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若いツバメ

2019/9/14

若いツバメと聞くと、平塚雷鳥と奥村博史の話の如きどこかいかがわしいようなそれでいて思春期の青年が憧れを抱く、何かそんな印象を持たなくもないが、ここで言う若いツバメとは言うまでもなくツバメの若鳥のことであるよw

家の近所では親鳥たちはすっかり姿を見かけなくなり、残されているのは若鳥ばかりだが、彼らももういつ南下の旅路に着いても良い頃合いだ。

青年画家である奥村博史の言葉通り、若いツバメが去ることで一時の静けさが訪れるが、春になれば帰ってきて今度は親鳥として賑やかに飛び回ってくれことを期待したい。

LUMIX G9 PRO / LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.

台風一過の朝に家の前の電線に集うツバメの若鳥たち。写真はその一部だが、30羽くらいがズラッと並んで羽繕いをして旅立ちに備えていた。

これからまだ北から南下中の個体が立ち寄ることもあるが、賑やかだった近所の農家の納屋も、来春まではしばらく静けさを取り戻すことになる。

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昨日今日と家の近くでサンショウクイ、すこし離れた沢沿いではクロツグミが鳴いていた。

鳥のさえずりが求愛や誇示ばかりではないことは理解しているが、夏ももう終わろうとしているこの時期に鳴く意味はなんだろうか。

しかも両種とも夏鳥なので、そろそろ南へと移動し始めても良い頃合いだ。もしかしたら南下中の個体という線も考えられるが、こればかりは何とも言えないね。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA

Nさんの畑でキャベツの作付けをしていた。まだ日中は暑い日が続くものの、夏が終わりそうという状況で苗を新たに植えるのは判断が難しいらしい。

夜間の気温がぐっと下がっているため、夏前に比べてやはりキャベツなど葉物の巻きが遅くなるようだ。

行くとこ行くとこ礼賛と怒号が飛び交う現職総理大臣の選挙演説風景。選挙は当事者にとっては戦いなので、グローバルに見ればそれ自体は正しい姿だが、こと日本に限ってみれば近年ここまで二極化している様子は珍しい。

そもそも現職が公の場でこれまでの行いを糾弾されるのは仕方ないことだ。そういった反対意見をも受け入れた上で、自分たちの主張に耳を傾けてもらうくらい、酸いも甘いも噛み分ける器量がほしいのだが、ことごとく反対意見を排除するその政治家としての器の小ささは尋常ではない。

コロコロと国のトップが入れ替わるのもどうかとは思うが、人前で事実でないことを吹聴する主張する、視野が狭く器量も小さく、およそ人の上に立つ度量を持ち合わせない輩にも考えものである。その点では米の国の花札大統領も似たようなものであるが。

国の有り様を変えようとしてフィーバーし、その後にほとんどの人が懲りたであろう10年前に戻れとは言わないが、せめて右も左も飲み込んでしまえるような器の大きい、国民にこそ忖度する政治家に国の舵を取って欲しいものである。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

ホオジロが未だ湿気っぽい空に向かって投票に行こう!と叫んでいる、なわけはないがまあ気分だけw

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稲の湿原

2019/7/20

一ヶ月ぶりの雪国の田んぼ。水が捌けて稲もかなり成長し、ほぼ泥炭質の湿原と化していた。

カエルに代わって周囲の林では降るようにニイニイゼミが鳴いていて、湿度の高いグズグズした天候なれど、夏の日本海側らしい雰囲気だ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

畔を歩くとアマガエルの幼生が飛び出してくる。そんなカエルの子を狙って、ダイサギが一心不乱に食事をしていた。

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そう言えば、オシドリはカモの仲間なので長いこと冬鳥だと思っていたが、どうやらその認識は時代遅れ?だったようだ。

つい先日、鳥屋の知り合いから、西日本では冬鳥..国内の移動組だとすれば漂鳥とも言えよう..だが中部から関東では留鳥で、東北以北では夏鳥だと聞かされて青天の霹靂。

実際にこの目でオシドリの親子を夏季に見たことはないが、確かに夏場でも山間の湖にいるのを確認はしている。その時は単なる居残り組程度の認識であったが。

それでも冬に大陸方面から渡ってくる個体群もいるので、大筋ではやはり冬鳥枠で良いような話でもあるようだが、この話は昔からそういう分類だったのか、近年そういう認識になったのか、その辺りを知りたいなぁと思う次第。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / CLASSIC CHROME

