キツネ現る
2016/6/3
今年も雪国の奥山にキツネが現れた。山でキツネは当たり前の話だが、いわゆるけものではなく雪形の話である。
雪形は多雪地帯ではどの地方でも昔から認識されており、特に春から初夏にかけて見られることから、田起こしや引水、田植えの時期の見定めに利用されることが多いようである。
有名なところでは信州の白馬村から見える北アルプスの代掻き馬..白馬岳の由来と言われている..がよく知られているが、同じ北アルプスでは常念岳の常念坊や、蝶ヶ岳の蝶、五竜岳の武田菱などもある。
雪形がどのように見えるかは人によって異なるかもしれないが、夜空に広がる星座同様に、昔から共通認識されてきたものについては、現代ほど様々なものを見聞きできる時代ではないので、そう言われればそう見えるかな的なものが多いのではなかろうか。
さて、どこにキツネがいるかは見た人それぞれにお任せしよう。もちろん見えなくてもそれも良しだ。