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山親爺

2015/6/4

林道脇に広がる斜面のヤブから、ひょっこりとカモシカが顔をのぞかせてややニアミス状態に。シュッシュッとこちらを威嚇するように睨んできたが、特に向かってくるような雰囲気はなかったので、カメラを構えてレンズをズームさせたところで..遅せぇぞP900!..一旦ヤブに引っ込んで見失う。

少し待ってからカモシカが顔を出した付近をのぞき込むと、ガサガサと斜面の上の方に移動するのが判った。こちらを気にしている様子はあったものの、その後は概ね逃げるでもなく威嚇してくるでもなかったので、しばらくのんびりと撮影相手になってもらった。

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カモシカの冬毛は地域によっては差はあるが、夏毛になると一様に顔が黒くなり、特に牡の成獣は迫力のある面構えになる。北海道で山親爺と言えばヒグマを指すが、こちらでは大きなカモシカの牡を山親爺と呼ぶ。まさにそんなイメージにピッタリである。

余談だが、体毛といえば西の方にはこんな色の個体もいるようで..

■オレンジカモシカ、5歳で初産
http://eaglet-office.co.jp/ibuki-letter/796

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カッコウのカッコー、カッコーという鳴き声はどことなく西洋的な雰囲気がある。3拍子でワルツ的なイメージというか、まあそんな感じ。

実際、昔から日本人はカッコウよりホトトギスを好んできたようで、和歌や俳句に詠まれるのもほとんどホトトギスのほうである。個人的にはホトトギスのトッキョキョカキョクやテッペンカケタカのほうが寂しい感じがする..血を吐くように鳴くと表現されるしね..のだが、意外にも日本人はカッコウの鳴き声をうら寂しいと感じてきたようである。

それは「閑古鳥が鳴く」の閑古鳥が、カッコウに由来するということからも判るというものだ。

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シャイなホトトギスと違って陽気でオープンな性格のカッコウ。例のごとく朝も早よから家の前の電線に留まって、カッコウー、カッコーと賑やかである。

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夜の静寂に響くホトトギスの「トッキョキョカキョク、特許許可局」という特長ある鳴き声は、聞けば大概の人はああアレねと頷くはずだ。が、姿を見たことあるかと問われれば、それはなかなか難しいかもしれない。

夜に鳴くことが多い鳥だが、昼間鳴かないわけではないので、決して姿が見えないことはないのだが、どうしてどうしてこれが意外に難しい。いわゆる声はすれども姿は見えずをそのまま体現しており、声のする方を凝視してみても、その姿を見つけるのは一筋縄ではいかないのだ。

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近くで例の「トッキョキョカキョク、特許許可局」が聞こえたので、音源のする方向を立ち位置を色々変えてみて、ようやく樹間の隙間からその姿を見つけることができた。爪先立ちして撮影しているので2000mmでは歩留まり悪くほとんどブレてしまったが、P900だからこそ何とか押さえることができたカットである。

ホトトギスの足元にメジロが写り込んでいるが、これはメジロのペア..もう1羽はすぐ上にいる..がホトトギスに対しモビングしているところである。もしかしてメジロに托卵か..メジロへの托卵例はまだ無いはず..と色めき立って、すかさずトケンの生態に詳しい写真家のY氏に確認したが、トケン類は鳴いているだけで近くの鳥にモビられるので、必ずしも托卵相手とは限らないとのことだった。

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同じイヌ科の仲間でも、より雑食性の強いタヌキと異なり、キツネが農作物を荒らすことはほとんど無いと言ってよい。キツネの主食はハタネズミなどノネズミ類であり、畦に穴を穿ったり穀類を食い荒らすネズミを捕食してくれるので、農家にとってはどちらかと言えば益獣になる。農業の神でもある稲荷神社の使いが、狛犬の代わりにキツネであることはよく知られたことであろう。

キツネは古来より大神(ニホンオオカミ)などと同様に山神の一種として崇められてきた。そのような意識は、全国各地にキツネにまつわる伝説や口語伝承が残ることからも見て取れる。狐に化かされる的な昔話などはその代表格であり、擬人化することでより人間社会との強い関係性が判るというものだ。

ちなみに群馬には、年老いた翁に化けたキツネが将来起こる吉凶禍福..幸いと災いのこと..を伝え歩く「コウアンギツネ」という妖怪伝説が残っている。

■ホンドキツネ毒殺
http://asianaturevision.com/?p=13583

しかし何を勘違いしているのか、田舎では時々キツネを害獣のように扱ってしまうこともある。これは間違いなく別の生きもの..例えばハクビシンやタヌキ..の何らかの仕業を取り違えているに違いないが、往々にして田舎の因業な輩には、その理屈が通じないのである。いやはや困ったもんだ..

