々と森がつくられ、そして受け継がれているのだ。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

先日も書いたように今回の台風18号は風台風だったので、近所の防風林の気になっていた木..半分ほど枯れ木状態だが..を見に行ったところ、倒れずに無事残っていた。

実はこの木はアカゲラが何年も続けて営巣していて、毎年子育てに成功している。朝通りががかると警戒して幹の裏に隠れるというやり取りをもう何十回と繰り返しているので、何となく親近感を感じているのである。

ただ枯れた部位は結構傷んでいるので、次の大風で倒れるかもしれないが、まあそれこそは自然の成り行きというものだろう。

台風一過

2017/9/19

台風18号は本州に到達するのにやたら長い時間がかかったが、通り過ぎるのはあっという間で、赤城高原では大して雨も降らずに朝には一過となっていた。

ただ、風はかなり強く吹いていた..寝ている間の話なのでその意識はないが..ようで、村内あちこちに倒木や折れた枝が散乱していた。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

これらの路傍の草花は台風前に撮ったもの。一過の後はすべてゴチャゴチャ混沌状態であった。でも野草のたぐいは強いので、すぐにまた復活するだろう。

台風前夜

2017/9/17

空が不穏な雰囲気だ。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS
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初フリース

2017/9/16

台風近づいているから南の湿った風でも入るかと思いきや、秋雨前線が下がって本州がその北側なんで逆に寒い。なので今シーズン初めてフリースを着用。

記憶では山の上でもない限り最も早い事態かも。まあやっぱり夏は短かったんだねぇ。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

こんなどんよりした日はクラシッククロームも良い、の続き。沈鬱な雰囲気が出てよろし。

カテゴリ:季節感

騒々しいね

2017/9/15

また大陸の方から何か飛んできたようだが、大体マスゴミが騒ぎ過ぎなんだよね。なんつうか相手の思うツボというかさ。

日本の上空と言ったって遥か大気圏なんだから、Jアラートだけは粛々と鳴らしておいて、悠遊泰然としていれば良いんじゃないかと思う。

防災無線が逃げろとか言うけどそもそもどこに落ちるか判らねぇし、仮に落ちたって木造建築中心の日本でどう防げってんだってこと。一応警告してますよ、っていう行政のいざという時の言い訳なんだよね。

それはさておき、まあ何とも面倒くせえ国だね、あの国は。

FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS

今朝は赤富士ならぬ赤浅間になりかけたけど、残念ながらあまり染まらず。

カテゴリ:, 独り言|タグ:

野菜高騰

2017/9/14

ここまで天候不順で多雨が続くと、予想通り農作物への影響は大きい。街場の八百屋で小売価格が高騰しているニュースを耳にするが、そもそも産地である赤城高原で不作状態なので、まあさもありなんである。

うちのキュウリもそろそろ底をつきそうな感じ。タダで手に入るレタスももう硬いし、サラダのメンツも考えないとね。

FUJIFILM X-T2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR

近所のキャベツも大きくはなっているが、なかなか巻こうとしない。

カテゴリ:花・植物|タグ:

Xは10周年か

2017/9/13

今日は新型iPhoneの発表ということで、某国営放送でもニュースになっていた。日本はスマホユーザーの半分がiPhoneという特異な国なので、Appleもその市場性を重く見ており、Apple PayでSuicaが使える点などは、前モデルから引き継がれているようだ。

未だに4K60Pで撮れないC社を尻目に、全モデルで4K60Pを実現したのは見過ごせない。センサーが小さいとは言っても、スマホ本来の機能からは外れているであろう動画撮影にここまで力を入れてくるとは正直驚きである。何せFHDなら240fpsのハイスピードもイケてしまうのだ。

それにしても、10年アニバーサリーモデル..初代iPhone登場から10年経った..のiPhone Xがナンバー10を背負って登場したが、なぜに9をすっ飛ばしたのか謎である。FCP7も新バージョンはFCPXだったので、あまり続き番号に意味を持たせてないのかもしれないが。

FUJIFILM X-T2 / XF16mm F1.4 R WR

明け方、少しだけだが東の空が焼けた。やや湿度が高いなと思っていたら、案の定日中は久しぶりに気温が上がって、汗をかくほどではないがそこそこ暑くなった。

カテゴリ:写真・カメラ|タグ:

仕事でモノクロ撮影を頼まれることは多くはないが、Webサイト用の素材としてモノクロを使うことはよくある。

今まではカラー画像をPhotoshopでグレースケールで抜いていたのだが、フジのフィルムシミュレーションを使うようになってからは、ACROSモードで撮影するようにしている。

当然だが、カラーから色を抜いた場合よりも、ACROSモードで撮影したほうが階調が滑らかで且つ黒の締まりがぜんぜん違う。レタッチした場合に白飛びするケースも、ACROSモードならかなりの情報が残っているのだ。

X-T2は撮影ブラケットにフィルムシミュレーションを指定できるが、最近は3つ目にACROSモードを指定している。後からカメラ内現像で異なるフィルムシミュレーションに変えられるが、撮影後の手間を考えるとブラケット撮影のほうが便利なのである。

FUJIFILM X-T2 / XF35mm F1.4 R

こんなどんよりした日はモノクロにしてみるのも良いし、クラシッククロームもおすすめだ。