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ドローン騒動

2015/4/23

首相官邸に不審なドローンが落ちていたとのことで、にわかに法規制云々の方向へ動き出したようだ。昔からラジコンで飛ばすエアプレーンやヘリコはあったが、搭載するカメラで動画撮影までできる昨今のドローンは、その手軽さから一気に普及して、今や撮影アイテムとしては特機の類から外れてスライダー並みの扱いとなっている。

さすがに山や森の中まで規制されることはないだろうが、霞ヶ関や原発など中枢は無論のこと、人混みや都市部での飛行は今後は難しくなるだろう。件のファントムクラスだとGoProサイズが関の山だが、大型のマルチコプターの中にはREDクラスのカムコーダーを吊るせるものまであるので、物騒なものを運ぶなどと考えるのは、何もテロリストだけとは限らないのだから。

かくいうドローン騒動の余波はうちのような田舎の映像ライブラリにも及んでおり、今日の時点で在京キー局3社から問い合わせがあった。あいにくうちは空撮映像は扱ってないのだが、ついでにということで少し意見を求められたりもして、それっぽいことを話しておいた。使われるかどうかはわからないけどね。

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まだまだ続く桜の宴。先日はクロツグミ、今日はキビタキを初認。

青い羽

2015/4/21

近所で繁殖中のオオタカの様子を見に行ってきた。

月初にはやる気満々の様子だったので、あまり露骨には近づけず、林縁からそっと双眼鏡でのぞき込むと、雌が巣内に座っている様子が判った。何となくこちらを見ているような気がした..距離もあって枝越しなのでハッキリとは判らない..ので、念のためすぐに退散してきた。

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農道伝いにアカマツの営巣林から戻る途中、杉林の林縁に近い林床でカケスの羽を見つけた。周囲に羽毛が散乱していたので、何者かに捕食されたようだ。オオタカの巣からは150mほど離れているが、まあ十中八九、犯人はオオタカで間違いないだろう。

それにしても、カケスのこの部位の羽はいつ見ても美しい。初列の雨覆のようでもあるが、形状からして小翼羽だろうか。

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ん?

2015/4/20

季節柄キジの雄が忙しい。日がな一日畑の畦や林縁をうろついて、ケーンケーンと鳴きながらドラミングに余念がない。非繁殖期なら目立たずステルス行動に徹し、人を見掛けようものならロードランナーよろしく一目散に逃げていくが、この時ばかりは近づいても案外逃げないものだ。

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縄張りの見回りに疲れて?寝ているところを忍び足で近づいたが、こちらに気づく前に、ん?とばかりに視線を上げた。その視線の先には、畑の上をオオタカが飛んでいるのが見えた。

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ピックィー

2015/4/19

何年かぶりに庭の上でピックィーとサシバが鳴きながら飛んだ。そもそも赤城高原はサシバの繁殖適地ではない。地形的にも渡りのルート上ではないが、秋の渡りの際には時々外れて通りがかる奴がいる。が、春はやはり珍しい。

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昨日の汗ばむ陽気に我が家のソメイヨシノも七分咲まで開花。自然写真家の中には庭木のソメイヨシノよりヤマザクラを押す声が多いが、個人的にはどちらも好きだ。日本人なら春はやはり桜がいい。

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咲き誇る桜を尻目に、ブナはまだその気になっていないようだ。自然の山野では芽吹きの早いブナも、何故か我が家では遅いほうの部類である。余談だが、ブナに掛けた巣箱1号は昨年はスズメに先を越されたものの、今年はシジュウカラ夫妻が入居済みである。

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20150418

本日もおらが春の桜情報。我が家より130m程標高の高いところのソメイヨシノが、今日の陽気に一気に五分咲きとなっていた。明日は地区の花見があるので、まさに花を添える季節のたよりだ。

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ブレているが一応ピンは来ている。この焦点距離のコンデジAFでここまで不意の飛翔物を撮れるのは驚きだ。もう少し修行..どっちかと言うと苦行の類だが(苦笑)..を積めば何とか使い物になる、かな。

この時期、山や森や田畑を問わず、あちこちでカケスの姿を沢山見かける。これは冬の間平地や低山で過ごしていた個体が、標高の高い山間部へと季節移動をしている最中なのである。渡り鳥のように大きく南から北へと移動する個体群もあるが、基本的には同一エリアの小移動となる漂鳥が多い。

