降って湧いたように来週からいきなり全国一斉に小中高を休校するという話が政府から出てきた。
これは子供たちの集団感染の機会を減らすという意味で良策だとは思うが、アホの言葉だけにそこまで威勢が良いだけで、後は現場で乗り切ってねで終わりという意味では愚策と言わざるを得ない。
前日の専門家会議ではそんな話一言も言ってないのに、翌日になって思いつきでぶっ放した感がある。海外から「現場に押し付けているだけでトップの顔が全く見えない」と批判が高まっていることを受け、やってる感を出すべくあたかも「私がトップダウンで決めた!」と演出したかっただけなのが見え見えなのである。
法的根拠も権限もないので、本事案はあくまで要請であって強制ではないので、案の定、所管する各自治体の判断に委ねられる事態になっている。つまり、何かあってもそれは所管する各自治体の責任でよろしくねという、要請はしたがお願いはしていないといういつものご飯論法の発動なのだ。
それにしてもだ。それならなぜ先日のイベント中止要請を出した時点で一緒に言わなかったのか。そもそもが、すでに世界的流行が危ぶまれていた一ヶ月前の時点でこの対応が分かっていれば、現場の混乱は最小限に抑えられたはずだ。
そして何より子供が家にいる..小学校低学年だなこのケースは..ことで働きに出られなくなる親が出てくるのは分かりきった話で、今回も北海道の病院ですでに明らかになっている通り、結果的に社会活動・経済活動に支障が出てくるのは自明の理だ。
やむを得ず休業を余儀なくされる人や、景気低迷で契約を止められる非正規雇用者に対する補償同様、対策と言いつつ支援や保証がセットになっていない無策さには開いた口が塞がらない。
一端に言うだけは言うがやることはやらない、口は出すがカネは出さない。今更感もあるが、我が国はアホがトップの無能政府極まれリ状態だ。
FUJIFILM X-H1 / XF60mm F2.4 R Macro / CLASSIC CHROME
ここ2日続けて朝は降雪となっている。当然気温も氷点下が続いて、一時は緩んでいた庭の地面もカチカチに戻っている。
上越国境も雪雲の中で谷川連峰もしばらくその姿を拝んでいないが、この週末はまた雪模様という話で、近づいていた春が少し遠くなったかな。