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東京五輪の開催是非は、世論の声に負けてどちらが先に音を上げるかという、もはやIOCと日本政府..正確にはJOCだが..とのチキンレースの様相である。

出場するために苦労と努力を重ねてきた選手の気持ちは理解するが、世界のこのパンデミック状態を見て誰がどう判断したら「安全に開催できる」と判断できると言うのだろうか。

中止にしろ延期にしろ間違いなくこの夏に東京で予定通り開催しないことは決まっているが、責任を負いたくないので誰もそれを言い出せないというのが実情だろう。

問題なのは、粛々と準備を進めるとか中止も延期もありえないとか、さもまだ希望があるかのように思わせぶりで選手や関係者を翻弄する為政者たち..当然IOCもここに含まれる..の無責任な言動だ。

万が一にも急速にパンデミックが収束して何事もなかったように開催可能となれば、希望を捨てずに頑張って良かったとか何とか我先に自分の手柄のように言い出すだろうし、中止または延期の場合は決定者の意思を尊重したいとか何とか調子いいことを言って、そいつにすべての責任を押し付けるというのは分かりきっている茶番である。

最近は延期を示唆するようなアドバルーンを関係者がほうぼうで上げ始めているので、恐らく裏ではそういう方向に動いているのだろう。あとは今年の秋なのか例外的に1年延期..冬季五輪があるので2年延期の線は無いと思う..するのか、その辺りの判断で侃々諤々つばぜり合いをやりあっていると想像する。

選手の気持ちを思えば中止ではなく延期が望ましく、それならそれで選手には早めにアナウンスして、各自の判断で調整方法を変更できるようにしたほうが良いぞ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

ちょっと冷え込んだ朝、防風林の林床にも霜が降りていた。そんな落ち葉たちをマクロレンズの手持ちハイレゾショットで切り取れば、目が痛いほどの高解像度の世界になる。

E-M1Mk3はMk2とあまり変わらないという意見があるが、E-M1Xと同等に手持ち撮影で5000万画素の高解像度画像が簡単に手に入る時点で、Mk3は確実に買いである。逆にMk3を持っているのに手持ちハイレゾショットを使わないのは宝の持ち腐れである。

でかくて重い35mmフルサイズが無駄にもてはやされる風潮がある昨今だが、手持ちハイレゾショットを使えば小型軽量なシステムで高解像度画像が手に入ることを、オリンパスはもっとアピールすべきである。

白木蓮満開

2020/3/14

フリーランスや自営業者にはリスクが付きものだろうなどと批判的な意見を耳にするが、そんなことは第三者に言われるまでもなく当人たちが一番身にしみて分かっていることだ。

そりゃ片っ端から領収書という領収書を集めて経費水増しして節税に励む輩がいるのは周知の事実だが、それは運用の結果という状態を指しているだけで、その前段の制度の仕組みには何ら関係ない話だ。

だから保証など勤め人の半分で十分だろうなどという理由にはまったく当たらないわけだが、百歩譲ってもしその理屈がまかり通るのであれば、市町村民税や県税も勤め人の半分で良いんじゃねーの?という話になる。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14 / ライブND

春早いと言えどさすがにうちのコブシはまだ花開く気配がないが、南関東の里山ではハクモクレンが満開であった。

同じ敷地内の早咲きの桜も満開か?と思って眺めていたが、近づいてみると似ているがこちらは同じバラ科のスモモのようである。

午後になってスモモの花が時折吹く風に揺れていたので、花の嵐的にライブND16で撮影してみた。何気に超望遠のスローシャッター表現を手持ちでサラッとできてしまうのが、オリンパス機の面白さだろう。

レンズ取り外しボタンの位置だが、ボディ正面から見てレンズの右側というメーカーが多く、例えば過去に使っていたキヤノンもニコンも同様である。

ところがその後にメインの座に収まったフジのXシリーズは、ボディ正面から見て左下に位置しており、当初はちょっと違和感があったのだが、左手でボディを持って正面を手前に向けると、そのまま左手の親指でボタンを押せるので、慣れたらこちらのほうが具合が良い。

