初冠雪
2014/10/28
その今シーズン初は台風とともにやって来た。
初フリース、初手袋、初ダウン(ベストだけど)、初カップラーメン(昼の外メシね)、初車内暖房、そして初冠雪。浅間山を除き、仕事部屋から望む上州武尊山と上越国境沿いの稜線部はほぼ軒並み冠雪模様で、谷川岳付近などは終日雲の中だったようだ。
先週辺りはまだ夏日がぞろぞろ徘徊していたのに、今日の奥利根界隈(標高1600m付近)はお昼の時点で3℃と冬のような寒さで、撮影中終始鼻をすする..おっとこれも初だな(笑)..有り様だった。
間髪入れずにまた次の台風が発生しているようだが、もういくら南から太平洋の空気を運んできても、さすがに暑いなどということもないだろう。
フィールド最奥地に隣接する北部の森には、すっかり晩秋の匂いが立ちこめていた。
すっくと立つバオバブと見まがうほどのブナの巨木群に囲まれていると、遥か南緯のマダガスカルの日々を思い出す。
晩秋の森が好きだ。無数の息吹が声を挙げ、意気揚々と生きものたちがうごめき出す春も良いが、代謝を下げエネルギー消費を最小限にとどめようと、命あるものが遠慮がちにその身をすくめる秋の終わりが好きだ。
北部の森は、秋の色付きと喧噪に華やぐ季節を通り過ぎ、これから寒さ厳しい季節へと足早に移っていく。もうじきに、麓の森にも冬の足音が聞こえてくる..
先日は撮れなかった上越国境の初冠雪。日中にすぐに溶けてしまう程度ではあるが、谷川の耳が白く化粧されていた。