月別アーカイブ : 2012/10

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うさぎの正体

2012/10/29

今日は満月だ。

月は自転と公転の周期が同じ27日の為、地球から見える側は常に同じ面である。それゆえ、日本人は古来より満月になると姿を現すクレーターの陰影を、餅つきをするうさぎに見立て、永らく愛でてきたのだ。

そしてこのほど、その日本人には馴染み深いうさぎ印が、40億年前の巨大な隕石群の衝突によってできたという、何とも途方もない裏付け..以前は仮説だった..が取れたらしい。もちろん最近月に出掛けた人はいないので、これらのデータは地上からの観測結果に基づくらしいが。

月の裏側は常に地球圏より外側を向いているので、自ずから周囲からの隕石の衝突は裏側に集中する。その為クレーターが多く見られるのも裏側である。そして表側には海と呼ばれる盆地状の低地が広がり、その広大な陰影が前述のうさぎ印を形成しているわけだが、巨大な隕石群の衝突でクレーターなどの外輪の縁がはぎ取られたというのが、今回の発見の大ざっぱな要約である。月の地殻は裏側より表側の方が薄いという点も、そういった説の根拠の一つらしい。

月の起源には諸説あり、地球と同時期にできた兄弟説や、地球から分裂してできた親子説、それに宇宙を旅している間に偶然地球の引力に引かれた説などが有力である。何れの説もそれぞれに専門家が唱える、ああなるほど的な説明を聞くことになるが、3番目の引力誘因説は、ジェイムズ・P・ホーガン著の小説「星を継ぐもの」に採用されて興味深い。まだ読んだことがない方は、秋の夜長に一読することをお勧めしたい。月の起源を知ることは、それすなわち人類の起源を知ることと同義なる、なんてね。

ちなみに月の裏側を実際に見たことがある人は、今のところアポロ計画に従事した、それも特定の宇宙飛行士だけだろう。人類最初の月面着陸を果たしたアポロ11号では、月に降り立ったアームストロング船長とオルドリン大佐を、月の軌道をグルグル回る司令船からコリンズ中佐が眺めていたはずだ。あそこまで出張っておきながら、月に降りられなかったコリンズ中佐の心中は察して余りあるが、決して地球上からは見ることができない月の裏側を、その目でナマで見たことがある人はそうはいないだろう。

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晩秋の北の森

2012/10/27

この時期はフィールド巡回の季節。普段は単独行動を基本としているので、終日特定の場所に陣取る定点調査ではなく、午前午後で複数箇所をグルグル回る方式をとっている。

天狗様はこれから繁殖シーズンを迎えるわけだが、テリトリー維持のため、今の時期が最も広大な範囲を飛び回ることになる。絶対的な縄張りを主張する防衛ラインを越え、その外側に広がる行動圏を拡張し、隣接する別個体に対し誇示行動を行うのだ。

なので思いがけない場所で、且つ同時に複数個体や、侵入個体などを見掛けることもあるし、うっかりすると一度も目視せずに終わってしまうこともある。ま、それもすべて想定の範囲内ではあるのだが。

北部の森でも特に標高の高いエリアでは、いよいよ晩秋の趣が強くなってきた。シカのラッティングコールにかき消されそうになりながら、近くでベニマシコの鳴き声が聞こえてきた。

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冬への足音

2012/10/25

フィールド最奥地に隣接する北部の森には、すっかり晩秋の匂いが立ちこめていた。

すっくと立つバオバブと見まがうほどのブナの巨木群に囲まれていると、遥か南緯のマダガスカルの日々を思い出す。

晩秋の森が好きだ。無数の息吹が声を挙げ、意気揚々と生きものたちがうごめき出す春も良いが、代謝を下げエネルギー消費を最小限にとどめようと、命あるものが遠慮がちにその身をすくめる秋の終わりが好きだ。

北部の森は、秋の色付きと喧噪に華やぐ季節を通り過ぎ、これから寒さ厳しい季節へと足早に移っていく。もうじきに、麓の森にも冬の足音が聞こえてくる..

