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鳥はどこ?

2023/10/5

農道を歩いていて不意に林縁に気配を感じたので、OM-1を向けたら被写体認識枠が表示された。

パッと見、その時は何かいるようには見えなかったが、取り敢えず数枚シャッターを切るとその瞬間に葉陰からカケスが飛び出した。

撮影結果を背面モニターで確認すると、確かにカケスの青い雨覆が写っているが、頭部は葉っぱの影に隠れている。てっきり被写体認識は頭部やくちばしの形状で判断すると思っていたので、この状態で鳥を認識するのには驚いた。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

カメラのオートの歴史はAE・AFと来て、現在はAIによる被写体認識である。まだまだ被写体認識は発展途上の段階にあるが、状況によっては人の業を超えているのは確かだ。

カメラにできることはすべてカメラに任せて楽をしたいので、被写体認識にはこれからもオッサンは期待しているぞ。

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秋雨滴る柄長

2023/10/4

夏鳥たちは南へと去り、冬鳥がやって来る前の森の中は静かなものである。

時々早くも混群となったシジュウカラやヤマガラなどカラ類と、その後に続くようにエナガの群れがやって来てにわかに活気づくが、彼らが去るとまた森の中は静寂が訪れる。

まだ気温も高く、青々とした葉が生い茂って秋を感じることは少ないが、小鳥たちが群れで行動している姿は来る寒い季節を想像させる。

OM SYSTEM OM-1 / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

雨上がりの森の中をエナガの小群が通り過ぎてゆく。なかなかジッとすることのないエナガだが、ちょうど上手い具合に葉陰の隙間で一瞬止まるところを写すことができた。

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先日も引き続きNレコのフィールドテストで県南へ。県北では圏外エリアを選んでテストしていたが、県南では微弱ながら通信可のエリアへ。

タカ渡りの季節なので高空も時々眺めていたが、サシバは5つが午前中に西へ向かったのと、1つが目の前の谷の中からそのう膨らませて上がってきて同様に西へ向かった。ハチクマはゼロ。タカ渡りに関しては先日の白樺峠の情報から東日本はすでにピークを終えているのは分かっていたけどね。

それとこの日は稜線上は結構風が強く、朝から西へ向かうかなりの数のハリオアマツバメとアマツバメ、イワツバメを見送った。あとアサギマダラが忘れた頃に中高度をヒラヒラしていたので、やはり空の上も風が強く追い風だったようだ。

折しも下界は猛暑だったようだが、観察地点の標高は1200m程度なれど前述の通り朝から風が強かったので、晴れていても寒くて上着が用だった。

iPhone 13 mini

尚、肝心のワシはポーズ。午後一に、天狗谷でクマタカの雌が侵入若雄を波状しながら執拗に排斥していたので、近くにワシはどちらも居ないのが判明。

良い風吹いてたんだけどねぇ…

24日の白樺峠はサシバ4000羽超えだったとか。過去データを見る限りこの10年では最多ということになる。こういうデータの連続性は連日観測している関係者のお陰あってこそだ。

そして北海道からはツグミ到来の報告例が上がり始めた。ツグミは本州だと11月遅くに姿を見せる冬鳥の中では最終ランナーなのだが、北海道に意外に早く姿を見せる。

冬鳥も最終的な越冬地にまっすぐやって来る種もいるが、多くは餌となる植物の実が確保できる場所に留まり、無くなり次第本州へ降りてくることになる。年によって来たり来なかったりするように見えるのはその為だ。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

写真は雨の日のキジバト。記事とは関係なく渡り鳥ではないので念のため。

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日中は再び暑さがぶり返して今更ながらの残暑だが、朝晩はそれなりに涼しくなった赤城高原。

庭先ではキチキチキチとモズが高鳴いて縄張りを主張し始めている。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

モズはの高鳴きはさえずりの類ではないので雄も雌も鳴く。繁殖期はペアでせっせと子育てに勤しむのだが、秋になるとさっさと夫婦別居を決め込んで、お互いに縄張りを宣言する。

