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先日、某所で道脇を低空でドローンが飛んでいるのを目撃した。形状からDJIのMavicとすぐ判ったが、その時点では特に気にすることもなかった。

しばらく車を走らせていると、道脇に先ほどのドローンの操縦者と思われる人を見かけ、こちらも撮影のため..空撮目的ではなかったが..にそこに車を停車させる必要があったため、駐車帯に車を入れた。

ドローンが目の前を飛んでいては絵にならないので、コーヒー飲みながらしばらく車内から操縦者の様子を眺めていたが、どう見ても業者には見えなかった..飛ばし方も微妙に危うい感じだったし..ので話しかけてみると、案の定、飛行に関する法的な問題をクリアしていないないことが判った。早い話が飛行許可を取っていなかったのである。

人口密集地でないので問題ないのではないか?という、当の本人もそういった言い訳をしていたが、そもそもどんな山の中であっても道路上から飛ばすこと自体がアウトだということを認識していなかった。しかもすぐ脇に電柱や売店が建っているにも関わらずだ。

最低でも道路や人工構造物から30m離れて離発着させる必要があるが、件の場所で飛ばすなら、斜面を30m降りる、もしくは登るなりする必要があり、仮にそれができたとしても、どちらも木々に囲まれた環境であるため、飛行自体それは叶わないだろう。

人気のまばらな山間..と言っても車両の通行はあるし人も近くにいる..で飛ばすのであれば良いだろう的な発想だったのは明白だが、ルールがある以上それを守らないと結局は利用者である我々自身の首を絞めることになるので、然るべきルールを守って欲しいものである。

それと関係して、実際に飛ばしている現場を第三者に見られてなくても、そういった映像をYouTubeに流していたりすると、それだけでも罪に問われるケースもあるので注意だ。その映像を撮影するためには許可が必要なはず、という状況証拠を自ら公開していることに他ならないからね。

うちは業務でも飛ばすので、人工物30mルールに関しては許可を取ってクリアしているし、撮影班はチームで運用するので、人口密集地での飛行についても許可..操縦者以外に監視する役目が必要になる等々..は必要な都度事前に申請している。

それに許可を取っていれば万事OKなのではなく、定期的に飛ばすことで訓練も行うようにしている。すでに撮影の為のフライトよりもトレーニングフライトのほうが長いくらいだ。

所管官庁に対し定期的に飛行ルートの報告を求められるので、訓練も含めその手間は馬鹿にならないが、事故を起こしたりそれが元で罪に問われてからでは遅いので、まあそれは仕方のないことと割り切っている。

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イッカクは中世ヨーロッパの伝説上の生きものであるユニコーンのモデルで知られるハクジラの仲間で、北極海を回遊しながら生活している。

その特徴は何と言っても雄のみが有するその長い角であるが、実際はシカの仲間の角のような性質のものではなく、上顎の2本の歯のうち左側だけが長く伸びた、いわゆる牙なのである。

まあどちらにせよ、角でも牙でもそれ自体は実用性に乏しく、以前にテレビ番組で観た際には、雄が雌を巡って争う時により高く突き上げる仕草をすることから、繁殖期のシカの角のような役割があると伝えていた。

ところが、上記映像を見る限り狩りの道具として使っている..角で魚を叩いて気絶させて捕食している..のが観て取れ、実用性に乏しいどころから思いっきり道具として有効的に利用しているのが判ったとのことだ。

こんなシーンは陸上からの遠望や船上からでは到底確認することは難しい。長らく謎であったことがしっかり映像として撮れたのも、小型ドローンのお陰であろう。

FUJIFILM X-T2 / XF18-135mm F3.5-5.6 R LM OIS WR

今日は湿気が地上付近に滞留してなかなか蒸発しない感じで、終日蒸し暑い一日であった。そんなことで、夕方には今シーズン初のカナカナ(ヒグラシ)が鳴いた。

空から新緑

2017/5/23

下界はすっかり緑一緒に染まっているが、山の上は今まさに新緑のタイミング。今日もストックフッテージを求めて山野をさまよい歩く。山容でどこの山か判れば立派なグンマーだね。

下から見るより空から眺めるほうが新緑の雰囲気がよく判る。ドローンでのエアリアルは最強の飛び道具だ。

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県北の標高の高い尾根へ上がってエアリアル。朝の内は何とか飛ばせたが、昼前には風が強くなってしまって早々に下山してきた。

それにしても、今の季節は残雪が腐っていて歩きづらいことこの上ない。下から見ていて雪があるのは判っていたので、長靴に軽アイゼンで登攀したが、そもそもズブズブ..品のない言い回しだとか国会でエラそうに能書き垂れていたが、お前が言うなってね..なんで滑る以前の問題だったw

