カテゴリ : ほ乳類

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メニーヒル

2023/6/2

雨の日に停車中の車から道脇の休耕地を眺めていたら、隣接する雑木林からワラワラとシカの群れが姿を現した。一群は若い牡のグループのようで、一部は袋角が生え始めていた。

何で休耕地を眺めていたのかと言えば、街中というわけではないが周辺には民家もあって、散歩中の人の姿もチラホラあるのにヌタ場と化していたからである。

人里と言えど関東平野末端もシカの通年生息地になりつつあるということか。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

若ジカたちが去った後に侵入路探しに行ったけど、あまりのメニーヒルwで即退散となった。

やはりこのエリアでは雨の日は長靴にヤマビルファイターを塗布してないと地獄を見ることになる。

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藪の中でケモノが争う声がしたと思ったら、突然アナグマ二頭が飛び出して来て、藪の林縁で組んず解れつの大喧嘩をおっ始めた。

何しろ雨の中それまで賑やかだったガビチョウたちが押し黙ったほどの大騒ぎに。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

そして何を思ったかいきなりこちらに向かって走ってきたため、ZD300mmPROの4mリミッターが効いていて..猛禽仕様だったので至近距離など想定の範囲外..近過ぎてピントも合わず。

さらに小生の足元で人の脚を挟んで唸りながら二頭で対峙しての大喧嘩。三脚にぶつかるは人の足にぶつかるわで写真も取れず仕舞い。

最後は停めてあった車の下に潜り込んで、さらに追い掛けっこの続きを始めて再び藪の中へ入っていき、しばらく遠ざかる二頭の唸り声を聞くことになった。

という何とも初夏らしい?珍事であったとさw

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いきなりシカが道脇の防風林から飛び出してきて、目の前5mほどを横切って走り去ったのにはさすがに驚いた。

こちらが歩いてきたのに気が付いたが時既に遅しで、逃げようかどうしようか悩んでいるうちに小生の接近を許してしまったといったところだろう。

こちらも1頭程度ならそこまで驚かないのだが、林からガサガサと続けざまに7頭が走り出てきたのでビックリした次第である。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

農地に張り巡らされた防鹿柵に沿って逃げ去る一群。相変わらずシカ除けとしてまったく機能していない。

これから出産シーズンを迎えるので、そろそろシカの群れもバラける頃合いだ。

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早くも展葉し始めた奥山の谷の斜面を、高倍率双眼鏡とフィールドスコープで舐めるように遠望していると、連日のようにクマがブナの新芽や若芽を食べているのが視野に入る。

2km以上離れて陽炎でボヤボヤだが、ブナの新芽を除けばまだまだ景色はモノトーンなので、木の上の黒い大きな生きものは意外に目立つ。

LUMIX GH6 / Super Telephoto System / 4K120P静止画切り出し

向こうとこちらで明らかに時間の流れが異なるのを感じる。個人的に最も春を感じさせる山の風物だ。

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キツネの記し

2023/3/26

こうした足跡を観ていると、キツネは平地から亜高山帯までどこにでも暮らしているのがよく判る。

シカやサルと違って季節で移動することはあまりせずに厳冬期でも山に留まる。それだけネズミやノウサギなど餌動物も多いということだ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / CLASSIC CHROME

Google Pixel 5

1枚目は標高2000m付近で、2枚目は1300m付近。そしてうちの庭にも姿を見せるし、平地なら尚更だ。

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そろそろ周辺の積雪が無くなり始めており、動物たちの足跡という可視化された情報を追うのも難しくなってきている。

小生が引っ越すに当たり、生活に影響のない範囲で雪が積もることを条件で探して今の場所に住んでいるのも、そんなことが理由の一つだったりする。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / ノウサギ

FUJIFILM X-H2 / XF18mmF1.4 R LM WR / CLASSIC CHROME / ノウサギとキツネと人
FUJIFILM X-H2 / XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR / CLASSIC CHROME / シカ
FUJIFILM X-H2 / XF18mmF1.4 R LM WR / CLASSIC CHROME / キツネと俺

