換羽

2016/7/20

列島の半分が梅雨明けらしい。赤城高原もここ数日は天気が良く、仕事場からも上越国境の雄姿が良く見えるようになった。

晴れの日が続くからどうだということではないようで、関東以北はまだ梅雨明けではないのだが、概ねこの20日を過ぎると気分は盛夏へと向かう。

キーボードを叩く手を休め、その高原の青空をモニター越しにぼんやりと眺めていると、大きめの鳥影が2つ、クルクルと雲間をソアリングしているのが目に入る。

近所のオオタカもノスリもすでに巣立っているが、連日のように我が家の頭上に姿を見せては、何羽かでピィェー、ピィェーと鳴き交わしているのはノスリの親子である。

若鳥が餌をねだる時もあれば、親がネズミらしきものを掴んで飛んできて子供らを呼ぶ時もあり、寄ると触ると賑やかな連中である。同じ猛禽類とは言っても、その点ではステルスなオオタカ親子とはだいぶ印象は異なる。

とは言え、そんなノスリ親子の巣立ちの賑やかさが、気分的に梅雨明けを連想させるのも事実ではある。

20160720

近所の演習林で真新しい大きな羽を拾った。巣からは少し離れているが、鷹斑からみてノスリの風切羽のようだ。

猛禽類にとって夏場は換羽の季節である。水鳥のように一気に換羽する種もいるが、飛ぶことがイコール食べることに直結する猛禽類の場合、年をまたいで少しずつ部分的に換羽するのである。

一時的とは言え大量に羽が抜けるとそもそも飛べないということもあるが、子育てをしている忙しい時期に、換羽にエネルギーを割いている余裕はないのかもしれない。

育児に追われる親にとって、自分の身なりに構っていられない事情は、人もタカも同じであるということだ。

カテゴリ:猛禽|タグ:,
最近の記事
2017/9/26
彼岸の頃に咲く花
FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS 畦の守護神 ...
2017/9/25
ジパング
黄金色の稲穂の海が秋風に波立つ。北毛の山間地では稲の刈り入れ期を迎えようとしており、遠目に見てもまさ ...
2017/9/24
ウエハース
腹が減っていたわけではないが、なんかそんな風に見えた。しかもチョコ付きw しかし綺麗にうなる..言う ...
2017/9/23
夏と秋
下界では、夏の名残の花と秋がすれ違うように共演していた。山野の花もリンドウの仲間が終わればまた来年と ...
2017/9/22
続々・台風の功罪
ドングリと並ぶ里山の山野の実りと言えばクリ。これまたいがが弾けて落果しないと口にするのも難しいが、地 ...
2017/9/21
続・台風の功罪
ほとんどの生きものが好物とするドングリは、本来なら落果するまで待たなければならず、樹上にある限りカケ ...
2017/9/20
台風の功罪
大局的に見て台風が人間社会に被害しか及ぼさないことに異論はない。その通り道で山を崩し建屋を壊し、そし ...
2017/9/19
台風一過
台風18号は本州に到達するのにやたら長い時間がかかったが、通り過ぎるのはあっという間で、赤城高原では ...
2017/9/17
台風前夜
空が不穏な雰囲気だ。 FUJIFILM X-T2 / XF55-200mm F3.5-4.8 R L ...
2017/9/16
初フリース
台風近づいているから南の湿った風でも入るかと思いきや、秋雨前線が下がって本州がその北側なんで逆に寒い ...
アーカイブ
以前のブログ記事はこちら 
  • 当サイトはプライバシー保護のためSSL暗号化通信によって保護されています。