と言いつつ、実際は三日がワシ始めだった。
ただ、天気が悪く横殴りの雪にやられて2時間ほどで撤退しており、
天狗様を拝んだのは今日が初日だったというオチ。
それにしても冬至を過ぎてまだ半月足らずだが、
随分と日が延びたものだ。
この年の瀬に危うく多忙の袋小路に入り込むところだったが、それも今日になってようやく目処が立った。
急遽、正月向けに商品宣伝サイトを立ち上げるなどといきなり頼まれて、またそれを実現しないと我々零細個人事業者など無事に正月も迎えられない。ただ、一昔前なら宣伝広告の類いは紙媒体で行っていたわけで、印刷の関係もあって、間近になってすぐに何か手を打つなどとは考えられなかったものだ。逆に言えばそれができるのがインターネットの強みであるとも言えるのだが、それでしわ寄せを受けるのは末端従事者の我々だったりする(苦笑)。
しかも、天候見ながら昼間短時間ながらも山に行きつつ、某所属団体のWebリニューアルにも手を付けていた..レンタルサーバーの引っ越しが絡んでいたため先送りできなかった..ため、最大3つのサイト立ち上げを半月あまりでやってしまったという、我ながら職人芸的な働きであったのは自画自賛だ(笑)。それでもって直近3日はご近所の葬儀手伝いに借り出され、連日お清めも入ってもうクタクタモードとなり、とうとう今年の大掃除はサボることに。
ただ、毎年悩ましい年賀状..今更出すのを止めるとも言い辛い風習?だが、百歩譲って正月明けてから出すもんだろうと思うぞ..もまだ作って折らず、今月の事務処理も終わって折らず、さてさて近年こんなにバタバタした年末は珍しい。
それはそうと今朝はこの冬一番の冷え込みだった。武尊も赤く染まる氷点下12℃は、ここに住み始めて12月としては異例の寒さである。この調子だとこの冬はまだまだ冷え込みそうな雰囲気だ。
連夜の忘年会続きで体調が今ひとつ。
天気次第では、新雪ラッセルで某所の林道奥へ入ろうかと目論んでいたのだが、さすがに寄る年波には勝てず、今朝は二度寝の朝寝坊。
そんなこんなで出遅れてしまったので、頭をスッキリさせる意味でも、現在ちょっとホッとなエリアへ足を延ばす。あまり近づくとアレなので、今日はやや離れた林道より双眼スコープでそっと遠望。
体調がすぐれないので、あまり真剣に見ることなく、iPadでつらつらメールなど書いて過ごす。のんびり朝飯兼ねた遅い昼飯を食っていると、こういうときに限ってあっちからわざわざ寄ってきたりするので、意外に侮れない。
久しぶりに持ち出した500mmを頭上に振り上げ、最近手に入れた新型カメラでカシャカシャと連写すれば、ファインダー越しに目が合ったような気がした。
ビュービューと大風が吹き荒れた。
林道を走っていると、時々折れた木の枝が落ちてきて、ボンネットや屋根に当たる。カーン!とひときわ甲高い音がすぐ頭の上でして、思わず首を引っ込める。バックミラーに大きな枯れ枝が転がって落ちるのが見えた。車を止めて屋根を確認すると、また一つ勲章が増えているのが判った(苦笑)。
車に戻ろうと運転席に近づくと、すぐ近くからヤマドリの雄がいきなり飛び立って再び驚く。意外に近くに降り立ったので、カメラを持って近づくが、さすがに2匹目のドジョウはいなかった。
いくつかの支線が通行止めで、仕方なく大回りで麓の集落へ戻る。途中思い立って久しぶりに某峠へ上がってみると、ここも反対側が通行止めであった。この峠にはなぜかブナの大木が1本だけ立っている。周囲はカラマツと杉、それに檜の人工林の見本市。その昔はブナ林が広がっていたのか、それとも自然の気まぐれか。
峠とはいっても今は閑道。行き交う人影の気配もなく、古の往来を忍ばせるものは小さな道祖神ぐらいだ。ゴーゴーと唸りを上げ、足を止めるものを拒絶するかのように、峠の寒空を強風が吹き抜ける。
ふと、誰かに見られているような気配に視線を泳がせると、笹を揺らしながらキツネが去って行くのが見えた。