先日は撮れなかった上越国境の初冠雪。日中にすぐに溶けてしまう程度ではあるが、谷川の耳が白く化粧されていた。

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初冠雪

2012/10/24

冬型の気圧配置で今朝は3℃と冷え込んだものの、先日の荒天の余波で朝の内はまだ風が強く、霜は降りなかった。日本海から雨雲が流れ込んできていたため、北部の山間では雨模様。当然この冷え込みなので、谷川岳など上越国境では初冠雪となった。残念ながら頂は雲の中だったので写真はないが、近くの森の中の水たまりには氷が張っていた。

そう言えば、まだ公式ではないようだが、EOS5D MarkIIIで8bit 4:2:2の非圧縮データをHDMIスルーするファームアップが行われるらしい。さらにEOS-1DXでも先日ファームアップで対応された、中央のクロスセンサーによるF8光束時のAF測距も可能となるようだ。ただ、何れも同価格帯のニコンのD800ではすで実現されており、キヤノンには発売当初より関係者から強い要望が出ていたのも事実で、ここに来てようやく重い腰を上げたと言える。

もともとDSLRの大判センサーによる動画撮影の先鞭を付けたのは同5D MarkIIなのだが、ビデオメーカーでもあるキヤノンとしては、専用機により近いソリューションとしてCINEMA EOSを用意した。なので、スチルカメラが基本である5D MarkII後継機には、それなりの動画撮影機能があれば良いだろう的な思惑が見え隠れしていた。そう、しっかり動画を撮りたかったらCINEMA EOSを買ってね、みたいな感じで。

キヤノンという会社は、依然としてこの上から目線的な押しつけがましい商売から脱しきれないでいるようで、ユーザーとしてどうにも歯がゆい。出し惜しみ番長などと揶揄されるようになって久しいが、ライバルメーカーの同クラスに比べて、何かしら一つ二つ足らない製品を平然と出してくるのだ。当然それは意図的なものであることは明白であり、最近なら、ミラーレス最後発であるにもかかわらず、出てきたEOS Mのあの体たらくは何だと言うことだ。

それにしてもだ。今回のファームアップ対応そのものは、もちろんメーカーとして評価できるものではあるのが、肝心のリリース時期は来春だと言うこと。何だよ、これから直すのかよって感じだね(苦笑)。

と、投稿してからよく確認したら、国内のWebサイトでも正式にアナウンスしていた。一つ補足すると、先のHDMIスルーはモニター表示とは排他ではないようである。

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拍子抜け

2012/10/23

今日は風雨が強まり所によっては突風も、という予報だったので、外ロケはすべて中止。まあ自然相手だとこんなことはよくある話と、車や装備など諸々を来る冬に向けて準備した。

この秋はほんとに短く、冬がすぐそこに来ている雰囲気があるので、衣類は結局秋物の出番無くもう冬物の準備となった。さすがにスタッドレスタイヤまでは換装に至らないが、一応倉庫から出して軒下に並べておく。その他、夏から先送りにしていた工作と修繕も一気に片付け、ついでに先日の台風で傾いて、雨漏りして気の毒だった駄犬の小屋も、ブルーシートの応急処置で対応。今は資材がないので、とりあえず仮設住宅で我慢してもらう。

しかし、赤城高原に関しては予報は見事に外れ、雨はまばらにポツポツ降った程度で、風もまあちょっと強いかなといった感じ。日中は流れゆく雲間から日が射すこともあり、まあ何というか拍子抜けの一日であった。

と言いながら、これを書いている夜半現在は風が強くなってきているかも。おっと近くでシカのラッティングコールが聞こえる..

カテゴリ:季節感

東日本最高峰

2012/10/20

我が県とお隣の栃木県の県境にそびえる日光白根山。

意外に知られていないが、これより東または北には高い山は国内に存在しない。溶岩ドームをその2578mの頂きに持つ秀麗な活火山は、名実共に東日本最高峰の名峰である。ちなみに2番目はすぐ近くに鎮座まします尾瀬東端の名峰、燧ヶ岳の2356mである。

好天の週末とあって山頂付近は行楽登山客で賑わっていたが、端っこの方では遠慮がちにまだ高山帯に留まるイワヒバリの姿が見られた。イワヒバリはまったく人を恐れず逃げることがないので、短い焦点距離のレンズでも近くに寄ってアップで撮影できる。

されどそれでは、やたらとドアップ写真連発で芸の無いデジスコと同じになってしまうので、中望遠であえて引いて、バックに平ヶ岳を入れてハイチーズ。そう、私はデジスコ写真=ドアップは好きではない。

久しぶりに取材仕事で東日本最高峰へちょいと山行。今年の紅葉は県内でも予想通り良い感じである。オーバー2.5Kより見下ろす下界の景色は、森林限界から針広混交林、そして山塊の中腹へと続く見事な秋色のグラデーションを見ることができた。360℃の眺望は相変わらず素晴らしい。

