花の季節が始まって、黄色から青、赤系ときて梅雨の頃は白い花の盛りだ。水辺の河畔林ならニセアカシア(ハリエンジュ)が幅を利かせているが、山の斜面ならトチやミズキ、それにヤマボウシだろう。
とりわけヤマボウシはよく目立つ。天狗様を探しながら斜面を眺めている時、新緑も過ぎて緑一色となった初夏の森の中で良い目印になる。
このヤマボウシが花を落として赤い実を付ける頃、山は深い緑の海と化す。