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のんびりと朝の農道を横断するヒダリマキマイマイ。決して本人の意志ではないだろうが、その歩みは遅々として進まず、何もこんなところを大っぴらに渡らなくてもと思う。

朝採りレタスの時期なので、いつもなら早朝からひっきりなしに農家のトラックやらパートさんの車が通るため、朝になると小動物のたぐいの轢死体は日常茶飯事だが、今年はこの場所はほとんどが蒟蒻畑なので、その点ではラッキーだったかもね。

FUJIFILM X-T3 / XF16mm F1.4 R WR / ETERNA

カタツムリは陸生ではあるが、れっきとした巻き貝の仲間である。ヒダリマキマイマイはその名の通り貝殻が左巻きだが、実は巻貝の大半(ほぼ9割)は右巻きだ。

左巻きは陸生に多いという事実もあるが、カタツムリはほとんどが右巻きで、左巻きなのはヒダリマキマイマイくらいという何とも不思議な話である。

巻貝の巻き方の理由ははっきりと判っていないそうだが、少なくとも交尾するとき..カタツムリは雌雄同体で向かい合わせで体を寄せる..には同じ巻き方をしていないと成立しないので、巻く方向は種で決まっていることになる。

ちなみに写真の個体は、ヒダリマキマイマイの亜種であるチャイロヒダリマキマイマイだ。