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今年も昨年と同じ資材置き場の隅っこでキツネが子育てをしている。巣穴からの出入りを昨年とは変えていたので、しばらく気が付かなかったが、明るくなるまで親ギツネが頻繁に動き回っているので、まず間違いないだろう。

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畑が水不足

2015/5/31

この5月が観測史上最も暑いとか何とか言われているが、畑をやっていて何が一番困るかといえば水不足だ。ここまでカラカラだと日々の水やりが欠かせないのだが、水道代もバカにならないことも含めその手間が結構掛かる。

農作物は、植える時期と肥料の与え方が、その成長度合いに占める割合が高いのだが、それでもやはり基本は水である。特に根付くまでは十分に水を与える必要があり、自家消費分だけ採れればそれでオッケーの猫の額菜園であっても、それはそのまま収穫量に直結するので管理はしっかりしたいところだ。

赤城高原に引っ越してこの方、近所の農家から大量に旬の野菜をもらうため、八百屋で買うことなどすっかり無くなったが、採れたて野菜は少しでも早いほうが美味いのは自明の理なので、家人の趣味もあって自家栽培もやめられないのである。

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乾いて土埃が立ちそうな畑でヒバリが朝から騒々しい。ちかくの畦に頻繁に出入りしているので巣があるのだろう。

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近所の観光農園が季節営業の終わりということで、イチゴの余り物をもらってきた。さすがにプロが手を掛けて作った売り物だけあって粒が大きく色合いも良く、何より甘いのなんの。うちでも露地物栽培をしているが、ちょっと比べるのが恥ずかしい出来だ(苦笑)。

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先ごろ発掘されたPB540cだが、最近になってようやくHDDの中身をすべてチェックすることができた。まあ、すべてとは言っても320MB..GBじゃないよ!..しかないのだけどね(笑)。

若かりし頃、撮影データやフィールドノートの電子化を試みて作ったファイルメーカーのデータベースなど、サルベージしたいものが色々あった。また、保育園に入る前の上の倅が当時キッドピクスで書いた懐かしい落書きファイルも多数見つかり、どうやら断捨離が得意な我が家人の管理下において、PB540cだけがひっそり生き残った理由はここにあったようである。

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が、目下の懸案事項はそのデータの取り出し方法である。同じAppleのMacとは言え、当時の漢字Talkも現在のOS Xも見た目や操作性は酷似しているものの、中身はまったく別物なのである。ケーブルで直結しようにも漢字TalkにはTCP/IPは載っておらず、通信プロトコルはAppleTalkのみで、それ自体OS XではSnow Leopard(Mac OS X 10.6)で消滅してしまっている。

ではメディアを媒介するかと考えるも、一応サルベージしたアクセサリーにSCSIのCDドライブもあるが、思いっきりCD-ROM..しかも2倍速だぜ(苦笑)..だったりする。

残る手段は3.5インチFDドライブ!なのだが、そもそもPB540cのこのFDドライブが動くのかという問題と、うちにはもうFDドライブも同メディアもないため、いまさら現行Mac用に新たにドライブを用意する必要があるというのが、いささか悩ましいところだ。いつまでPB540cが動作するのかも未知数なので、どのみち選択肢は他にないのだが。

Appleの過去の資産切り捨て..例えば最近ならFireWireだろう..は今に始まったことではないが、先日も書いたようになまじ操作性や見た目が似ている点でどうにも惜しいと思う。Windowsなら95時代とは今でも互換性があるしね。と言うかWinで同じことをMicrosoftがやったら暴動が起きると思うけど..

