ノスタルジーこそ攻めどころ
ソニーがウォークマンの40周年記念モデルをスペシャルパッケージとして予約販売しているが、これが注文から3ヶ月待ちということで話題のようだ。
何が話題かと言えば、初代ウォークマン(1979年発売)の往年のカセットプレヤーを彷彿とさせるギミックがなかなか凝っているのである。
再生が始まるとスクリーンセーバーが起動するのだが、それがあたも同社ブランドのカセットテープが回っているかのようなアニメーションで、専用のカバー..これがまた初代と同じデザインで泣けるw..を装着して閉じても小窓からそのアニメーションが見えているという凝りようなのである。
今どきの人はスマホやiPodなどフラッシュメモリの音楽プレイヤーということになろうが、昔はカセットテープに楽曲を録音して聴いたもので、拙者などは初代ウォークマンのリアル世代なので、まさにドンピシャといったターゲティングになる。
で、これが何かに似ているとピンときた人がいると思うが、そう、フジのX-Pro3の背面サブモニターに表示されるフィルムパッケージモードのあのギミックである。
どちらもその時代をリアルに知らないと何の感動もないが、両社ともわざわざそのニッチにターゲティングしてきている辺り、SNSでイイねをもらうことしか頭にない金のない若いもんより、小金を溜め込んでノスタルジーに浸れる余裕のある中高年を狙って攻めることを良しとしている証である。
それに倣えば、業界3位転落で危うきナイコンこそノスタルジーという過去の資産に臆面なくすがるべきで、ソニーやキヤノンに対抗して製品を開発するのではなく、往年の日本光学製フィルムカメラテイストの王道で製品を出すほうが、小金持ちニコ爺たちのハートを撃ち抜けると思うがこれいかにw
分かりやすく言えば、KAWASAKIがZ1のレプリカっぽく出しているZ900RSや同W1タイプのW800のように、例えばニコンFやF2といったあのフォルムでサイズ感そのままに、ミラーレスでFマウントが装着できる仕様にするなどだ。最近出たZ50のサイズを見る限り、FやF2を再現することができそうだしね。
各社で似たようなカメラを出してももはや売れるパイは限られているので、各社各様でオリジナリティを発揮するほうがユーザーもメーカーも幸せになれそうに思うのは拙者だけではあるまい。
朝は氷点下が定着してきたが、日中はそこそこ気温が上がるので、先週末の雪などとっくに解けてしまった。
予想では今冬は暖冬傾向が強いという話なので、恐らく雪が多いと予想。実際この秋はワクサ(カメムシ)がやたらと多かったし。でも平成26年豪雪のような山麓部でもm超えというのは勘弁してほしいけどねぇ..