県北の辺境の地にも新緑の季節がやって来た。紅葉時期と並んで山野が最も美しい季節でもある。
エゾムシクイ、ビンズイ、コルリ、オオルリ、マミジロ、クロジの今シーズンの初見&初鳴きを確認。
特にオオルリは一気に入って来たのか、沢沿いのあちこちでよく囀っていた。
先週の後半は黄砂の襲来で視程が得られず、商売上がったりといったところ。
すぐその辺なら双眼鏡でも辛うじて視えなくもないが、スコープやコリメートだとほぼ絶望的。何せ大気の層を圧縮して眺めているので、ヘイズなど浮遊物が多いほど視界が効かなくなる。
それに野外に終日突っ立ているのもいかにも体に悪そうな空気で、花粉対策も兼ねて二重のマスクは必要だ。
条件が良ければ2km少々離れていてもこのくらいの個体情報は得られる。この日は気温も低く午前中は陽炎の影響も少なかったのが功を奏した。
飛んでいるのはクマタカで背景は富士山の残雪。
年度末というのに外仕事を押し込まれいつもの南関東へ出張。
すでに関東以南では桜満開という状況なので、当然ながら現場周辺のソメイヨシノは何処も八分咲だった。山の麓なので若干遅いようだったが、この記事が公開される頃には満開であろう。
菜種梅雨の影響で仕事中は雨が降ったりやんだりであったが、芽吹き出した木々の萌黄色が春霞の影響もなく鮮やかだった。
周辺の里の集落ではツグミが集まりまだシメがうろうろしていたが、ウグイスがにぎやかに鳴く中、ツバメとイワツバメを今シーズン初認となった。
どちらもやや高い高度を東進していたので、さらに東へ移動途中だった思われる。
さらにこの春の暖かさと雨降りに触発された献血強制勧誘軍団が早くも活性化し出しており、小生も過去最速の速さでヤマビルの発生を確認した。