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中之条町にある岩櫃山に真田氏ゆかりの城があったのは、何年か前の大河ドラマ真田丸で覚えている人もいるだろう。

城と言えば天守閣を持った立派な建造物を想像するかもしれないが、岩櫃城は戦国時代のいわゆる山城なので、城と言うよりは砦と言ったほうが良い佇まいだったと言われている。

登ってみると分かるが、岩峰の山頂付近は狭くとても人の生活できる空間はなく、せいぜい見晴台や狼煙台があった程度で、城の守備隊が住んでいたのは東側中腹の尾根近くである。その場所も空堀の跡がある程度で、兵どもが夢の跡って感じだ。

FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / Velvia

岩峰の周辺は早くも芽吹きが始まっていて、麓の里山付近ではソメイヨシノが見頃となっていた。

余談だが、地元の話では岩櫃には巨大な鷹..多分ワシだろう..が住んでいたという逸話が残っていて、景色だけ見ればさもありなんと言った風情。

前述の通り、要衝であった土地柄故に戦国以前は永く山城が築かれていたので、戦国も終わり城が役目を終えて人がいなくなってから住み着いたのかも、なんて何となく想像している。

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