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令和ポンポコ

2021/1/31

雪の降った日の朝、近所の牧草地でタヌキの兄弟に遭遇した。

キツネがよく歩いている場所なので普段から草地の隅々まで目を配りつつ通り過ぎるのだが、奥の林縁の手前に黒い塊が一つあるのに気が付いてしばし様子を見ていると、それが黒い三連星よろしく左右に3つに分離してビックリw

発見時は300m近く離れていたが、双眼鏡で確認してすぐにタヌキと判明した次第。

タヌキは同じイヌ科の仲間のキツネ同様に近所に普通に生息していて、足跡や轢死体などの痕跡自体は時々見かけるものの、キツネと違って本体自体を直接目視するのは稀である。

ネズミやノウサギなどを積極的に狩るキツネに比べて、うろうろ歩き回りながら餌を探す傾向が強いが、その行動のほとんどが薄暮や夜間に限られているため、餌付けでもされていない限りナマで野生の個体を見るのは難しいだろう。

以前、ロボットカメラを仕掛けた際も一番写っていたのはタヌキだった。

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA / 4K60Pから静止画切り出し

遠いので証拠写真を数枚撮ってしばらく眺めていたが、こちらにまったく気が付かずに小走りに走ってくるのにはちょっと慌ててしまった。

しゃがんで姿勢を可能な限り低くしてギリギリまで引きつけようかと思案していたのだが、一度も立ち止まることなく真っ直ぐに拙者に向けて走ってきて、5mほど手前でようやくこちらの存在に気が付いた様子を見せたが、驚いたことにそのまま拙者の脇をすり抜けるように強行突破して、背後の防風林へと消えていった。

FUJIFILM X-T4 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA / 4K60Pから静止画切り出し

鈍重なイメージを超えた意外な敏捷さに、動画とは言え望遠レンズではもはや追い切れずw

面白いのは、後の2頭は気が付いた時点で左右に別れてそれぞれ2mほど脇を通り抜けたが、先頭を走ってきた1頭は「ええい、ままよ!」と言ったかどうかw、拙者の右脚30cmほどのところギリギリをこちらを見上げながらすり抜けていったのだ。

当然お互いしばし目があったのが、「こいつここで何してんだろ」的な人の困惑の表情に見てとれたので、タヌキが古来から擬人化の対象だった理由が何となくわかった気がする。

ちなみにタイトルに深い意味はないw

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