そう言えば乗鞍ってオーバー3Kなんだよね。空気うすっ、て感じ。
気分はなんちゃってアルピニスト。え?まあ、あくまで気分ね、気分..
今朝の赤城高原の外気温はいきなり一ケタ台の8℃。なんかいきなり秋って感じで、着替える際に今シーズン始めて寒いと感じた。暖房入れて..これも今シーズン初だ..走り出した車のフロントガラスは見る間に曇り、慌ててデフを利かせて、一気に季節が動いたかとやや慌てふためくハメに。
先日、乗鞍の初冠雪と聞いて、血湧き肉躍ったのは家人に他ならず。明日(今日)乗鞍ね、ってなノリで、朝の7時にはなぜか片ノ小屋口に立ってるし(笑)。
乗鞍高原で、紅葉の名所として知られる長野県側のエコーラインの上部付近では、そのピークは先週の2日頃だったとか。先シーズンは見るべくもなく散ってしまった木々も、この秋の紅葉は10年に一度あるかないかという見事さだったようである。さすがに一週間近くピークをずれてしまうと、なかなか思うようには撮れなかったが、それでも口伝通りの片鱗を所々うかがうことはできた。
バス待ちの際..乗鞍は通年マイカー規制なのでシャトルバスを利用して上がるのだ..に小耳に挟んだのだが、乗鞍の人出も凄かったが、上高地とその奥の涸沢カールはもっと凄かったようである。そして穂高の初冠雪と紅葉の絶景は、その期待を裏切らぬ見事さだったとか。家人ではないが、秋の涸沢カール、一度は行ってみたいものである。
(写真は穂高連峰と岳沢、それに左奥が槍ヶ岳)
先日の初冠雪、もちろん今日はもう大半が溶けてしまっていたのだが、山頂付近の気温は氷点下だった..今シーズン始めてゴアの防寒着と手袋を装着..ので、圧雪された状態で所々凍り付いていた。3000mを越える登山道の脇には、初雪に歓喜したであろう登山客の痕跡を見ることができた。
もちろん、アルプスと言えど本格的な冬の到来はまだ先なので、やや不細工な雪だるま君も、取りあえず一旦は姿を消すことになるだろう。
寒い寒いと電話で嘆くカメ氏の話..エリア的には私の担当であったが、別件とバッティングして急遽代打を依頼..では、代打で登った谷川岳の片ノ小屋付近は草もみじがすすんで、だいぶ色付いてきているとのこと。下界がまだ暑いとは言っても、標高が2000m近いとやはりそこは別世界だったようで、わざわざ一言言っておきたいモードだ(苦笑)。
北の知人の話では、北海道大雪の紅葉は10日以上遅れようやく見頃を迎え、でも長野と岐阜の県境にある乗鞍岳は、今朝初冠雪だったとかで、こちらは例年より若干早めだったりする。福島猪苗代湖のコハクチョウの飛来は例年より一週間近く早いとか、季節外れのスイカだったりとか、ゆるゆるとでも取りあえず季節は動いているようで何より。
さて、ボチボチ今シーズンの紅葉撮影の算段でもしますかね。でもその前に我が家の庭の色付きを一枚。
先月は多忙にかまけて、結局1回も庭の草刈りをしないという、近年ではまれに見る手抜きに陥ってしまった。が、さすがに家人からの冷たい視線を浴び続けるのも限界となり、今日は延びきった夏草の一掃作戦を敢行。