稜線部ではルリビタキがさえずっていて、尾根を渡る風が気持ちいい。アカヤシオが点々とピンクの花をつける谷筋からは、コマドリのヒンカララも聞こえてきて、いよいよ野外活動に適した季節になってきたと感じる。

ん?何を撮ったんだ?あれ、クジラ?どうやって撮ったんだろう?なんて、少しでも観てる側に思わせれば、カメラマンとすればしめたものだ。どうせドローンを飛ばすならこんな映像を狙いたいね。

それにしてもシロナガスクジラはデカいなぁ。比べるものが何もない海原のシーンなのに、その巨大さを感じられるのは素晴らしい。

春の乱高下

2017/4/19

春らしいと言えば聞こえが良いが、さながらジェットコースターのような気温の乱高下には困ったもんである。

昨日の高崎は30℃超えの夏日で汗をかくほどであったが、今日の赤城高原は終日強風が吹き荒れ、気温も10℃前後まで下がったため、フリースの上着を羽織る始末であった。

隣の赤城村界隈ではヤエベニシダレが満開

うちのコブシがようやく開いた

近所のHさんからカモシカがいると連絡が入り、急遽カメラ抱えて近くの現場へ向かったが、すでに姿を消した後であった。

現場を天狗三号で俯瞰すると、鏡面張りできれいに仕上げてあるマルチ..誰の畑か知らないが蒟蒻畑だね..に点々と足跡が..

映像業界が騒然としたDJIの戦略的モデル Mavic Pro。直前に発表された同じカテゴリのGoPro Karmaを一撃で粉砕するほどインパクトのある製品である。

私の周囲でもこぞって手に入れ、すでにバンバン飛ばしている状況である。当然仕事用を兼ねて個人でもこれは手に入れねばと思いつつ、注文にすっかり出遅れてしまい、2号機の荷が届いたのが3ヶ月後のこの3月という体たらくであった。

何故いきなり2号機?と言えば、撮影班用の1号機はすぐに注文していたので昨年のうちに手に入っており、すでに業務で飛ばしていたのだが、それがうっかり不時着..T氏は不時着だと言い張っていたがアシのA君によればほぼ墜落らしいw..してやや大破となったのが同じくこの3月。

成り行き上、個人用に注文していた前述の2号機が泣く泣くドナドナとなり、あらためて3機目を注文wしたところ、さすがに欲しい人のところには行き届いたようで、今度はDJIストアから即日出荷で届いた。

が、3月は業務上色々追い込みで多忙を極めてヒマがなかったので、これでも半月以上のタイムラグがあるんだけどね..

我が家の庭の上約50mほどから上州武尊山方向を撮影、4K30Pから静止画切り出し、ノーレタッチ、ノートリミング。0号機として使用していたPhantom 3..T先生これも墜落したんだよね、確かw..同様にやや寒色系で、ソニーっぽい色合いはDJIのそれだ。

DJIはすでに業界の雄ではあるものの、基本的に中華製なので製品にバラつきがあるため、新品とは言え検証は必要である。早々に庭で飛ばしてスチル、ムービーともにチェックしたところ、先の2台同様の傾向で特に問題なし。

それにしても庭でドローンが飛ばせるのは田舎ならではだね。都会ではうっかり飛ばすとすぐに通報されて面倒なことになるので、飛ばすところを探すだけでも一苦労だろう。

1号機は主にトライポッドモードでドーリー代わりに屋内で使うことが多かったが、Aquila 3号機はシーズン到来なので野外で活動してもらう予定。

何と言ってもMavic Proの最大のウリはその携行性の高さだろう。小型ドローンのカテゴリとは言えPhantomの時は「よーし、空撮に行くぞ!」と意気込まないと持ち出せなかったが、このMavic Proはカメラが一台増えた程度の感覚で済むので助かる。

ま、その辺りの話はまた追々..

ありそうでなかった、ドローンによる尾瀬のエアリアルショット映像『OZE Aerial Shoot』をYouTubeで公開中。撮影は尾瀬を中心に活動する風景写真家の新井幸人氏によるもので、先行して今年の正月に群馬テレビで特番も組まれた。

新井幸人 尾瀬 空撮映像

ドローン絡みの事故や事件のせいで、都市部ではすっかり肩身が狭くなったマルチコプターによる空撮だが、大自然の中ではその能力を遺憾なく発揮して、大空を舞う鳥の気分で尾瀬の高層湿原を高みから眺めることが出来る。

事前に所管する環境省の許可を得たのは当然のことながら、撮影は早朝など人影の少ない時間帯やシーズンを微妙にずらすなどして、景観を楽しみに訪れている行楽客の迷惑にならないようなるべく配慮して行われている。それと共に期待された効果として、湿原中央部など通常木道から観ることが出来ないエリアを撮影することで、以前から問題になっているシカの食害による植生被害の状況も明らかになった。

