年別アーカイブ : 2015

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欄干ザル

2015/5/9

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雨の中、橋詰に突っ立っていたら突然すぐ脇の欄干にサルが現れちょっとビックリ。目の前1.5mほどで、振り向きざまにこちらをジッと見つめてきたので、経験的に目を合わせるのはまずいと思い、目をそらす代わりにカメラのファインダーを覗いて視線を外した。しばらく何か呻くように声を発していたので、もしかして攻撃してくるかなと思いつつ、傘を畳んで右手に持ち替えたが、何事も無く踵を返して橋を渡っていった。

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こっちの個体は逆に目を合わせようとはせず、どうしようかと思案中の雰囲気だ。先の連れ合い?がすでに橋を渡ってしまったので、落ち着かない様子だったが、結局こちらが欄干から少し離れたら、そそくさと欄干を伝って小走りに走り去った。

普段フィールドにしているエリアなら、以前にサルの調査をしていた時の名残..特にその村では猟師がサル追いをしているので..からか、私またはジムニーを見ただけで蜘蛛の子を散らすように逃げていくので、この距離まで接近を許すことまず無い。久しぶりに野生の個体を間近で見たが、特に攻撃的な気配も感じられず、人馴れしているのかいないのか、よく判らない個体群である。

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雪渓グマ

2015/5/8

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日本海側の奥山で天狗と小天狗探し。萌黄色に染まるブナ林はいつ見ても美しい眺めだ。

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谷筋にはいくつものスノーブリッジが残っていた。この辺りは有数の豪雪地帯ではあるが、今年は降雪量は意外に少なかったようだ。

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はるか遠い雪渓の上に黒い物体を発見。双眼スコープで観察するとクマであることが判る。それもかなり立派な雄グマだ。のっしのっしという表現が似合うゆっくりとした歩みで残雪の上を移動し、そのまま隣接するブナ林へと姿を消した。

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この後、続けてもう1頭瓜二つの個体がまったく同じコースを辿るという珍事があったが、この季節に奥山で天狗様を探しているとこういった出来事に遭遇するので面白い。

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近所の雑木林でピッコロピッコロとキビタキが鳴いているのを見つける。犬連れであったので逃げられるかと思ったが、この時期はまだ縄張り争いが優先なので、それほど意に介す様子もない。

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ただ、雑木林というくらいだから結構ヤブが混んでいて、主の姿をハッキリと捉えることができない。鳴いていたという文字だけの情報より、写真や映像があったほうが記事としてはベターなので、上下左右、前後にと位置を調整してようやく隙間から数枚写したところで、通りがかった農家のKさんに声をかけられジ・エンド。世間話が終わって振り向いた時にはキビタキの姿はもう見つけられなかった。

先日、P900などというオモチャで遊んでいるのをカミングアウトしてから、一部の写真仲間からは後ろ指を指される始末であるが(笑)、どうしてどうしてこういうシチュエーションでは実に有効なカメラだ。作品を撮るのでなく、記録することに主眼を置くなら、高価な大砲レンズにフラッグシップカメラなどまったく必要ないし、何よりアクティビティでは足手まといでしかないからね。

道具は適材適所で要は使い方次第ということ。良い時代になったもんだ。

陽気なキビタキのさえずりは、初夏の森のイメージそのものだ。

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その昔、カミナリ族というのがいたらしいが、そんなことは今どきの若い人は知らんだろうな。

ま、さすがに私も直接見たことはないのだが、直管鳴らしてそれはそれは雷のごとくうるさかったらしい。それと比較してもうるさいのかどうかはさて置き、空高く飛びながらズビャークズビャークとひとしきり鳴いた後、急降下しつつ激しい羽音を鳴らして目の前を通り過ぎて行くのはカミナリシギことオオジシギだ。

オオジシギは夏鳥で、はるか南半球から10000km以上も旅をして極東くんだりまでやって来る変わり種。国内では本州以北の高原か北海道で繁殖するのだが、時々、赤城高原でも通過個体と遭遇することがある。なんでこんなところでディスプレイフライトをしているのか事情は知らんが、とにかく雷鳴のごとくの通名そのままだ。

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こんな時に限ってP900じゃなかったりする間の悪さ。もっともこの激しい動きをP900のAFで撮る自信はまったく無いけどね(苦笑)。上の方にゴミのように写り込んでいるのがカミナリスナイプ君その人で、決して上州武尊山を撮ったわけでない。

鳴き声はこんな感じ。その昔、飛んでいるところも撮ったはずだが、DroboのHDD内でちょっと映像が迷子に..

