ハリウッドでもシグマ
2019/7/25
来年公開のTOPGUN MAVERICKだが、伝え聞くところによると、飛行中のコクピット内を除いて全編をシグマのシネレンズで撮影しているという話だ。
近年、シグマがシネマ用レンズに力を入れているのは知っていたが、シネマ用機材の主戦場であると同時にプロモーションの場であるハリウッドにおいて、メジャーな映画で使われているというのはやや新鮮である。
シネマ用なので筐体は専用設計らしいが、光学系は既存のスチル用Artラインの製品をそのまま流用しているとのことで、Artラインシリーズの基本性能の高さが伺い知れる。
普段APS-Cやマイクロフォーサーズを使っている身としては、35mmフルサイズ用のArtラインは何れも巨大なレンズに映るのだが、光学性能で妥協をしないというシグマの強い意志が垣間見える。カメラメーカーの純正レンズは色々と制約があるが、レンズメーカーのシグマにはその辺りの遠慮がないのが功を奏しているようだ。
正直、昨今の際限ない巨大レンズを使ってまで35mmフルサイズ機を手にしたいとは思わないが、リグに組んで三脚運用なら大きさ重さは二の次となろう。
本格的な動画機材は運用形態ありきなので、カメラはそれ自体が撮像装置に過ぎず、そういう意味で先日発表されたシグマfpは興味深いという話になる。つまり、fpはシネレンズ用に開発されたと言っても過言ではないということだ。
FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA
降雨の後にも関わらず、どこまでも澄んでいる雪国里山の用水路。
本当は飛んでいるアキアカネを水面越しに撮ろうとしていたのだが、モタモタしているうちにミラーに止まられてしまったw