という動作は、カメラバッグの上でレンズ交換をするシチュエーションであるが、カメラを肩や首から下げるなどしている場合はまた少し事情が異なる。

iPhone 11 Pro

フジの場合(上の写真)、右手でボディ側のレンズを掴んで、同中指や薬指でレンズ着脱ボタンを押してそのまま回して外す、という動作になる。

フジ以外..手持ちで言えばオリンパス(下の写真)・パナ・キヤノン..の場合、交換するレンズを掴んでいる左手の人差し指または親指の腹でレンズ着脱ボタンを押しつつ、右手でレンズを回して外すことになる。

iPhone 11 Pro

片手だけでレンズを外せる点でフジのほうが理に適っていると思うが、多くのメーカーはそうではないので、歴史的に何か理由があるのか、単純に右へ倣えなのか不明である。

尚、当然ながら双方が混在すると戸惑うことがあるので、ズームレンズ主体で運用するか、もしくは単焦点レンズ使う場合は焦点距離を固定するほうがベターだ。

そう言えばパナはマイクロフォーサーズ機では前述の通りボディの右側だが、35mmフルサイズのSシリーズからはフジと同じボディ左下に変更している。これは恐らくLマウントアライアンスに則って、ライカのSLシリーズに合わせたことによるものだろう。

GHシリースと同時に運用する場合に混乱しそうではあるが、そもそもマウントに互換性がないので、その辺りは計算の上なのかな。

月末処理をしていて今年がうるう年であることに気がついた。納期や締め切りを考えると例年より1日多いのはありがたいのだが、週末に被ってしまってはその旨味も少ない。

勤め人でもないし小中高に通う子供もいないので、新型コロナウィルスによる直接的な影響は今のところ限定的だが、イベント系案件はすでに中止・延期が出てきているので、あまり長引くようだとジャブのように効いてくるだろうな。

さりとて何か効果的な対策を打てるわけでもなく、うがい手洗いぐらしかやることはないので、ひたすら嵐が通り過ぎるのを待つしか無いね。それだけに無能な政府に余計腹が立つのよw

OM-D E-M1 MarkIII / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

E-M1Xでお馴染みの手持ちハイレゾショットが、MarkIIIでもできるようになった。と言っても先代のMarkIIを知らないので比較のしようもないけど、できるとできないとでは大違いなのは間違いない。

これまたいつもの10km先の沼田市街地を5000万画素で撮影。ハイレゾショットは単純に画素数が増えるだけでなく、ノーマル(2000万画素)に比べて高感度時のノイズがかなり減るのと同時に、大気の揺らぎによる画像劣化も軽減してくる副産物がある。

拡大するとノーマルでは建屋の窓枠が大気の影響を受けて波打つように写るが、ハイレゾショットでは見事に補正されているのが分かる。

TruePic VIIIエンジンを2基搭載しているE-M1Xのほうがコンポジット処理は早いという話だが、両機を並べて同時に使うわけではないので、その差を実感するのは難しい。ま、その程度の差ということだ。

プロにお金払って撮影を頼むのだから大きいカメラが良い、という「大きなカメラがイチバン信仰」が残るのが地方案件である。冗談のような話だが意外にまだ根強いのが田舎のアルアルなのだ。

10年前にマイクロフォーサーズのミラーレス機を使いだした頃、最初にGH2で撮影に行った時、そんな玩具みたいなカメラで撮るのかとクライアントに真顔で言われたことが何度かあった。

そもそも当時GH2は動画メインだったので、リグを組んで外付けモニターやら何やらデコレートしたが、スチルでは仕方なくしばらくバッテリーグリップ付きのEOSと併用していた時期がある。もう使うことはないが、今でもその頃の名残で5DMk3と大三元ズームだけは残してある。

E-M1Xの大きさはマイクロフォーサーズのメリットをスポイルしているとよく言われる。個人的にもそう思っているwのだが、皮肉にもパッと見がEOS 1DやニコンD一桁機とそう大差ないこともあって、「小さいカメラによる低コスト感」をかなり軽減してくれる効果がある。

もちろん業務に使うのに性能的に何らの不足もないのが最大の理由だが、田舎の「大きなカメラがイチバン信仰」にも十分に対応できるという点で、E-M1XとED12-100PRO..24mmから200mmを1本でカバーする..のセットは、性能も見た目wもクライアントの要求に十分応えることが出来る機材なのである。

