月別アーカイブ : 2020/02

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明け方梟

2020/2/19

このところ明け方にフクロウの鳴き交わしが盛んに聞こえる。

さらに夜半に家の中にいても聞こえることもあるので、結構近いところまで出張って来ているようである。

明け方近くでも何気に星が撮れるほど暗いのが自慢の我が家だが、夏場と違って朝採りレタスの無い農閑期はこれまた実に静かな赤城高原の夜である。

FUJIFILM X-H1 / XF14mm F2.8 R/ Velvia

近所の森で声を頼りにフクロウを探すこと10分、いつもの林縁部でその姿を確認する。

ここで割とよく声を聞くものの、大抵は日の出まで時間がある頃合いで姿までは未確認だったが、この日は東の空が白み始めてもまだ留まっていてくれた。

よく写真で見かける昼間木の洞で眠そうにしているフクロウ..大体がよく知られた北海道の有名な場所だけどね..も良いが、やはり夜の猛禽ということもあってそういう雰囲気の写真が好きだね。

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無能な政府のせいで新型コロナウィルスの感染拡大はもはや待ったなしだ。素人目に見てもやはり武漢で騒ぎ出した時点で中国全域からの入国を禁止にすべきだったろうと思うぞ。

直近では皇居の一般参賀の中止が発表されているが、今後は人がたくさん集まるイベントは同様に中止の判断となるだろう。

それにしてもだ。先月あたりはまだ日本は清潔だから安全みたいなことを宣っていたコメンテーターがいたが、この期に及んでマラソン大会にマスクをして参加するなど、狂気の沙汰としか思えない。安全どころか日本人はバカなんじゃなかろうかとさえ思えてくる。

日本の、いや日本人の危機管理の甘さがことごとく身にしみる今回の新型コロナウィルス騒動である。

ということで、こんな田舎でも仕事がらみでイベントものが中止になる例が出始めている。感染の可能性を考えると中止になるのは願ったり叶ったりだが、その意思決定がモタモタしていて遅いのなんの。とにかく直前にならないと決まらないというのが困りものである。

そう言えば月末のCP+(カメラショー)も中止だとか。カメラなど機材は新型が良いに決まっているが、病原体の新型は情報がないだけ勘弁いただきたいね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

頭上にやって来たトビを1200mmで画面いっぱいになるまで連写したうちの一枚。

安定して構えられるということは、レンズとボディ、そしてその大きさと重さ等々、まさに組み合わせとしては理想的なセットだな。

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E-M1 MarkIIIが発表されたが、3年ぶりの更新の割にセンサーとEVFが据え置きのようで、MarkIIを使ってる人からはため息が聞こえたとか聞こえなかったとかw

先日記事にしたように個人的にはE-M1Xの小型版を期待していたのでその意味では申し分ないのだが、MarkIIを使っていないにしてもタコなEVFはE-M1Xに下剋上してでも高画素なタイプに置き換えてほしかったな。

センサーについては自社で作っていない以上、そこはソニーに頼らざるを得ないので、こればかりは供給元の動向次第で致し方なしといったところか。手持ちハイレゾショット(5000万画素)がMarkIIIでも可能になっているので、仕事で使う分には2000万画素もあれば十分であるし。

ま、常にデジカメ事業終了フラグが立っているwオリンパスが、立て続けに新型機を出してきている点はとりあえずの安心材料だろうか。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

この冬はよく姿を見せるアカゲラ。この個体は警戒心が意外に強くなく、カーテンの隙間からレンズを出しても簡単には逃げていかない。

G9 PROでもとりあえず超望遠1200mmは使える。手ブレ補正にパナご自慢のDual I.S.2が使えずレンズ側だけの補正になるので、E-M1Xほどラフには撮れないけどね。

赤城高原でも早くもホトケノザが咲いている..と言いたいところだが、これは雪の下で冬越しした花である。

いくら暖冬と言っても、この辺りではさすがにまだ新たに花が咲くには気温が低い。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