初夏の午後遅く、北部山間の湖でオシドリの雄がさざ波を追いかけるように湖面に奇跡を残していた。

この時、日陰になる湖岸には複数の雌の姿も見ているが、やはり子連れ姿は確認できなかった。

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車窓から

2019/7/1

道路工事中の信号停止にちょうど引っ掛かってしまったので、開けてあった運転席の窓から何気に隣接する川を見下ろすと、川の流れの中にアオサギが佇んでいるのが見えた。

恐らく餌を探しているのだろうが、この連中はそういう素振りを見せないことが多いので、実際に何を考えているのかは判らない。

信号待ちは1分30秒と長かったので、後ろの席からカメラを取り出して車窓から撮ろうとした途端、身構えて即飛び立って行ってしまった。

距離は7〜80m程度は離れていたと思うが、両脇が狭まっていたので、それなりに警戒して漁をしていたのだろう。水面自体は護岸よりかなり低く、恐らく向こうからは拙者だけが目立って見えていたと思われる。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

何となく予感が無いわけではなかったので、構える前にプリ連写の設定にしておいたので功を奏した。横位置で、いや川の流れを縦位置でとやっているうち刹那に飛び立ったのでね。

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逆光で

2019/6/17

ちょっとバタバタと忙しいので、馴染みのホオジロの旦那にご登場願おう。

FUJIFILM X-H1 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / ETERNA

この時は逆光で狙ってみたが、ETERNAはいいね。シャドウが潰れずしっかりディティールが残る。

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マガモの親子

2019/6/13

北東北の某河川でのことだが、撮影した時は「ああ、カルガモの親子ね」と思っていたのが、あとで親をよくよく見るとマガモの雌のようである。

基本的にマガモは冬鳥で、北海道には繁殖個体がいることは知られているが、東北では聞いたことがなかった。本州でも奥日光の戦場ヶ原では少数が繁殖しているので、より北の東北で繁殖していてもおかしな話ではないけどね。

鳥を識別し始めて30年以上経つが、以前と比べるとこういった図鑑通りの生態に必ずしも当てはまらない種が増えてきたように思う。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

子供の数が4羽というのはカモの仲間にしては少ないが、キツネやタヌキの他、河川敷内を複数のノラネコがうろついていたので、常に捕食者に狙われているのは間違いない。

成鳥になる前に相当数が他の生きものの餌になってしまうのは、これ食物連鎖の必定なり。

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その日暮らし

2019/6/11

春先から出張を理由に先送りにしてきた幾多の案件から、いよいよ逃げられなくなってきたようだ。何となく四方から退路を絶たれつつあり、多忙モードに突入させられそうな気配が濃厚となっている。

95歳までの試算で老後の資金が2000万必要だの何だの、年金詐欺ではないかと世間が騒がしいが、そもそも自営業である時点で年金など当てにしてないので、自他ともに認めるワーカホリックな身分としては、忙しいぐらいがちょうど良いというのは否定しない。

木っ端役人に言われるまでもなく、そう遠くない老後の生活に向けて、イージス・アショアの如き自己防衛..おっとこれも時事ネタだなw..を推し進めねばなるまいぞ。

FUJIFILM X-T3 / XF100-400mm F4.5-5.6 R LM OIS / PROVIA

野から狩猟採集して生活している割に、一夫多妻制なハーレムを築いているキジのおとっつぁん。貯金も投資もどこ吹く風で、今日もひたすらその日暮らし。

おっと、そういやぁ野生の生きものってぇのは、すべからくその日暮らしだったっけかねぇ..

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行々子

2019/6/9

ヨシキリは漢字で「葦切」と書くが、昔は「行々子」を当てていたようだ。これはその特徴的な鳴き声である「ぎょうぎょうしい」の聞きなしに由来するものだろう。

行々子は俳句の世界では夏の季語にもなっているので、この当て字のほうがなんとく和名として風流に感じてしまう。

LUMIX G9 PRO / KOWA PROMINAR TSN-884

平地の河川敷ではオオヨシキリが風流を通り越してやかましいほど賑やかである。近くで電話していると、電話の向こうで「一体何の音がしているのか?」と皆口をそろえて聞いてくるw

一般的に鳥は営巣を始めて繁殖活動に入れば、さえずりを止めて雌雄でせっせと巣に餌を運ぶが、オオヨシキリは一夫多妻制なので、雄は縄張りを守るために日がな一日大きな声で歌っている。

よくぞ喉が枯れないものだと感心するが、それが彼らの繁殖活動なのだからさもありなんだ。

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