足跡が消えるそれはつまり春が近いことでもある。

ひたすら尾根向こうの山並みを眺めている合間、時折眼下を見下ろしていて、谷の中に幾筋ものノウサギの足跡を見つけた。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ノウサギは谷の左岸側から降りてきて一度灌木に立ち寄ってから走って右岸側へ移動している。灌木では採餌した可能性もあるが一度身を隠したと思われる。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

イヌワシの生息地で晴天下の日中にこの行動は命取りになるので、トレース自体は夜間のものだ。それ故に足跡も急いではいないのが分かる。

イヌワシはクマタカのように止まって餌を探すこともあるが、多くは飛翔を伴う探餌を行う。

写真のような谷地形の上を時間を空けて繰り返し旋回することで自身の姿を晒し、獲物が慌てて飛び出してくるのを狙う。

イヌワシがペアで狩りを行うのも他の猛禽類にはない特徴。

谷の上を通り過ぎる先行個体をやり過ごし、獲物が安心して姿を現したところへ時間差でやって来る背後の個体が襲いかかるという連携プレーを見せる。

iPhone 13 mini

日当たりの良いオープンな場所はノウサギの採餌適地でもあるが、危険も多い場所でもある。

梅の開花が始まり、立春も過ぎてそろそろ下界は春めき始めている感もあるが、この週後半に再び強めの寒波が入ってくるので、当地は雪景色に戻りそうである。

それでもさすがに先月のような厳しい寒さにはならないだろうから、この冬の寒さはこの辺が最後かもしれない。

FUJIFILM X-H2 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / XF18mmF1.4 R LM WR / CLASSIC CHROME

雪のアニマルトラック。1・3・4枚目がキツネ、2枚目はテン。尚、3枚目の暗がりはうちの庭であるw

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クマ出没の注意喚起を作れと言われた市の担当者が、ネットで適当に拾った画像を使ってやっつけ仕事をするというこうなるという良い例。

そこに存在するはずのない生きものの写真を貼って注意!とか言われてもねぇ..

iPhone 13 mini

クマならなんでも良いって話じゃないぞ。

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先週X-H2Sの新ファームが公開された。

AIによる被写体認識精度とAF-Cの動体予測アルゴリズムが向上しているとのことで、Ver.2.10→3.00とメジャーバージョンも上がってメーカー側の自身のほどがうかがえる。

PVを観る限り確かにイイ感じに仕上がっているようで、特に対逆光性能は期待できそう。

それに自動認識される被写体に昆虫とドローンが加わったのも特筆。特に昆虫はOMDSに先駆けてであり、PVでは蝶を認識していたが、どの程度の種類が有効になるのか気になるところ。

ま、この点は当地では春を待たねば検証できないけど。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

画面内に占める割合が小さい物体でも認識率が上がったのことで、かなり遠くを飛ぶ鳥(ハシブトガラス)にも小さい認識枠が現れ捕捉し続け、拡大して見てもバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

ピンの合ってないぼやけたアウトフォーカス状態でAFオンで、枝被り状態の鳥を認識、こちらも拡大して見てツグミの目にバチピンである。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

150m以上離れた先をゆっくり歩くキツネをAF-Cで狙ったが、これも終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示され、ピンもしっかり来ていた。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / ETERNA / 4K120Pから切り出し

4K120Pの動画に切り替えたのがこちら。更に180mほど離れキツネと背景に距離差がないのでピンは許容範囲ということになるが、動画でも写真と変わりなく終始キツネを捕捉し続ける認識枠が表示されていた。

この距離感で背景があってもキツネを捕捉し続けるのは素直にスゴイ。

PVでは激しく動き回るバスケットプレーヤーなども難なく捕捉していたので、OM-1の新ファーム同様に当方が使う程度の状況なら特に不満のない性能ではないだろうか。

今月は業務で平野部に出張る機会があるので、その際に時間があればもう少し動体を狙ってみたい。