暑い暑いと嘆いてはみても、植生はもう秋のそれであり、連中にも夏場のような勢いも見られず、3時間ほどで任務完了。早速に家スズメとセキレイ軍団が、逃げ惑う虫たちを片っ端から捕食していた。
夏うちは家人がマメに草むしりをしているので、庭の中で畑とその周囲だけは空間が空けている。なので私の草刈りはそれ以外を担当するのだが、唯一、道路側の土手だけは、その名の通り土手カボチャ状態で、どこにカボチャが潜んでいるのか判らないため、刈払機での一掃は御法度なのである。
で、そのカボチャもほとんど収穫して残りは鳥の餌との指示が出たので、一気に土手にもガリガリ刈払機を推し進めたところ、何とカボチャでなくスイカの大玉をサルベージ。もう獲り終わったとばかり思っていて、ついぞ畑と土手の境を見逃していたのだ。
いくら暑い秋とは言え、まさか10月に庭でスイカが穫れるとは思いもよらず、冷蔵庫で冷やした最後のスイカで、夏の名残を総括した。
この秋の天気予報はほんと当てにならない。向こう3ヶ月の長期予報ならいざ知らず、翌週の予報すら当てられないのだから困ったもんだ。明日から、来週から、もう随分前から耳にするフレーズだが、お天気キャスターが言うほど気温が下がる気配がない。
赤城高原では、朝晩はさすがに涼しく気配も秋なのだが、日中、特に午後になると汗をかくほど暑い日がまだあるから驚きだ。もちろんこの夏のような暴力的な暑さではないが、10月に入ってもまだ半袖シャツに袖を通すっていうのはどうなのよ、ってな感じである。
季節の移ろいを形式的に暦に当てはめるのもどうかとは思いつつ、少なくても子どもの頃の10月とは、多くの日本人が思い描く10月だったずである。異常気象。そんな言葉で片付けるのは抵抗があるものの、そう言わずしていよいよこの暑さの正体を説明できない状況にあるようだ。
ご存じコサメビタキ。ちょっと前まで、隣家の藪から出て電線に止まったりしていた姿を、仕事場から双眼鏡で眺めていたのだが、ここ数日は見掛けていない。
名前はその色合いが鮫の肌に似ていることに由来し、同属のサメビタキより小さいので、漢字で「小鮫鶲」と書く。サメビタキが割と高標高地を好むのに対し、こちらは低山域の落広林が主な生活の場である。
夏鳥なので秋には南へ渡っていく。赤城高原でも普通に繁殖しているとは思うが、まだ巣を見つけたことはない。なので一週間ほど家の周囲にうろついていた個体が、地元産なのか南への移動途上の個体だったのかは定かではない。
コサメビタキは割と人を恐れない。特に巣作りをしている時期など、平気で人の足下にやって来ては、苔などの巣材を集めていくことがある。巣は苔などを固めたお椀状のものを木の横枝に作るので、葉っぱが展葉する前ならば簡単に見つけることができる。
鳥の写真を撮り始めた高校生の頃、200mmレンズに2倍のテレコンを付け足して、とにかくアップで大きく写そうと腐心していたわけだが、鳥は基本的に警戒心が強くて、なかなか思うようには叶わなかった。そういう時に山中で出会うコサメビタキの人懐っこさには、随分と助けられたものである。
もちろん、巣がどこにあるかなどとは気にも掛けない若気の至りで、当のコサメビタキにしてみれば、迷惑千万だったに違いないだろうけど..
