やっとネイティブ
Final Cut Pro Xがバージョンアップした。メジャーではないマイナーではあるが、トレンドの4K対応(例の世界一高価なゴミ箱が必要だけど)を始めとしたその変更点は多岐にわたる。
個人的に歓迎なのは、イベントとプロジェクトが一まとまりになった点と、AVCHDをネイティブで扱えるようになったことかな。特に後者は待ち望んでいた編集マンを多いと思う。それまでいちいちProResに変換してから作業していたのが、そのままメディアとして読み込めるのはありがたい。
ディスクメディアを否定するアップルにしてみれば、このままAVCHDを黙殺したかったはずだが、シネマはともかく放送の分野ではかなり浸透してしまっているので、そうも言っていられない事情がある。国内では何とかの一つ覚えのごとくFCPに傾倒する傾向があったが、あらゆるフォーマットをネイティブで扱えるAdobeのPremiereが徐々に市場での地位を築いており、すでにFCPの牙城は崩れているのだ。
うちも取引先のプロダクションからはPremiere指定であるし、クライアントから持ち込まれるデータの9割はAVCHDなので、FCPを使う機会は限定的なのだが、それでもできないよりはできたほうが良いのは自明の理なので、今回のバージョンアップは歓迎だ。
朝からややみぞれ混じりの湿っぽい雪。すぐ止みはしたが、その後はちょっとガスが巻いて視界不良に。ま、どのみちカンヅメなので関係ないけど(苦笑)。