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ティエム・イメージングのWebサイトをレスポンシブデザインに変更し、スマホとタブレットPCに対応しました。PCだと見た目上は大きく変わっていませんが、スマートデバイスからの閲覧に最適化させています。

そもそも業務用サイトは当初の制作時より時間が経っているため、作りが古く、レガシーコードも散見されていましたが、今回の改変の過程でその辺りの不要なコード類を一掃しました。先月、Google先生よりお宅のサイトはモバイルユーザビリティ上の問題があるとか何とか言われていたので、それへの対応の意味も含んでいます。

Lightbox系のプラグインもレスポンシブ対応のものに変更、トップページの壁紙画像も最近増えてきたAppleのRetinaディスプレイに対応しています。フォントも全体的にワンサイズ大きくしてみました。その他、ちょっと前に仕事で他所様のファビコンを作っていたので、そのついでに自分のWeb用にもデザインして組み込んでいます。

尚、ブログも業務用サイトに合わせて小変更を加えていますが、スマホには開始当初よりWordPressのプラグインを利用して対応しています。

[2015-5-6 追記]

ブログもプラグインをやめてレスポンシブデザインに変更しました。タブレットの場合に少しインターフェイスを考える必要がありそうですが、これでしばらくは様子を見たいと思います。

とねログ以来、フリーのCGIカウンターを設置して利用してきましたが、レスポンシブに対応しておらず正常に動作しないので、今回の変更を機に撤去しました。そもそも今どきカウンターを外に向けて表示しておく意味がないことと、アクセス統計はGoogleアナリティクスを利用しているのが理由です。

[2015-5-10 追記]

ブログのトップに表示していたスライダーギャラリーをブログからホームに移し、スクリーンサイズが横600px以上のスマートデバイスでのみで表示される限定コンテンツに変更しました。

[2015-5-19 追記]

スライダーギャラリー『ピックアップフォト』を、スクリーンサイズやデバイスを問わず常にホームに表示するよう変更しました。

カテゴリ:お知らせ

連休前にヤエザクラが開花、この暖かさで一気に満開となった。サンショウクイとセンダイムシクイも鳴いて、赤城高原の夏鳥も残すはトケンの仲間だけとなった。

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大河ドラマ「花燃ゆ」の視聴率が不振だという。主人公の再婚相手が初代群馬県令とあって、群馬県民としてはしばらく見届けようかと思っていたが、ストーリー的にどう考えても明治維新後の話の展開が盛り上がるとは思えない。そもそも坂本龍馬や新選組など幕末モノが受けるのは、動乱極まる明治維新までの話だからであって、維新後の話は日露戦争辺りまで引っ張らないと盛り上がる要素がないのだ。

そしてそれは何より一昨年放送の「八重の桜」で、NHK自身が証明しているではないか。綾瀬はるかがスペンサー銃片手に官軍を打ち倒すところまでがピークで、その後の新島襄..おっとこの人も群馬の関係者だった(苦笑)..との出会い以降はどうにも締まらない展開で、視聴率も下落していたのに。

何れも脚本が良くないと言えばそれまでだが、そもそも主人公の決め方に問題があるように思う。見たことも聞いたこともない歴史上の人物では興味が湧くはずもないだろう。似たような人物のストーリーでは飽きられという気持ちも判らんでもないが、大河ドラマなんてその時々の旬の俳優を豪華に使えるのだから、10年サイクル程度で同じテーマを繰り返せば良いのではなかろうか。吉田松陰をだしに、幕末学園モノなどやっている場合ではない。