オリンパスを使う上でキラーレンズとなるED12-100PROは近接能力にも優れ、レンズ前1.5cm(0.6倍)まで寄ることができる。

最も寄れるのは望遠側でなく広角側なので、昆虫など撮るカメラマンにはワーキングディスタンスが短いことを指摘されるが、個人的には広角マクロ的に使えるのは便利だと思っている。

シネスコ

2020/2/15

シネマスコープは画面の縦横比を1:2.35で投影する昔の映画の種類の一つで、米の20世紀フォックスの商標である。

1:2.35ということで、最近の動画でお馴染みの16:9に比べるとかなり横長の印象が強いが、写真でそれを意図して決定された構図だとなかなか力強い作風になる。

昨秋、シグマのfpを検討している際、出力画像のアスペクト比に21:9というのがあって、それがシネスコを意識した縦横比であることはすぐに判った。

デジタルなんだから3:2とか4:3を編集でトリミングすれば同じではないかという意見もあろうが、さすがにそこまで横長になることを前提にフレーミングするのは難しいので、やはり最初から21:9が用意されているほうが良いのは自明の理だろう。

実際、某企業さんのWebサイトを立ち上げた際、デザイナーからトップページのキービジュアルを昔のシネスコ映画みたいな横長にしたいので、そういう感じでカルーセル用画像を揃えてほしいと依頼されたことがあった。そこで普通に撮って上下トリミングしたのだが、意外にしっくり来なかったのはやはり最初からそのアスペクト比を意識してフレーミングしてないからだなと思った次第。

個人的な作品ならばキッチリとフレーミングすることになるが、商業写真の場合はトリミング前提で20%程度マージン空けて撮影することが慣例だ。場合によっては縦でも横でも使えるように撮影することもある。

だが、ことシネスコの21:9ともなると、最初からそれを意識した構図のほうがインパクトあるのは間違いないね。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO, M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

ということで、最近はわざとシネスコを意識した構図で撮ることがある。

ただ、フジもパナもオリンパスも21:9に相当するアスペクト比が用意されていないので、16:9でフレーミングして上下を30%程度トリミングする前提で撮るようにしている。

パナとオリンパスではハイレゾショットが使えるものの、何れ画素数の半分を捨てることになるので、こういうトリミング前提の画作りをするなら、最初から高画素機を使うのもアリだろうなとは思うw

芝生の鳥

2020/2/14

ロケで訪れた某企業さんの敷地内。日当たりの良い芝生の上に、虫を目当てにした鳥たちが三々五々降りていた。

E-M1Xはロケ用にED12-100を付けていたので、G9 PROにED300PROを装着して興味ないふりをしてしばし様子を見た。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

オラオラと言わんばかりに肩..鳥って撫で肩だけどねw..を怒らせてシメがこちらに歩いてきた。

うちの餌台にやって来るロシアからの客人達は警戒心強くすぐに逃げていくが、こうしてこちらに撮影意思がない状況では割と平気で近づいてくるものだ。

LUMIX G9 PRO / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

さらに無警戒なのはツグミ。十分餌にありつけているようで、丸々とふくふくして恰幅が良い。

でもあんまり呑気にしていると、さっき上空を飛んでいたハイタカにやられっぞ。

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飛行機雲

2020/2/13

快晴の空高く、飛行機雲を引きながら旅客機が遥かの高みを飛んでいく。

群馬と新潟の県境にあたる上越国境沿いの空は旅客機の航空路に当たるため、晴れた日には国際便を中心によく機影を見かける。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

どのくらいの高さかわからないが、1200mmの超望遠レンズをもってしても容易には届かない世界だ。

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農閑期のリンゴ畑に結構な数のムクドリが集まっていた。目的は落果したリンゴのようだ。

