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この国難にあって三権分立を無視して強行採決しようとしている火事場泥棒法案について、昨日の総理会見でアレが「恣意的に人事を行うことなありえない」と言っていたが、どこの誰がその口から出たデマカセを信じられようか。

アレ自身も、そして世のアレ応援団も「検察官も公務員だから他の公務員の一律定年延長と同じだ!」と言っているが、それは論旨のすり替えであって、そもそも問題点はそこではない。突然なんの議論もなしに「時の内閣の裁量で検察官の定年を延長することを可能とする」よう条項が付け加えられたことが問題なんだぞ。

検察トップの人事には口を出さずに追認するだけが従来からの不文律だったのに、アレがブラックリバーとかいう自在に言うことを聞く手下の検察官を検事総長に据えたいため、現職が退任するまで定年を細々と延長させるためのフザけた目論見がそのまま形になったのが、今回の問題点となる一文追加なのだ。

検察機構が万能であるとはもちろん思ってはいないが、それでも古くはロッキード事件で現職総理大臣が汚職で捕まるなどという国家的事件が起きているのは、行政官であっても時の内閣が検察の人事に口を出さない不文律があったからなのだ。

災害などで国内がバタバタしている時、どさくさに紛れて無理くり怪しい法案を強行採決してくる..台風のさなかで採決急いだIR絡みのカジノ法案とか..のはもはやアレ政権のお家芸だが、今回もまさに新コロナのバタバタの最中であり、それが故の火事場泥棒法案なのである。

ここ数日、事もあろうに前法務大臣が公選法違反で立件されるというきな臭い話..しかもその原資は与党選対から渡ったという噂もある..も伝わってきているので、どうあっても火事場泥棒法案を通したい邪な思惑が見え隠れするのは自明の理。

そんなことで、冒頭の「恣意的に人事を行うことなありえない」というアレの言葉など、到底信じられるものではないぞ。

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邪の思いに疑念の目を向けつつ、ふと横縞の影を見やる、かな。

カテゴリ:独り言