そんなカケスだが、移動の最中に立ち寄った場所で、面倒な混乱をきたすのもこの時期に多い。

カケスはモズ同様に他の鳥を真似する..声だけでなく音も真似する..ことで知られており、特にカケスのそれは江戸家猫八どころの声帯模写ではない。ひとしきりの鳴き真似のあとに「ジャー」と余計な一言をうっかり言わなければ、模写の対象種がそこにいるものと信じてしまうほどよく似ているのだ。思うに世の中の環境調査の結果の中に、どれほどのカケスの声帯模写が誤認されているか想像に難くない。

ということで、珍しい鳴き声を聞いたからといってその種がいるとは限らない。しばらくは耳をすませて、「ジャー」の有無を確認した方が良い。

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サクラサク

2015/4/17

20150417

昨日、我が家のソメイヨシノが咲き始めた。まだ一分咲きがいいところだが、気温が上がれば一気に開花するだろう。ただ今日は再び涼しくなってしまったけど..

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調査仕事の手伝いで出張続きであったが、そろそろ本業が年度明けでバタバタし始めてきたので帰郷。できれば晴耕雨読といきたいところだが、商売は客あってのことなので、なかなかそうも言ってられない大人の事情である(意味不明)。

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ベース標高は300mほどの東北内陸の山村で、北向きの斜面にはまだ残雪がある。ヤマザクラはまだこれからであったが、ブナの芽吹きが始まっており、オオルリなど夏鳥がボチボチ鳴き始めていた。しかしここ数日は天気がすっきりせず、昨日も午後から雷雨であった。

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一見すると肉眼では見通しが良いように見えているのだが、実際は谷全体に薄く靄がかかったようになっており、望遠にして空間を圧縮するとヘイズ感がアリアリしてしまう。直線にして4.5kmほど離れた尾根を、朝方の条件の良い時間帯にコリメートで撮してみたが、スギ花粉の影響もあってかやはりモヤモヤしているようだ。

ポツっと尾根上のブナに3頭の親子グマの姿が見える。最近冬眠明けしたと思われるが、この3日間ほぼ同じ場所で採餌していた。この時期クマが木に登って新芽を食べている姿は、まさに春山の風景である。

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コブシ準備中

2015/4/13

渡来したばかりのオオルリが縄張りを主張し始め、サシバもぼちぼち姿を見かけるようになってきた。今日は雨になる前にクロツグミの美声も聞いているので、夏鳥たちの季節移動は今まさにまっただ中のようである。

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我が家のコブシはつぼみの膨らみがだいぶ目立つようになり、花開くのは時間の問題といったところ。背景は谷川岳だが、雪形の様子からこの春の雪解けは早いと思われる。

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紅梅に続いて隣家の白梅もチラホラ開き始めた。ウグイスが近くで鳴いており、気分だけは梅にウグイスである。

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日中の庭先でもホーホケキョが鳴き出して、標高700mの我が家の周辺にも春の気配がチラホラ。

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隣家の長老宅の紅梅が一昨日から突然咲きだして、ほんのりと梅の香りが漂っている。

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気が付かなかったが、ロウバイは先月末頃から咲き出していたらしい。うちのロウバイは年によって花を付けたり付けなかったりで、今ひとつぱっとしない。

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コブシの蕾は2月頃には膨らみ始め、こちらは順調の様子。開花は20日頃かな。

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うちの庭でブルーベリーについで紅葉の早いナナカマド。芽吹きもブナより早い。

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東京では咲き終わり、前橋・高崎界隈で一昨日辺りが満開のソメイヨシノも、うちではまだこんな感じ。まだまだツグミが根本で付近で餌を探し歩いているしね。

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下界に比べて一ヶ月近く遅い、地元での初鳴き確認である。ただ、普通にホーホケキョと鳴いていたので、こちらが気が付かないところですでに鳴いていた可能性はあるかも。大抵、鳴き始めは下手っぴだからね。

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でも写真はなぜかエナガ。最近手に入れた新しいガジェットでの撮影だが、近距離だと結構まともに写るのでちょっと驚き。

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