余談だが、ビデオカメラも高性能で小型化しつつ4K撮影が普通に行えるようになっているのに、テレビ業界では未だに大きなドッカブルタイプの古いカムコーダーを肩に担いで仰々しく撮影しているのも、色々な意味で「我々は撮影している」感を醸し出したいという意図がある..リースの関係もあるが..のだ。

つい先日、フジがX100Vのプロモーション映像でやらかした件..ストリートスナップの撮影風景に問題があった..も、スマホ並みに小さいカメラでいきなりスナップ撮影をするから盗撮..隠れて撮影していないので実際は盗撮ではないが..などと言われてしまうが、大きなビデオカメラを担いだ複数のスタッフと一緒ならそういう事態にはまずならないのである。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO / ポップアート

という話は、あくまでコマーシャル系の商業分野に限ったことであって、ストックフォト用の素材写真や普段の撮影ではやはり小さいカメラが望ましいのは間違いなく、E-M1X並の性能で小型化されたE-M1 MarkIIIには期待している。

銀残し

2020/2/20

カメラ内であれもこれも合成を済ませてしまえるE-M1Xだが、他社同様に撮って出しのJPEGの仕上げもアートフィルターなる機能で完結できるようになっている。

ただ、オリンパスのそれはフジやパナ、EOSに比べてかなり種類が豊富に用意されているのが特徴で、PCによるレタッチが面倒と感じる向きには色々便利なんだろうと思う。

フィルター系は好みの問題があるので、メーカーで用意されているものすべてを使うわけではないが、ポップアートやドラマチックトーン、デイドリームやヴィンテージ辺りは仕事でも使わせてもらっている。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

沼田の夜景をアートフィルターのブリーチバイパスで銀河風に仕上げて、21:9のシネスコイメージでトリミング。

ブリーチバイパスはいわゆる「銀残し」という映画でよく使われる効果で、モノクロに近い陰影が金属的で硬質な雰囲気で表現されるのが特徴だ。

噂ではフジの新しいフィルムシミュレーションにも搭載されるらしいので、そっちも楽しみである。

無能な政府のせいで新型コロナウィルスの感染拡大はもはや待ったなしだ。素人目に見てもやはり武漢で騒ぎ出した時点で中国全域からの入国を禁止にすべきだったろうと思うぞ。

直近では皇居の一般参賀の中止が発表されているが、今後は人がたくさん集まるイベントは同様に中止の判断となるだろう。

それにしてもだ。先月あたりはまだ日本は清潔だから安全みたいなことを宣っていたコメンテーターがいたが、この期に及んでマラソン大会にマスクをして参加するなど、狂気の沙汰としか思えない。安全どころか日本人はバカなんじゃなかろうかとさえ思えてくる。

日本の、いや日本人の危機管理の甘さがことごとく身にしみる今回の新型コロナウィルス騒動である。

ということで、こんな田舎でも仕事がらみでイベントものが中止になる例が出始めている。感染の可能性を考えると中止になるのは願ったり叶ったりだが、その意思決定がモタモタしていて遅いのなんの。とにかく直前にならないと決まらないというのが困りものである。

そう言えば月末のCP+(カメラショー)も中止だとか。カメラなど機材は新型が良いに決まっているが、病原体の新型は情報がないだけ勘弁いただきたいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

頭上にやって来たトビを1200mmで画面いっぱいになるまで連写したうちの一枚。

安定して構えられるということは、レンズとボディ、そしてその大きさと重さ等々、まさに組み合わせとしては理想的なセットだな。

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E-M1 MarkIIIが発表されたが、3年ぶりの更新の割にセンサーとEVFが据え置きのようで、MarkIIを使ってる人からはため息が聞こえたとか聞こえなかったとかw

先日記事にしたように個人的にはE-M1Xの小型版を期待していたのでその意味では申し分ないのだが、MarkIIを使っていないにしてもタコなEVFはE-M1Xに下剋上してでも高画素なタイプに置き換えてほしかったな。