畑にいた農家の爺様に世間話で聞いたところ、昨年の台風の影響で結構な数の実が落ちているので、それを食いに来ているのだろうとのこと。

我が赤城高原では積雪の関係でムクドリを冬季に見かけることは稀だが、福島のこの辺りの平地では冬には落果目当てでそこそこの数が集まるらしい。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-14

やって来た軽トラックに驚いて木の上に逃げたところ。基本的にムクドリは人の生活圏で暮らしているが、スズメ同様に非常に神経質な連中である。

尚、背景は雪の安達太良山だ。

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夜が夜らしく暗い庭先wでライブコンポジット撮影にチャレンジ。

先日同様に北西の天頂方向を狙ってみたが、あいにく冬型が強まっていたので上越国境は雪雲の中であった。

何より隣の畑に電柵が張ってあるのを忘れていた。おかしいなぁ、毎日見ているはずなのにねぇw

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

データもほぼ同じで、F1.8でISO3200、コンポジット設定を2秒で約40分の撮影。

一つ筋の明るい火球は肉眼でもハッキリ視認している。こうしてみると流れ星って結構普通に降ってくるもんだね。

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公私でE-M1Xを使っていて気になる点は3つ。

まず1つ目だが、やはりマイクロフォーサーズ機で最大となるそのボディサイズだ。何しろE-M1 MarkIIにパワーバッテリーホルダーを装着したサイズよりも若干大きい。もちろん大きいと言っても、35mmフルサイズのEOS-1DやナイコンのD一桁機に比べれば、小さくて軽いのは間違いないけどね。

見た目上の大きい理由の大部分がバッテリーが2個入るという点なのだが、E-M1X自体はバッテリー1個でも動く。E-M1 MarkIIのバッテリー室の位置がまるまる他の基盤を格納するのに使えることを考えると、ボタン類の配置含めコンパクトさの犠牲の上にある種の余裕が生まれているという見方もできるのかな。

ボディサイズが大きく重いことは、テレコン付きのED300PROのような大柄なレンズを振り回すのにはバランス良く好都合なのだが、それ以外のマイクロフォーサーズならではの小型レンズを使う場合は逆もまた真なりで、何となくその大きさが無駄なような気がしてならないw

2つ目は、230万画素しかない今どきこんなファインダーも無かろうというくらいショボいEVFだ。一応有機ELではあるが、より価格の安いX-T3とG9 PROが約370万画素(有機EL)であることを考えると、一世代以上前の仕様と言わざるを得ない。G9 PRO並にファインダー倍率が高い点だけは救いだけど。

3つ目は、フラッグシップモデルを喧伝している割に、設定動作がもっさりしていてイラつく時がある。ダイヤルやセレクターを素早く操作すると、動きに付いてこれず意図した設定でないことがあるのだ。ハイレゾショットなど画像のコンポジット処理が思いの外早いのだから、ユーザーの操作感をスポイルするこういうUXは何とももったいないと思う。

ということで、E-M1Xの性能をある程度維持したまま小型化したモデルが欲しいと常々思っているところ。同じマイクロフォーサーズ機であるパナのG9 PROと併用することが多いが、やはり同じ操作体系の同型機があると便利だよね。

噂ではすでにスペックも出回っているようだが、E-M1 MarkIIの後継機(MarkIII?)が出るなら期待したい。少なくても高精細なEVFと手持ちハイレゾショットを実現できる7.5段の手ブレ補正は必須だぞ。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / カケス

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20 / エナガ

カケスは人を見ればすぐに逃げるし、エナガは落ち着き無くちょこちょこと動き回るので、ファインダーに捉えるだけでも一苦労だ。

オリンパスの十八番とも言うべき1200mmの超望遠手持ち撮影だが、相変わらず気持ち良いほどよく止まる。この場合、サイズはともかくマイクロフォーサーズなのに重いと揶揄されるE-M1Xの重量感が、逆にイイ感じに作用している。