まあ、今回の件はSnow Leopardの時点で対策を取れたはずなので、利用者側の落ち度という見方もできる。Appleもいきなりスパッと切り捨てたわけではないしね。レガシーな仕様を引きずることで、技術の革新を阻害するのはIT的にはそちらのほうが問題あるだろうし。

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ただ、業務的にはとっとと切り捨ててほしいものもある。その代表格は何と言ってもIE(Internet Explorer)だろう。SafariはMac OS Xになってからだったし、多分当時のMacならNetscape NavigatorだろうとPB540cの中を見てみたら、何とIE、それも3.0なんてシロモノだった(怖)。

そんな利用者が多いのに大いなる問題児であるMicrosoftのIEだが、WIndows10でMicrosoft Edgeなる新ブラウザに切り替わるとのことで、ようやくその暗黒史に終止符が打たれる。さようならIE、早く来い来いEdge!

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三重県が同県内で捕獲されたクマを滋賀県の山中に放したとカミングアウトしたその日、放獣現場に近い滋賀県の山村で女性がクマに襲われる事故が発生。同村では普段はクマを見掛けることがないため、三重県が放獣したクマの仕業である可能性が高く、滋賀県が三重県に抗議し、三重県が謝罪する事態となったようだ。

捕まえたクマを処分せずにまた放す奥山放獣という行為自体、もともとは北米を中心に自然保護の機運が高い欧米で始まったことだが、近年の日本でもその筋の関係者の努力によって、何とか定着しつつある。特にクマのような大型で個体数の爆発的な増減を見込めない生きものが、一旦その数を減らしてしまうとなかなか回復するには至らないものなのだ。

と言うことで、殺さずに済めばそれに越したことはなく、何よりそれがヒトの知恵というものだが、その方法があまりに安易だと、結局またぞろ騒ぎを誘発するというのが今回の良い例である。

北海道や東北、信州の中央高地を除いて、日本国内に果たしてどれほどの奥山と呼べる環境があるのか悩ましいところだが、日常目にしているあの山の向こう側は得てして隣県だったりするわけで、そこに野生動物たちの極楽浄土が連綿と広がっているわけではないのだ。我が昭和村など三方は隣接町村であり、残る東は赤城山なれどそこは観光地として季節を問わず賑わっているので、間違ってもそんなところにお仕置きして気が立っているクマを放す..いわゆるお仕置き放獣..などという暴挙は不可能なのである。

今回の一件、三重県が放した個体と同じ個体かという検証は必要なれど、そろそろ奥山放獣を一自治体だけで解決する..自分のところだけ良ければ的な事なかれ主義ではなく..のではなく、近隣の自治体と連係して行動するような仕組みを講じるべきなのだろう。山と言っても地べたで皆つながっているわけだし、広域に考えれば県をまたぐことだった十分ありだと思うしね。

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薄暗い林内で、クマならぬカマのような首を持ち上げているのはマムシグサ。食虫植物のような出で立ちだが、虫を捕獲して食べているわけではない。ただ、虫を媒介して受粉させるという戦略を取る関係上、匂いで筒状の仏炎苞内に誘き出すという手口はよく似ている。

商業分野に限れば、印刷でもWebでも画像を撮ったまま使用することはあり得ない。現在目にすることのできるあらゆるコマーシャルなイメージ、例えば本屋に並んでいる雑誌や写真集、駅前に貼ってあるチラシやポスター、テレビに流れる映像やポップなど、レタッチされていない画像や映像などどこにもない。ほぼ100%に近いところで、人の手による後処理が加わっていると言っても過言ではない。

そんな画像編集用途に用いられる、まさに元祖的なツールがAdobe Photoshop(通称フォトショ)である。そのPhotoshopの1.0がMacintosh向けにリリース(1990年)されてから今年で25週年。その記念イベントが先日開催され、Photoshopの生みの親であるトーマス・ノール氏が来日して記念講演を行った。

画像処理系のエンジニアや出版・印刷関係、それにカメラマンでPhotoshopを知らない人はいないと思うが、かく言う私も商売上欠かすことができない、画像編集ツールの定番の一つである。現在は販売形態がクラウドに変わったため、表立ったバージョンを意識することはなくなった..常に最新に更新されるので..が、最新はCCの14.0となる。

高価なPhotoshopでなくても、フリーウエアのGIMPのように同等の機能を備えるツールはあるのだが、商売上IllustratorやInDesign、PremiereにAfter Effects、それにDreamweaverなど他の一連のツールも必要となるため、Adobe税の納付は欠かせないのである。各ツールの出来不出来はともかく、Adobe自体は昔から商売方法もサポートも最低でできれば付き合いたくないのだが、何れのツールもクライアントとの絡みもあって、なかなか使わないとは言えない辺りがもどかしい(苦笑)。

