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初夏は一年で最も日差しが強い時期だが、新緑の森の中は新しい息吹となった葉を透過して降り注ぐ光が気持ちいい。

葉や幹の重なりを探してアングルを変えてみつつ、シャドウを落として葉脈を強調したり、ハイライトを飛ばして太陽光による自然のライティングを活かしたりと、この季節に森の中を歩く時はついつい樹上に目が行ってしまう。

FUJIFILM X-H1 / XF10-24mmF4 R OIS / Velvia

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / PROVIA

FUJIFILM X-T2 / XF50-140mm F2.8 R LM OIS WR / PROVIA
FUJIFILM X-H1 / XF10-24mmF4 R OIS / Velvia / Dレンジ優先

森の中は暗い。カビの生えたような古い考えの撮影テクニックの教本なら、ガッチリした三脚にカメラを固定して息を殺し、レリーズでシャッターを切れとか何とか書いてあるが、こんな気持の良い季節にいちいち立ち止まって機材をセッティングして撮影など、実に非効率でもったいない。

小型軽量で手ブレ補正の付いたミラーレスカメラ..または手ブレ補正の付いたレンズ..なら、そんな面倒なことで時間を潰すことなく、次から次へと被写体を探して歩を進めることができる。

でも鳥や虫の息吹の音や、初夏の風が樹冠を駆け抜ける衣擦れの葉音に耳を澄ます時はそっと立ち止まろう。何事もリズムが大事だ。テンポを変調するきっかけはそんな自然の奏でる音が良い。

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