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スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ氏が、COP25に参加するため滞在中の北米からスペインに移動するのに、CO2排出量が大きいとされる航空機を使わず、ヨットで大西洋横断をして渡欧したと話題だ。

彼女の一挙手一投足に注目が集まることに大いに意味があると、周囲で応援する人たちは考えているのは間違いなく、彼女自身も広告塔として担がれていることは認識しているはずである。

失礼ながら経済力のない高校生が己一人の力だけで世界を相手に闘うのは無理な話なので、彼女を支援する仲間がいるのは当然であろうし、公の国際的な会議の場で発言すれば当然衆目を集め、これからさらに支援の輪が広がるのは間違いない。

にも関わらず、飛行機に乗らないと言いながら電車に乗っているとか、排ガスが嫌なら馬車にでも乗れとか、SNS界隈で知ったふうな暴言を呟くマウンティング野郎の多いことと言ったら実に情けない。

大事なのは彼女が訴えている話、そう遠くない未来、それも間違いなく起こり得る非常事態に関わる話の内容であって、彼女自身の行動にどこか矛盾があろうがそんな仔細なことはどうでも良く、さらに大人が裏で操っていようが彼女がまだ子供であろうが、とにかく彼女の声に耳を傾けて考え、一歩でも前へ歩を進めて行動することが重要なのである。

地球温暖化の影響と思われる被害を最も受けている国の上位..今年はとうとうトップ..に位置し、そしてその温暖化を助長するCO2排出量の削減目標の達成には程遠い時代遅れの先進国という、なんとも情けないマッチポンプ状態なのが現在の日本である。

外人の女子高生の叫びが気に入らないとか、行動に矛盾があるとか何とか、大の大人がコソコソ陰口叩いている場合ではない。これから毎年のように今年の台風15号・19号クラスが日本列島を襲うことになるかもしれないのだ。

そしてその時その被害の当事者になるのが自分ではないとは誰も言い切れないぞ。

OLYMPUS OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO + MC-20

谷川連峰のマナイタグラのモルゲンロートを、赤城高原から1200mm手持ちで狙う。マナイタグラまで直線距離で30km近く離れているが、この時間帯だとヘイズの影響は少なくクリアに撮れる。

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