カメラメーカーが自社の製品に、RAW現像を主とした画像編集も可能なツールを無料で付属させるのが当たり前の昨今、わざわざサードパーティ製の画像編集ツールを使う意味があるのかと問われれば、一般的には必要ないケースのほうが多いと思うが、かゆいところに手が届かない的なあとちょっとが足らないのがカメラメーカーのツールなのである。Photoshopでなければならない理由は主には前述の通りだが、2.5の頃から使っていてコマンド等を使い慣れているというのが、まあ妥当な理由だろうか。

ちなみにAdobeからは、LightroomというPhotoshopから写真専用..あえて画像とは言わない..の機能を切出し、さらに写真管理まで行えるまさに写真愛好家向けのツールもリリースされている。その発想も使用用途もよく考えられたツールだと思うので、写真家やカメラマンにはおすすめできる。かく言う私も最初は飛びついた口なのだが、写真データは複数のHDDに分散して格納されているため、管理するために専用のデータベースを作成する時点で保守的な私にはアウトだった。

ところで、未だに画像のレタッチを忌み嫌う輩がいるようだが、そもそもデジカメで撮影されたデータがありのままであるという認識が片腹痛いわけで、デジカメ内のA/Dコンバータと画像処理エンジンを通過した時点でもはや電気的に作り出されたイメージであり、それをカメラ内で先にやるか、PCで後でやるかの違いに過ぎないのである。某C社の例で言えば、カメラ内でピクチャースタイルを適用することで、撮影画像の色の傾向を変えることができるが、それは撮影後にPCでやってもまったく同じことである。

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先ごろ発掘されたPB540cにインストールされていたPhotoshopは4.0であった。4.0は1996年リリースなので、少なくてもこのPB540cは1996年まで使われていたことになる。他にIllustrator5.0(最新はCCの18.1)やQuarkXPress3.1(最新は10)もインストールされていたので、当時家人がフリーの編集者..現在はフリーの農夫(笑)..として使っていたと思われる。

ちなみに私個人としては、当時はすでにフリーランスではあったが、Windows95の爆発的な普及に押されて仕事がWin系に移行していたため、もうこの時分はほとんどMacをいじることなかったと記憶している。そう、当時のMacはデスクトップパブリッシング分野でしか、地方では使い道がなかったのだ。

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ちょっと前の話になるが、春休みに家人が倅の部屋を大掃除していて、収納庫の奥から懐かしいレガシーガジェットを掘り出してきた。それは引っ越してからろくに開けてもいない引越し屋の段ボール箱から、上の倅が当時集めていたトーマスのプラレール部品と一緒に出てきた。

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永き眠りから目覚めたのは、米Apple Computer(現Apple)のラップトップPC、Macintosh PowerBook 540c 通称『Blackbird ブラックバード』である。

1994年発売ということで、今を遡ることかれこれ21年前のPCということになる。これ以外のMacと、以降に手に入れたWin系のPCはもうすべて廃棄されているが、何故かこれだけ生き残っているのにはそれなりの理由があったがそれはまた後日。

それはそうと、何しろ20年以上前の代物で増設された2基のバッテリーはほぼ死んでいたし、動くか否かは半信半疑であったが、ACアダプタをつないで電源を入れると懐かしきジャーンという和音とともにMacアイコンが表示され、見事に漢字Talk7.5..当時のMacintoshのOSの呼び名..が起動された。ちょっと感動の瞬間だったりする(笑)。

当時のApple Computerは、かの創業者スティーブ・ジョブズを追い出した後、企業存亡の危機にあったわけだが、現在のようなコンシューマ向きではなく、他のPCメーカー同様にビジネス分野を中心に事業を展開しており、どちらかと言えばラップトップよりもデスクトップ向け製品がメインだった。PB540cはそんな当時のラップトップ型のフラッグシップ機である。

Macintosh PowerBook 540c 技術仕様 »

モトローラMC68LC040にVGAモニタ、メモリは12MB..本機は36MBに増設してある..でHDDは320MBなど、突っ込みどころは色々あるが、どの仕様一つとっても20年前のテクノロジーということで懐かしく頷く以外ない(笑)。

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現在出張時に携行している MacBook Air 13インチと並べてみる(写真左)。こうしてみると、コマンドキーの配置、トラックパッドとクリックボタンの位置関係など、ヒューマンインターフェイスのデザイン部分が今と同じ..現行のMacBook系はトラックパッドが一体になっているが..であることが判る。