先日新装開店なったネイチャー・イメージングでは、番組制作やCM向けに新井幸人氏の映像集をフッテージとして取り扱っているので、その筋の方々に是非ご利用いただければと思う。

 
ネイチャー・イメージング

お問い合せはネイチャー・イメージングまで。

ドローン騒動

2015/4/23

首相官邸に不審なドローンが落ちていたとのことで、にわかに法規制云々の方向へ動き出したようだ。昔からラジコンで飛ばすエアプレーンやヘリコはあったが、搭載するカメラで動画撮影までできる昨今のドローンは、その手軽さから一気に普及して、今や撮影アイテムとしては特機の類から外れてスライダー並みの扱いとなっている。

さすがに山や森の中まで規制されることはないだろうが、霞ヶ関や原発など中枢は無論のこと、人混みや都市部での飛行は今後は難しくなるだろう。件のファントムクラスだとGoProサイズが関の山だが、大型のマルチコプターの中にはREDクラスのカムコーダーを吊るせるものまであるので、物騒なものを運ぶなどと考えるのは、何もテロリストだけとは限らないのだから。

かくいうドローン騒動の余波はうちのような田舎の映像ライブラリにも及んでおり、今日の時点で在京キー局3社から問い合わせがあった。あいにくうちは空撮映像は扱ってないのだが、ついでにということで少し意見を求められたりもして、それっぽいことを話しておいた。使われるかどうかはわからないけどね。

20150423

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まだまだ続く桜の宴。先日はクロツグミ、今日はキビタキを初認。

初氷

2014/11/14

昨日より赤丸急上昇中のDJIの新型クワッドコプターInspire 1。

先日はうっかり情報を見逃していたのだが、上位機同様にコントローラを2台接続でき、操縦と撮影を分離できるらしい。つまりオペレータが2人いれば、スムーズな飛行とカメラワークを分業できるわけだ。1人で操作するとどうしても進行方向に注視してしまうので、カメラアングルはかなり制限されてしまう。

ドローンによる撮影は特機としての位置付けなので、チームで取り扱う前提であれば、かなり重宝する機能である。先日も書いたが、ドローンだからと高い空の上から撮ることだけに使うのではもったいない。三次元を自由に移動可能なドーリーのように運用するのが面白いと思う。

20141114

赤城高原の今朝の外気温は0℃まで下がり、今シーズン最低を更新し初氷となった。この辺りでは一応平年並みなのだが、北日本はなんだかエライ事になってるようで。北海道といえど11月中旬に40cmの積雪はかなり珍しいのではないだろうか。

20141114b

庭から見える谷川岳も雪化粧が定着し始めたので、こりゃそろそろジムニーだけでも先行してスタッドレスに換装しておく必要があるかな。

4K3軸クアッド

2014/11/13

なんかスゴイのが出てきた感あり。

B&Hからいつもの売り込みメールかと開いてビックリ、なんと4Kの3軸ジンバル..発音的には本当はギンバルだよね..搭載のクアッドマルチコプターじゃないですか!発売元はPhantomなどお手軽空撮ドローンでお馴染みのDJI。

センサーは1/2.3CMOSで、4K UHD 30pの他、24pながらDCI 4Kでもイケるらしい。当然1080なら60pもオッケー!動画もさることながら、1200万画素の静止画も同時にキャプチャでき、フル充電で18分程度、約2kmまで飛ばせるのは素晴らしい。

それと面白いのはLightbridgeによる中継機能だろうか。フルHDで空撮映像を生中継できるというのは、個人的な用途では用はないものの、その筋の業界で流行りそうな予感アリアリである。

プロモーションを観れば判るけど、ギミックの何がスゴイって、俯瞰撮影時にローターと脚を兼ねたアームが上下動して、自身の映り込みを回避している点だろうね。Phantomなどはカメラの角度によっては自身のローターが映り込むことがあったが、Inspire 1はそれを見事に解決している。360℃マルっとパン可能なのだ。

プロモーションは大御所Philip Bloom大先生なのだが、4Kの空撮映像のインパクトはスゴイ。屋内でクレーンの代わりに使うのもさすが。それだけ安定した飛行が可能なのだろう。何よりその動きがうっとりするほどカッコイイのだ(笑)。

7D2やらEF100-400の新型やらと、機材の更新を色々考えていたところだが、正直そんなものはすべてどっかにすっ飛んでしまった。$2,899というのも撮れる映像を考えたら破格..円安なんで30万超えちゃうけど..に安い。4K iMacも視野に入れていたのだが、うーん正直こりゃ困ったぞ(笑)。

20141113

朝はめっきり初冬の様相。日中も谷川連峰方面から冷たい北風が吹き付けて、すっかり冬型の勢力下に入っている。遠くに望む上越国境は雪雲の中で、県境付近は雪が降っているようだ。

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