モズに限らず鳥類の多くは繁殖期にペアを形成するが、通年を通してペアで行動するイヌワシのような種もいるから不思議なものである。

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半分青い

2023/9/9

風に乗ってどこからともなくオオルリの囀りが聞こえて来た。

まさかこんな時期にそれはないだろうと最初は気のせいかと思ったが、それでも声の方向の視界を探すと約80mほど先の伐開地の疎林にその声の主を発見。

どうやら若い個体がさえずりの練習をしている様子。全体の調子は親に負けず流麗だが、よく聞いているとオオルリ特有の最後のジェジェを忘れる時がある。

夏鳥の成鳥はもう移動を始めている時期だが、その年生まれの若い個体は少し遅れて南へと渡っていく。

この個体がこの土地の生まれなのかもっと北から移動してきたのかは不明だが、来年の繁殖時は日本三鳴鳥の名に恥じないような歌をしっかり歌えると良いね。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

季節移動というとタカ渡りのように群れをなして飛んでいく..もちろん同じグループというわけではないが..ことを想像しがちだが、小鳥たちはひっそりと人知れず渡っていく。

この小さな体のどこにそんなエネルギーがあるのかなどと、ついぞ不思議に思ってしまう。

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20230817

2023/8/17

盛夏ともなればさえずる鳥は珍しい。ちょっと前までアレだけ叫ぶように飛び回っていたホトトギスも静かなものである。

その点、ホオジロは盛夏でもよく鳴く姿を見かける。時期的に求愛目的ではないのは間違いなく、子育て中でもないので縄張りの主張というわけでもなさそうだ。

そこに生態的な意味を見出すよりは、ただ鳴きたいから鳴くというほうがそれらしいか。

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

まだ毬が小さい山栗の梢で一筆啓上。

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鳥影少なし

2023/8/14

鳥屋に言わせるとこの時期は鳥枯れということになるらしい。確かにお盆の頃ともなるともう鳥の姿は巣立った若鳥ばかりだ。

それでもそろそろ平野部では秋の渡りが始まっていて、山でも来月に入ればタカ渡りの時期となるので、今は中休みといったところだろうか。

FUJIFILM X-H2S / XF150-600mmF5.6-8 R LM OIS WR / PROVIA

8月に入ってすぐぐらいまではまだヒバリが鳴いていたものだが、最近は姿を見かけても囀ることはもうない。

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昨日8月10日は8と10の語呂合わせで「ハトの日」だったそう。もちろん公式なものではなく、鳩サブレーを販売する鎌倉の豊島屋が提唱しているネタ話である。

そんな鳩と言えばキジバトかドバトをイメージするが、キジバトと並んでヤマバトと別名されるアオバトも忘れてはならない。

アオバトは海沿いの地域だと岩場に打ち付ける波をものともせず海水を飲みに集まるのが有名だが、もちろん内陸の山間地にも生息しており、我が県だと温泉成分の湧く沢に集まってくる場所が知られている。

名前が鳴き声由来というのはその通りだとは思うが、アオジのように昔は緑をアオと表現していたのでその辺りもあるのではないかと。実際、漢字表記では「緑鳩」と書くしね。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

OM SYSTEM OM-1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-2

うちの近所でも通年その独特なアォーアォーという鳴き声を耳にするし、時々庭先をかすめて小群で飛ぶ姿を眺めることもある。

近くの沢にはよく留まるパーチポストがあって、タイミングが合えば目線の高さでその和のテイストの美しい色合いを眺めることができる。

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陽炎ヤマドリ

2023/7/31

ゆらゆらと陽炎揺らめく300mほど先の道路を横断する鳥影あり。

事前にヤマドリが多いとは聞いていたが、昼の日中の炎天下、親子連れで堂々と姿を晒すのは初めて観た。

LUMIX GH6 / Swarovski STX95 / 4K120P静止画切り出し

地元では天狗様がぶら下げて飛んでいるか、山間地の林道を走行中に時々見かける程度。

真夏の夜、いや昼の夢か。

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