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梅雨入り

2015/6/10

関東は一昨日梅雨入りしたらしいが、雨が降ったのは結局1日だけであった。まあ、雨が続くから梅雨入りしたとかしないとか、そういう判断でもないようだが、宣言後にいきなりピーカンではその実感も遠のくというものだ。

正直、外仕事では雨は面倒で鬱陶しいが、生きものとして水は必要不可欠なエレメントなので、降るべく時はしっかりと降ってもらわないと困る。

20150610

田植えから一月程度は経過しているだろうか。根付いた苗が谷を渡る風に揺れている。雨が降ったのは先日にもかかわらず、あちこちでシュレーゲルアオガエルの鳴き声が聞こえてくる。この地域特有の急峻多雪な地形から、雨に頼らずとも水が豊富であることは容易に想像できよう。

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田起しも済んで、水路を開けて水を引いている田んぼで、ツバメたちが巣材となる泥を集めていた。

見ている間に数ペアが入れ替わり立ち替わりやって来ては、集めた泥を口にくわえて運んでいった。春の里山の景色だなぁと最初は呑気に眺めていたが、アレまてよ、関東南部のわりにちょっと遅いのではないか。

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ツバメは、関東だと概ね3月中旬過ぎに渡来してきて、遅くとも4月の上旬には巣作りを始めるはずだ。普通に考えても一ヶ月以上遅い。ツバメの子育ては早いもので30日少々、遅くても40日程度あれば巣立つので、何らかの理由で1回目を失敗したか、逆に2回目の巣作りに入っているのかもしれない。

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アオサギは終日田んぼの畦に常駐し、土の中から出てきたドジョウを捕食していた。ドジョウたちは春を待ちわび水に惹かれて土の中から出てきた..ドジョウは魚類だが皮膚呼吸ができるので土の中で越冬できる..のだが、アオサギたちもそれを首を長くして待っていたわけだ。あ、もともと長いか首は(笑)。

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ハシブトガラスも田んぼに隣接する大きなシイで子育て中。田んぼに降りては、アオサギの上前をはねるようにドジョウを捕まえて巣に運んでいた。

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同じくハクセキレイも子育て中。さすがにドジョウは口にあわないと見えて、起こされた土の中から水生昆虫の幼虫らしきものを探していた。

我田引水

2013/6/10

20130610

南関東ではもっと田植えは早いもんだと思っていたが、

今頃、田起しして水を引いているのには少々驚いた。

北関東でも二毛作が主流の高崎界隈では、

ちょうど今の時期が田植えに当たるので、特に支障はないのだろうが、

水が引かれることを心待ちにしていた生きものにとっては、

ようやく季節到来といったところか。

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我が村は、利根川の河岸段丘沿いの300m付近から、赤城山の山頂近くである1500m付近まで、その標高差は1200m近くある。上棚と呼ばれる平均標高600m前後では、首都圏に供給するレタスやキャベツなどを生産し、その寒暖の差を利用してリンゴやブルーベリーなどの果樹も栽培されている。

野菜王国を標榜する我が村のイメージは、概ねそんな野菜の産地的なものであると思うが、下(上のものはそう呼ぶ)では川沿いの水利を利用して、結構稲作も行われているのだ。今はちょうど刈り入れ前の状況で、利根川を吹く風がゴロピカリの穂を揺らしている。

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