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今日は久しぶりに晴れ渡って気温も上がったが、梅雨の今頃はヤマボウシの花の見頃である。

ヤマボウシの花が白いと思っている人が意外に多いが、実はその白い部分は苞(ほう)と呼ばれる葉の一種であり、実際の花は苞の中央に球形状に集まった淡く黄色い部位である。つまりヤマボウシの花は白いのではなく、黄色いが正しい。

その中央の部位が果肉となり、赤く熟すと甘く食べることができる。高木になると花が上の方に付くので、実を集めるのはなかなか大変だが、果実酒として漬けても結構イケる。

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そんなヤマボウシだが、山中に単独で花を付けていると遠目にも目立ち、目印にもなる。

今日、にわかに信じがたい話だが、秋田の山中でヤマボウシの花を墜落した軽飛行機と見間違って消防に通報し、ちょっとした騒動になったらしい。通報者はかなり想像力が豊かとも思えるが、案外、裸眼だとそんなふうに見えてしまうのものだろうか。

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庭のヤマボウシで初めてキジバトが営巣を始めた。仕事場の窓からブラインド越しに覗きこむと、卵は2つであった。

最近、ヤマボウシによくキジバトが止まって、デデッポーポーと鳴いているのに農作業中の家人が気付いた。庭の畑によく降りているのを見かけていて、巻いた豆が芽を出さないのは連中の仕業ではないかと農夫は勘ぐっているのだが、直接現場を抑えたわけではないので何とも言えない。

農夫の心配の通りハトといえば豆を連想するのが定番ではあるが、キジバトは昆虫なども採餌するので雑食系の鳥である。そんなキジバトが他の鳥と異なる点は、繁殖期がほぼ通年であるということだ。

猛禽類を除けば、一般的に鳥類はタンパク源を昆虫などに頼るため、その昆虫の発生時期である初夏から夏にかけて子育てを行う。ところが、キジバトは雛にピジョンミルクなる自身が分泌する..これは雌だけでなく雄も作り出せる..タンパク質と脂肪を含む栄養素を与えるため、必ずしも餌資源として大量の昆虫を必要としないのである。親さえ餌が採れていれば、仮に真冬でも本州以南であれば子育てができるのである。ちなみにフラミンゴも同様な分泌物を与えて子育てをすることが知られている。

キジバトというか、ハトの仲間が他の鳥と違う点はもう一つあって、それは水の飲み方である。一般的に鳥は嘴に水をすくうと、頭を持ち上げて喉に流し込むという動作を行うが、ハトの仲間は嘴を水につけたまま吸い込むことができるのだ。雛のうちに親鳥の口の中に頭を突っ込んで、前述のピジョンミルクを摂取することから、流動物を吸い込むという動作が普通にできると考えられる。

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仕事場にいる時は、簡易ブラインドを窓に垂らして、4Kカメラでインターバル撮影を試みている。常時シャッターチャンスを狙うほどヒマではないので、この撮影方法はなかなか便利である。以前ならビデオカメラの出番なのだが、静止画の切り出しはそれなりになってしまうので、これからは4Kカメラの出番が増えそうだ。

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