余談だが、今回の長州ものは、八重の桜で悪者として描かれた..言い掛かりをつけて薩長が会津を潰したように描かれていた..ことへの罪滅ぼし的な意味合いがあるのでは?と勘ぐってしまう。何せ現政権のお偉い人は長州の出身だし、某国営放送のお偉い方はそのお友達だと色々揶揄されているしね(笑)。

カテゴリ:独り言, 花・植物|タグ:

一ヶ月ちょい前に手に入れた謎のデジカメとはナイコン COOLPIX P900である。COOLPIXはE4300、E5000、P6000に続いてこれで4代目で、コンデジ、いわゆるコンパクトデジカメとしてはもっとも使っているブランドでもある。

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見よこの堂々たる異形、いや威風な出で立ち(笑)。大きさはEOS Kissクラスの一眼デジに標準ズームを付けたものと同等だが、重さはそれよりはかなり重く(1kg近い)、コンパクトデジカメとは言っては見たものの実は全然コンパクトではない。前からのぞき込むとさながらレンズの塊のようだ。

そんなコンデジもスマホに押されて今や風前の灯であり、市場に生き残るためには何か一芸に秀でている必要がある。ではP900の一芸とは何か?それはズバリ2000mmの焦点距離に他ならない。正確には24-2000mmのズームレンズなのだが、光学83倍の望遠端のズームレンズなど過去に聞いたことがない。

そもそも高倍率ズームの望遠端など、「どうだここまでやりました!」的なオマケのようなスペックであり、過去に実用的できだったことなどないのだ。が、サンプルを見てもらえれば判るが、このP900の2000mmは決して伊達ではなく、時と場所を選び、条件が揃えばそれなりにその性能を発揮してくれるのである。

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まずは24mm広角端。ここから2000mmの望遠端までズームしていくと..
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こちらが2000mm望遠端。この83倍のズーム差はかなりインパクトが強い。

広角側ではそもそもファインダー中央にモズがいることなどまったく判らない。オモチャとしてみればさらにデジタルズームで8000mmまで伸ばせる..フィールドスコープによるコリメート撮影を凌駕しているぞ(笑)..が、デジタルズームするならあとでトリミングしても結果は同じなので、ここではそこは割愛する。

揃えるべき条件とはこれはもう今どきの1/2.3型センサーの宿命なのだが、光が十分に回っていること、被写体との距離が至近であり且つ激しく動き回っていないこと、などが挙げられる。とにかく高感度にめっぽう弱く、使えるのはせいぜいISO400止まり。リニアなMFができず..置きピンなら一応MFも可能..AFだよりであるため、動体への追随は苦行の域となる。

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2000mmの最短撮影距離5mギリギリくらい。
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こちらはもう少し離れて10mぐらい?
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動き回る被写体でも止まる一瞬を狙えればOK。
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背景が地面の場合は主体との距離感に左右される。

動き回る被写体では、上手くAFで捉え続けられれば何とかなるが、少しでもAFがロストするとすぐに背景に引っ張られてしまう。空抜けだと一応AFが戻ってくるが、地面や込み入った絵柄ではほぼ絶望的だ..

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ブレているがピンは一応きている。中央一点ならAF性能はわりと良く、運よく?ヒットすれば飛びものもイケるかも。
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これも2000mm。20m以上離れると陽炎の影響大だが、早朝などで要因を極力排除できればまあまあ見られる。
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雨模様で光量が足らない状況なのだが、ISO800で2000mmだとほとんど溶けている(笑)。
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最もマクロっぽく寄ってこんな感じかな。

マクロAF時はレンズ前1cmまで寄れるとなっているが、24mmでレンズ直前などほぼマクロの意味はなく、P900に限った話ではないが、ハッキリ言ってインチキ表現だ。インナーフォーカス故に結果的にそうなっているに過ぎず、実際に実用的になるのは100mm辺りで、それより長い焦点距離では寄ることが難しくなる。MFが苦行であることもあって、昆虫撮影などには不向きだろう。

その他、連写はまずダメ。連写したら最後10秒近く書き込みのため固まってしまう。そして操作性に関してはもはや言わずもがな。間違いなくこのカメラを企画・設計したヤツは自分で撮影したことがないに違いない。カメラのコンセプトをスポイルするインターフェイスは逆の意味で素晴らしい発想だ(苦笑)。ここまで使う側のことを考えていないカメラも珍しい。この辺りはまた追々..