ちなみに写真は春に撮った個体。
キヤノンのEOS 5D MrarkIIで火がついた大判センサーブームの昨今。マイクロフォーサーズのパナGH2から、上はとうとう35mmフルサイズセンサーを搭載したバケモノビデオカムコーダー(ソニーのNEX-VG900こと)まで登場、まさに動画の世は百花繚乱状態だ。
記録媒体も当然のごとくSDカードやSSDなどメモリーメディアへと主流は移り、しかもデュアルスロットでミラーリングも可能、果てはHDMIから非圧縮なクリーン信号を出力し、外部レコーダーにProResやCinemaDNGで、しかも4Kで記録する時代ときたもんだ。そんな生き馬の目を抜くデジタルイノベーションの時代(意味不明)に、どうだ我が赤城高原スタジオでは、未だにテープからキャプチャしてますが、何か(笑)。
素材映像クリップの記録をDSLRで撮るようになって3年が経ち、時間に融通の利かないイベントものの撮影はほとんど引き受けなくなっているが、撮影スタッフのやる気次第といった側面もあるものの、知人の伝やらで頼まれるとなかなか断りづらいものだ。周囲の同業者はそろそろ..ようやくか(苦笑)..AVCHDに移行し始めているが、ワークフローの関係でまだまだテープ(HDV)が主流であることは、レガシーにこだわる映像業界内でも特に田舎はまあそんなもんである。
先日もキャノンXL H1の2カメに同HV30と同iVIS HF G10..おっとこれだけAVCHDね..の3人4カメ体制で、スチルは私が担当。テープの弱点は記録時間であるが、HV30などのサブカメはテープ交換時の予備機でもあり、そういった小細工で現場はやり繰りしているのだ。もっとも最近は1台だけローランドのフィールドレコーダーで外部記録も行い、更なるバックアップも考えるようになっている。
アマチュアが趣味で撮る分には、最先端の情報をネットでさらい、大枚はたいて大判センサーカメラもありだろうが、先日のPCのOSの話同様に、ビデオ撮影の世界も仕事ではそう簡単に最新のものを一気に導入などとは、なかなかいかないのである。
もちろん仕事で即使う前提でなければ、予算の許される範囲で最新の機材に触れたいのが本音で、つい先だって、魔が差してポチッと某デジタルシネマカメラ..漢字に置き換えると「黒魔術意匠」かな(笑)..を注文したまでは良かったものの、どうにも絶対的な国内の流通数が少なく、こんなど田舎のプロダクションに届くのは、かなり先になりそう気配である。
ちなみに何でこの記事を書いているかと言えば、先週追加したビデオ編集用PCにIEEE1394ポート..MacでいうFireWireってやつね..が装備されておらず..と言うかWindowsマシンには装備されているケースがレアだが..、それまで使っていたPCからボードを付け替えようと思ったら、拡張スロットがすでにRadeon HD 7870に占拠されており、仕方なくPCI Express x1のボードを急遽追加で入手、今日になってやっとこHDVをキャプチャできるようになった次第。
USB3.0にThunderboltなど高速インターフェイスの時代に突入したPC環境だけど、こうしてテープの呪縛に縛られて、よもや最新のIvy Bridgeマシンに新たなIEEE1394のボードを差すハメになるとは(苦笑)。
まだ朝のうちは若干そよそよと風が吹いていたものの、まあいわゆる一過というやつ。赤城や上越国境には残り物の雲が引っかかってはいたが、熱帯から連れてこられた空気は何ともなま暖かく感じる。
17号は3年ぶりに県内を直撃。速度を見てこれはすぐに通り過ぎるだろうとは読んでいたけど、猛烈な風雨で久しぶりに家がガタガタと揺れ、一晩明けると片付けてあったはずのあれこれが庭に散乱していてビックリ。夜半に駄犬の悲鳴?を聞いたと家人が言っていた通り、ガルバリウム鋼板製の小屋が半分地面から持ち上がっていてさらにビックリ。
我が家の被害は実は西側の玄関先にあった。この辺りの台風風は東寄りに赤城山から吹き下ろすのが一般的だが、今回の台風はやや南向きに巻いて吹いていたらしく、玄関脇の10年もののシラカンバが、北東向きに根元からバッキリと折れて、隣の郵便ポストごと花壇に倒れ込んでいたのだ。もし逆向きだったら家人の愛車がただでは済まなかったはずなので、ここはまあ運が良かったと言うべきだろうか。
実は倒れたシラカンバは2本セットで植えたもので、もう1本は3年前の同じ時期の台風にやられている。シラカンバは荒れ地のパイオニア種で、もともとそんなに丈夫な樹種ではない上に、その折れた根元を見ると、やはりてっぽう虫にやられているのが見てとれた。3年前に倒れたほうも同じような状況であったことを考えると、今後の庭木の選定からシラカンバは外れることになるだろう。