比較用にMBA13(13.3インチ 1440×900)の方にPB540c(9.5インチ 640×480)のスクリーンショットを表示しているが、モニターサイズと色表現に関しては時代以上の差を感じる部分である。

薄いことがセールスポイントであるMBA13と並べること自体無謀だが、一応お約束で比較写真も(写真右)。もちろん右がPB540cで左がMBA13。ハンデありすぎなのでMBA13にはオマケにiPad 3rdを載せてあるが、それでもPB540cのほうが倍以上の厚さなのにはこれまた時代の流れと技術の進歩を感じる。

ちなみにMBA13は1.35kg、PB540cは3.3kg。PB540cはSCSI含め当時考えうるほぼすべてのインターフェイスを備えており、リチウムイオンバッテリーも2個込なので、今どきの高スペックノートと較べても特に重いわけではない。当時流行りのFAXモデムも装備しているしね。

  MacBook Air 13インチ PowerBook 540c
発売時期 2013年6月 1994年5月
CPU Intel Core i7 デュアルコア2.0GHz モトローラ MC68LC040 66/33 MHz
メモリ 8GB 36MB
ストレージ 512GB SSD 320MB
ディスプレイ 1440×900 数百万色 (最大2560×1600) 640×480 256色
価格 〜¥160,000程度 定価で¥600,000以上した覚えが..

単純に計算してもメモリは227倍、ストレージは1638倍、ディスプレイ解像度は横2.25倍、CPUとグラフィックス性能は今となっては計算しようがない。

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林檎マークも変わった。以前は6色の虹色であったが、2006年から現在の単色になった。さらに表示の仕方も変わっていて、以前は所有者がモニターを閉じた際に正しく見えるように配置してあったが、現在はモニターを開いた際、相対した相手に正しく見えるように配置され、さり気なくMacを使っていることを主張する意匠となっている。

バブルと呼ばれた今となっては狂気の時代、アナログムーバ片手にこのPB540c..正確にはバブル時代はPowerBook Duo 230だったが..を肩に担いで、全国を飛び回っていた頃が懐かしい。余談だが、当時IT未開の地であった地の果てシリエトクこと知床に、初めてMacを持ち込んだのはかくいう私である。その年のうちに、知床自然センター管理事務所(現在の知床財団の前身)にPBが並んでいたのは言うまでもない(笑)。

そんなことで、もし引越し後に開けたことのない段ボール箱などあったら、タイムカプセルが如く開けてみると面白いかも。貴重?な何かを発掘できるかもしれない。もちろん、昔の思い出もね..

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写真を撮る際、被写体ブレを防ぐにはシャッター速度を早くするのが定石だが、こと動画の場合はむやみにシャッター速度を速くする訳にはいかない。

そこはそれ、1/60秒はフッテージ屋としては譲れない線なのである。なので、パナ機のセールストークである4Kフォトも、フィックスは良いとしても動体に関してはやはり無理がある。どんなにコマを厳選しようとも、そもそもブレて記録されているものはどうにもしようがないのだから。

せめてフレームレートが60pになればとも思うが、1フレーム3840×2160(UHDTVの場合)の解像度を持つデータを処理するには、それ相当のパワーを必要とし、さらにその放熱などに関する技術的なハードルはいまだ高い。NABの各社の様子を見ても、今年中にコンシューマ機で60pは実現されそうにないが、まあ何れ時が解決するであろう。

今の状況だと4K普及に入れ込んでいるパナが一番早く実現する..某C社は間違いなく一番最後だろう(苦笑)..と思われ、実際先日のアナウンスでは、4Kで60p/120pまでのフレームレートのロードマップを提示している。何よりパナやソニーはテレビという出力装置を売る都合もあって、入力装置のカメラにも力を入れなければならない必然があるのだ。

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ひっそりと佇むキジはフィックスなので当然1/60でも止まる。

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が、ケーン、ケーンとドラミングすれば当然ブレる。しかも盛大に。これはフレームレートが60pであっても解決できる問題ではなく、そもそもピタリと止めるにはやはり一眼で高速シャッターを切らなければならない。

とは言っても絵として理想を言えば、完全に止めるのでなく翼先が少しブレる程度が望ましいけどね。

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