センサーについては自社で作っていない以上、そこはソニーに頼らざるを得ないので、こればかりは供給元の動向次第で致し方なしといったところか。手持ちハイレゾショット(5000万画素)がMarkIIIでも可能になっているので、仕事で使う分には2000万画素もあれば十分であるし。

ま、常にデジカメ事業終了フラグが立っているwオリンパスが、立て続けに新型機を出してきている点はとりあえずの安心材料だろうか。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

この冬はよく姿を見せるアカゲラ。この個体は警戒心が意外に強くなく、カーテンの隙間からレンズを出しても簡単には逃げていかない。

G9 PROでもとりあえず超望遠1200mmは使える。手ブレ補正にパナご自慢のDual I.S.2が使えずレンズ側だけの補正になるので、E-M1Xほどラフには撮れないけどね。

赤城高原でも早くもホトケノザが咲いている..と言いたいところだが、これは雪の下で冬越しした花である。

いくら暖冬と言っても、この辺りではさすがにまだ新たに花が咲くには気温が低い。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

オリンパスを使う上でキラーレンズとなるED12-100PROは近接能力にも優れ、レンズ前1.5cm(0.6倍)まで寄ることができる。

最も寄れるのは望遠側でなく広角側なので、昆虫など撮るカメラマンにはワーキングディスタンスが短いことを指摘されるが、個人的には広角マクロ的に使えるのは便利だと思っている。

公私でE-M1Xを使っていて気になる点は3つ。

まず1つ目だが、やはりマイクロフォーサーズ機で最大となるそのボディサイズだ。何しろE-M1 MarkIIにパワーバッテリーホルダーを装着したサイズよりも若干大きい。もちろん大きいと言っても、35mmフルサイズのEOS-1DやナイコンのD一桁機に比べれば、小さくて軽いのは間違いないけどね。

見た目上の大きい理由の大部分がバッテリーが2個入るという点なのだが、E-M1X自体はバッテリー1個でも動く。E-M1 MarkIIのバッテリー室の位置がまるまる他の基盤を格納するのに使えることを考えると、ボタン類の配置含めコンパクトさの犠牲の上にある種の余裕が生まれているという見方もできるのかな。

ボディサイズが大きく重いことは、テレコン付きのED300PROのような大柄なレンズを振り回すのにはバランス良く好都合なのだが、それ以外のマイクロフォーサーズならではの小型レンズを使う場合は逆もまた真なりで、何となくその大きさが無駄なような気がしてならないw

2つ目は、230万画素しかない今どきこんなファインダーも無かろうというくらいショボいEVFだ。一応有機ELではあるが、より価格の安いX-T3とG9 PROが約370万画素(有機EL)であることを考えると、一世代以上前の仕様と言わざるを得ない。G9 PRO並にファインダー倍率が高い点だけは救いだけど。

3つ目は、フラッグシップモデルを喧伝している割に、設定動作がもっさりしていてイラつく時がある。ダイヤルやセレクターを素早く操作すると、動きに付いてこれず意図した設定でないことがあるのだ。ハイレゾショットなど画像のコンポジット処理が思いの外早いのだから、ユーザーの操作感をスポイルするこういうUXは何とももったいないと思う。

ということで、E-M1Xの性能をある程度維持したまま小型化したモデルが欲しいと常々思っているところ。同じマイクロフォーサーズ機であるパナのG9 PROと併用することが多いが、やはり同じ操作体系の同型機があると便利だよね。

噂ではすでにスペックも出回っているようだが、E-M1 MarkIIの後継機(MarkIII?)が出るなら期待したい。少なくても高精細なEVFと手持ちハイレゾショットを実現できる7.5段の手ブレ補正は必須だぞ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / カケス

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / エナガ

カケスは人を見ればすぐに逃げるし、エナガは落ち着き無くちょこちょこと動き回るので、ファインダーに捉えるだけでも一苦労だ。

オリンパスの十八番とも言うべき1200mmの超望遠手持ち撮影だが、相変わらず気持ち良いほどよく止まる。この場合、サイズはともかくマイクロフォーサーズなのに重いと揶揄されるE-M1Xの重量感が、逆にイイ感じに作用している。