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清明

2017/4/4

県北部の林道は例年並みにまだ残雪が多く車では侵入できないため、春の日差しに小汗をかきつつ、機材背負ってえっちらおっちら徒歩でアプローチする。

雪上を風に吹かれてフワッと鳥の羽毛が飛んできた。付近を双眼鏡で探すと、渓流沿いの藪の中に何かいるように見えるが、ちょっと斜面が急過ぎて降りるのは叶わず。色味がテンのように見えなくもないが、向こうもこちらに気づいたようで、藪伝いに逃げていく気配だけ感じた。

何か獲物を捕らえて解体中か食事中か、そんな雰囲気だったので、待っていれば戻ってくるかもと思いつつ、今日は目的が違うとぞと自分に言い聞かせて先を急いだ。

獲物はキジ雌だったようだ。

帰り掛けに同じ場所を角度変えて双眼鏡で探したが、獲物の本体もそっくり無くなっていたので、3時間あまりの間に獲った本人か、はたまた別のものかが持ち去ったようだ。

草津の湯釜の稜線越しに西の空が赤く染まる。大気中に浮遊物が多い証拠だ。

今日は二十四節気の清明で、その意味は「万物がすがすがしく美しい頃」を指すらしいが、花粉と黄砂が混じったようなヘイズまみれの大気では、とてもそんな気分に離れない。

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点々と

2017/2/16

テンテンと、いや点々と付いているのはテンの足跡。右側はやや古いので昨日以前、左側は多分昨夜かな。

どこに付いていたかって?それが犬小屋の上の法面だったりするのでちょっと驚き。

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キテン

2016/12/8
20161208

北部山域は雪模様。フィールドに着いてジムニーから降りると、すぐ脇の萱場から黄色いテンが飛び出してきて、跳ねながら走り去っていった。

こちらに驚いたというよりは、たまたま通りがったところに鉢合わせただけのようだ。

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夕方、山から降りてくると、向かいの稜線上の雲が赤く焼けていた。

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ロードキル

2015/6/19

村道でテンが轢かれていたと家人が言っていたので、用事で役場に降りたついでに回り道をしてみたら、確かにテンであった。用心深いイタチ科の仲間にしては珍しいと思っていたので、チョウセンイタチの見間違いではないかと疑っていたのだが。

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現場は沢沿いに下る村道の途中であり、周囲は隣接する公園施設に残された防風林(アカマツの点在する二次林)に面している。以前に同じ場所で滑空して道を横切るムササビを見たことがあり、すぐ近くにはオオタカの営巣木もあった..自然落下して以降営巣していない..場所だ。

周辺は広大な農耕地が広がっているため、野生動物はこういった防風林、いわゆる緑の回廊を伝って移動している。現場はちょうどその防風林が色濃くなる場所なので、連中は村道を横断する際にこの辺りを利用していると思われる。

朝から雨が降っていたので、カラスもまだ近づいたフシはなかったが、状況から見て早朝に朝採り車両にでも轢かれたのだろう。現場の少し手前には村道の下を沢水を抜くために土管を通してあるのだが、そこを利用してくれていれば事故には遭わなかったろう。

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