県北の山道もそろそろ店じまいの頃合いだ。雪が来れば軒並み林道は通行止めとなり、奥山の谷筋が見通せる高標高の尾根部への取り付きも不可能となる。
まだ今シーズン最後というタイミングでもないが、本格的に天狗様が繁殖活動に入る前に、あと何回足を運べるだろうか。
北部の山々はすでに落葉期に入っているため、葉が落ちて見通しの良い斜面では、双眼鏡でもシカの姿を確認できる。この辺りでもニホンジカはかなり数を増やしているのだが、彼らにとって積雪期は厳しい季節だ。
これから春までは標高の低いエリアへと移動し、長く辛い厳冬をやり過ごさなければならない。