カテゴリ : 季節感

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Sに死角なし

2019/6/12

発表されたソニーのロクヨンと200-600はなかなかの意欲作だね。

まずロクヨンだが、C社の新型とほぼ同じスペックで、MTFのグラフなど線を書き忘れたかのような見事な数値である。重さは先行して発表されたC社よりほんの少しだけ軽いようだが、最軽量ロクヨンの称号を得るべく、どこか見えないところを必死で削ったのではないだろうかw

ロクヨンにはまったく興味が湧かないが、200-600はなかなか良いのではないだろうか。最初聞いた時は中身は某T社のOEMだろうと思っていたが、インナーズームと聞いてその線は消えた。超望遠ズームなどほぼ望遠端しか使われないので、全長が変化しないというのは良い。ただ、インナーズームになったからと言ってコンパクトになったわけではなく、望遠側にズームした状態で設計されているので、携行時は結構かさばりそうな感じだ。

画質面はすでに発売されている100-400が驚異的な写りなので、専用設計であれば200-600も同様に期待できるのではないだろうか。

東京五輪を前にヨンニッパとロクヨン、それに使い勝手の良さそうな望遠ズームが揃って、これで噂のα9とα7sの後継機が出揃えば、ソニーは盤石の体制でスポーツの祭典に望めるのではないだろうか。そしてそれらの機材はそのままワイルドライフ撮影の分野でも歓迎されるだろう。

もう何というか、ソニーに死角が無くなってきているのは間違いない。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / ETERNA

レタスが巻けばキャベツも巻く。赤城高原のキャベツは嬬恋村よりひと足早く出荷が始まる。

梅雨に入って早々に寒い日が続く。出張中に家人がストーブとコタツを片付けてしまったので、夜は半纏着て過ごす羽目に。

掛け布団も一時は夏用の薄いものに変わっていたが、再び冬用の羽毛布団に戻した。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

近所のレタスが巻き始めた。今はまだ南面の標高の低い畑まで収穫に出かけているが、赤城高原の朝採りももう直に始まることだろう。

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梅雨入り

2019/6/8

6月に入り、そろそろ本州も梅雨入りが見え始めたかなと思っていたら、関東甲信越は先日梅雨入りと発表された。春が意外に遅かったので、梅雨入りも後ろにずれ込むかと思っていたが、季節の移ろいは案外帳尻が合うものだ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / Velvia

まるで森が溶けて流れ込んだかのように、初夏の緑を映す山上の湖。ブナの森にタニウツギの花がワンポイントで効いている。

天候急変

2019/5/31

北海道で全国最高気温を記録..道東で39℃、同日襟裳で12℃..したかと思えば、その翌日の内陸部では氷点下というのは、いかにも驚天動地なる言葉が当てはまりそうな気候であった。

地球温暖化が叫ばれ久しいが、四季が美しい風土を育む日本列島も、そんな激しい気候がスタンダードになっていくのだろうか。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Velvia

今年は出張業務が多く、昨日まで北東北に滞在していたが、この週末は1100kmほど走り継いで一気に近畿圏まで出張って来ている。

週明けは雪国でまた旅の空の下となり、なかなか地元に落ち着けない日々が続く。

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戦後に事業として計画され造成された水田地帯と異なり、昔ながらの山間の農村では、田んぼに隣接して集落がある場合が多い。

水の具合など見回りに出掛けるのにその方が都合も良いし、何より先祖代々の土地という側面が大きいだろう。

そんな集落の周辺を少しスナップしてみた。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA
FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PRO Neg. Hi
FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

山間であるがゆえに林業も行われているので、集落を囲うように杉や檜の人工林が点在し、林床を覗くまでもなくどれもよく手入れが行き届いているのが判る。

そして山々から沢伝いに雪解けによる水利があるので、当然ながら集落周辺も用水路が巡っていて、そこから水を引いている防火水槽に錦鯉が泳いでいる辺りは、さすがの雪国であろうか。

社のある杉林には天女が如くサンコウチョウが舞い、ブナ林に続く沢筋からはアカショウビンの鳴き声が聞こえてきていた。

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見回り兼ねて

2019/5/27

山間地の棚田のような場所では未だに手植えせざるを得ないが、平地の水田地帯ではその広さを考えても機械で植えるのが当然であろう。

規則正しく稲苗が植えられているのは、田植え機を使っているからに他ならないが、それでも隅々まで植えるのは難しいと見え、前日に田植え機が動いていた田んぼに朝出掛けてみると、見回りの傍ら人の手で植え直したりしているのをよく見かける。

FUJIFILM X-H1 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA
FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

稲作は田植えと収穫の時期が特に繁忙期で、機械化が進んだ現代においては、その時期にだけ人手が集まれば、他業種との兼業でやっていけるところも多いようだ。

その辺りの事情は、常に畑を回転させて収穫数を稼いでいる野菜農家とは大きく異なる。

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稲のある景色

2019/5/26

田んぼを眺めていると、水や土、それに作物といった有機物で構成されていながらも、そこはかとなく漂う人工的な匂いは否めない。

それは稲が一列に規則正しく植えられている様が、都会の町並みや工場の生産ライン、人々の生活動線と言ったものを、どこか彷彿とさせるからだろう。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

近くに川が流れていることもあるが、田んぼ周りでコチドリとイソシギの姿をよく見かける。同じ耕作地でもこれがうちの近所だとヒバリの出番となる。

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先日も書いたが、田んぼという水鏡が映し出す情景は新鮮且つ美しい。カンバスと筆をデジタルカメラに置き換えて、気分はさながらレンブラントといったところだ。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

映り込みを撮影する際、どこにピンを置くかはその時々での判断だろう。上の例では2枚目・4枚目は背景に、3枚目では水面(稲)に合わせている。

当たり前の話だが、映り込んだ絵柄にフォーカスする場合、水面ではなく映り込んだ目標物との実際の等距離だけピンを送る必要がある。

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水のある景色

2019/5/20

普段から乾いた畑に囲まれて生活しているからか、水のある景色に憧れがある。それも平野部の計画されたような広大な水田地帯より、どちらかと言えば山間地の農村部に強く惹かれるものがある。

里山と呼ばれるような昔ながらの様式美なら尚ベターだが、雪国の山間に点在する集落そのものが農村であるような地域で良い。

特に稲作が始まる初夏の頃合いなら、田んぼに張られた水が映し出す周囲の眺めが美しい。しかもそれらが人の生産活動の賜であることにも注目したい。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR(4枚目のみ XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS) / PROVIA(一枚目のみDレンジ優先)

ちなみに我が赤城高原は火山灰土の土地柄で水はけがよく、野菜など農作物の生育には適しているが、それは水が少ないことの裏腹でもある。

現在は耕地全域に水が行き届くよう圃場整備され、関東への野菜供給地として名を馳せるが、世が世ならば部落間で水源を巡って争いが絶えなかったと、長老たちの昔話で伝え聞くのも生々しい。

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写真はちょっと前に雪国某所を山越えした際のもの。豪雪地帯の初夏を彩る緑色はアクセントカラーだね。

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Velvia

FUJIFILM X-H1 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / PROVIA

今朝、ホトトギスの渡来を確認。この時期だと例年並みというところだが、カッコウより遅いのは久しぶりかな。

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