とまあ文句のキリがないのでは、どうしても普段使っている一眼デジと比較してしまうからであって、24-2000mmを持ち運び可能なサイズに収めて尚且つそれが実用的な結果を生むとなれば、価格を考えてもコストパフォーマンスは抜群だろう。ロケハンカメラとしては間違いなく史上最強であるし、散歩や踏査の時の記録カメラとしても..高感度性能を除けば..申し分ない。

何よりこの手の製品は一年もすればモデルチェンジするし、他のメーカーから似たようなものも出るだろうから、発売直後が一番旬で遊び道具としては面白い。いつまで手元にあるか判らないが、しばらくは遊び道具として使わせもらうつもりだ。

PS.サンプル写真はすべてプログラムオートで手持ち撮影。

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実はこのP900は自分で購入したものではない。20年来取引してもらっている某社H社長より入手した物である。生来の新しきもの好きであるH社長は、この手のガジェットが発売されると片っ端から手に入れる性分であり、しかもその賞味期限は恐ろしく短い。このP900に至っては、全然まともに撮れない..2000mmでバッチリ撮れると思っていたようだ..ので要らんということで、恐らく一週間しか手元に無かったはずだ。

過去にも色々譲り受けたものがあるのだが、一応、今回は正確には仕事の代金という位置付けで、いわゆる現物支給になる。ちょっとした頼まれ仕事でHTMLコード修正をその場でサクッと対応したが、10K以下の少額の見積・請求はお互い面倒なのでこれで良い?みたいなノリで、我が手元にやって来た次第である。

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裏山散策

2015/4/29

30年ぶりに裏山の地蔵岳に登ってきた。今年は下界では花の咲き足が速い感じだったのだが、目当てのアカヤシオは覚満淵周辺ではまだこれからであった。南面の1000m付近ではヤマザクラともども満開の感じ。

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赤城白川の谷筋も標高800m前後だと我が家周辺と同じで、まだ芽吹きの始まりといった風情。風に乗って流れてくるオオルリの囀りが耳に心地よかった。

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桜メジロ

2015/4/28

メジロたちがピーピー鳴きながらソメイヨシノの花に集まっていた。ちょっと前まで梅に群がっていた連中だが、桜が満開となるとこちらのほうが蜜吸の歩留まりが良いのだろう。正確に数えたわけではないが、20〜30羽はいたように思う。

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それにしてもだ、EOS7D2と新型100-400の組み合わせなら何ら問題のない被写体だが、このクラスのデジカメ..機種は未だ謎のまま(笑)..で、しかも焦点距離を考えれば奇跡に近い撮影結果と言えるだろう。AFしか使えないので完全にフォーカスはカメラまかせ、手ブレ補正は静止したものには絶大な効きがあるが、ちょっとでもフラつくとアッという間にファインダーから被写体をロストすることうけ合いで、この手の動体相手では恐ろしく歩留まりが悪い。

それでも月初に庭に来たエナガの群れを狙った時はほぼ全滅だったので(苦笑)、多少は慣れたかと言いたいところだが、一所にじっとせず少しずつ動きまわるエナガと違い、今日のメジロたちは蜜吸の動作で一瞬止まってくれるので、そこがシチュエーションとして決定的に違う。

フレーミングし、露出確認の後、手ブレ補正を安定させ、AFでフォーカスを合焦させる。この一連の動作にこのカメラでは最低でも3秒は必要とする。それがエナガでは不可能で、食事中のメジロならOKだったということだ。色々苦行の多いカメラだが、商品のコンセプトと入手経緯を考えると十分遊べる。

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真夏日寸前

2015/4/27

我が村の桜前線ももうさすがに終盤。村内でもっとも標高の高い並木は桜吹雪となって、残雪の谷川連峰を飾っていた。

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それにしても今日は異様に暑かった。沼田市内で28℃と危うく真夏日寸前で、体が慣れていない分、目眩しそうな暑さであった。

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