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ジョウビ初認

2012/10/19

今朝、♂を今シーズン初認。家の前の電線でヒッヒッヒと鳴いていた。北海道では積雪があったとかで、本州も今週末は寒気が入る見込みなので、県内の山の上は冠雪するかも。

冬鳥がちらほら姿を見せ、山の頭が冠雪するようだと、いよいよ秋も深まれりといったところだ。

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クマが出た

2012/10/17

んだそうだ。それもうちの組内の班長の家で。

なんでも、このところずーっとイノシシに畑を荒らされていて、堪忍袋の緒が切れたとかで、有害駆除申請したんだそうだ。

さっそく猟友会がやって来て、畑の際に捕獲檻を設置して一週間ほど様子を見たところ、目的のシシでなくクマが掛かっていたらしい。そこで何より驚いたのは倅のヨメさんだろう。アプローチ路を探ったところ、小中学、保育園と子どもがフルセットいて、その彼らが日常的に出入りする場所を、クマは行ったり来たりしていたと言うのだから。

連絡もらったときは打ち合わせ中ですぐ抜けられず、あとで結果だけ聞いたのだが、体長は1mほどの60kg少々の若いオスだったとか。動物との共生を目指す我が村、いや、見つけ次第片っ端から駆除する我が村としては、当然のごとく若きクマは哀れ殺処分の運命に。

聞き取り含めちょっと調べたところ、クマの目当ては畑にすき込まれた未収穫のトウキビ。そう、つまりクマはシシの身代わりになって死んだのである。皮肉にもその当日の騒ぎでだいぶ人の匂いが残ったのか、シシによる畑荒らしはその後は止まっているようだ。

捕まえたクマにトウガラシスプレーなど吹きかけてお仕置きを施し、山奥に連れて行って再放獣する奥山放獣が今のトレンド。されど人的資源も無ければ予算も無い。無い無い尽くしで、何よりその気が無いのが一番問題。それに奥山と一言で言っても、我が村の奥山は赤城山であり、その奥山のさらに奥山は観光地だったりして、結局どこか余所の市町村に放すしかないのである。

でもそれを受け入れてくれる自治体など、同じ郡内といえどそう簡単に見つかるわけもなく、やはりここは県が重い腰を上げて仲介するなりビジョンを示す必要があると思うのだ。せめて農業被害を名目に、たまたま罠に掛かってしまって面倒だからと殺処分の憂き目にあう、そんな運の悪いクマだけでも何とかならんものか、ふと、我が家のコナラのドングリをみてそう思うのである。

クマが出た

2012/10/13

んだそうだ。

先日仕事で出向いた北部の某村で、道端でサルを眺めていたら、顔見知りの駐在が通りがかって話しかけてきた。これから現場に行くんだと憂鬱そうにぼやいていたが、これといって事件らしい事件もない寒村では、クマの出没がいちいち騒動なのである。時代が時代なら珍しいことでもないだろうに、けものごときに迷惑千万だと言いたいらしい。

この秋は山の実りがよくないとか何とか、ニュースネタのような当たり障りのない会話の後、白黒のジムニーと従属する一群は林道奥へと入っていった。それを見送って後、先ほどまでサルがたむろしていた林内へ入ってみると、隣接する落広林の林床にクリが落ちていた。

確かにドングリの実の付きは芳しくないようだが、クリは例年通りまあまあである。クマと言えば判で押したようにドングリやブナの実を食べてると思っている輩も多いが、連中は雑食なので、無ければ無いで他にあるものに手を出すだけである。それがたまたま民家の近くであったりすれば、昨今のクマ騒動の一端となったりするわけだ。

ともあれ、また要らぬジェノサイドなど起こさなければ良いが、そう人間がね..

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いと風強し

2012/10/12

北風ビュービューのまるで冬型のような天候に辟易。

刈り入れの終わった田んぼの近くで、大判センサーのDSLRでは、とにかくレンズ交換には気を使わざるを得ない。何より風が強いという事態が、意図した演出でない限り、ビデオ撮影には全く不向きである。風除けに大型の傘などをかざして使うが、特にクローズアップ撮影では、その微妙な揺れを抑えることができないのだ。

仕方ないので今日はスチルのみにとどめた。スチル撮影は瞬間を切り取る作業なので、風の強弱を読んで早いシャッターを切れば、まあ何とかなるものだ。

カテゴリ:花・植物|タグ:
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