温故知新
2018/4/27
近年、時々鉄道写真をアップしているものだから、鉄ちゃんになったのかとか、主旨変えでもしたのかと人によっては言われる機会が増えている。
だが、そもそも拙者はネイチャー分野の写真しか撮らないわけではない。テーマのある個人的な作品作りではそういう方向性であることを否定はしないが、素材として販売する写真や動画フッテージは当然としても、請負なら人でも建造物でも商品でも何でも撮るのである。
ただ、生来の生きもの好きと同時に歴史好きという側面もあってか、あえて言うなら古い造形物なら興味が湧くというのはある。城郭や神社仏閣のような歴史的な建造物や古い構造物、それに蒸気機関車をはじめとするレトロな乗り物などなど。
次から次へと生み出される新しいものではなく、もう今以上何かが新しくなることなく、現状維持を目指しているモノについては、記録するという意味合いも大きいからね。
それにこれはあくまで個人的な感覚だが、古いモノは以外に自然との相性も悪くなく、結構調和していると思っている。歴史的な寺院などはまさにその代表例で、存在する空間に溶け込もうとデザインされたとしか思えないケースも多々ある。
もちろん最新であることを否定はしない。が、古いものを知りその存在価値を認めるからこそ、新しきものが活きてくることを忘れてはならないのだ。
FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS WR / PROVIA
走行中のSLをなるべく正面から撮ろうとすると、言葉通りなら線路に立つしかないのだが、それはどう考えても危険だし、そもそも法的に問題大ありである。
だが、真っ直ぐな線路も何れはどこかで必ず曲がるものである。その位置を見定め、望遠レンズで圧縮して撮れば、それはまさに狙い通りだ。