世界で二番目の高峰(8611m)にして意外にもエベレストほど知られていないK2。
パキスタンの奥地、新疆ウイグルとの国境に位置するカラコルム山脈の一角をなすため、19世紀後半までその存在を知られてこなかった。
K2という名称は英国統治時代のインドがカラコルム山脈で測量を行った際の順番がそのまま残ったもので、Kはカラコルムの頭文字である。
何しろ山頂アタック以前に山麓にアプローチするまでが相当に大変..エベレストはアプローチルートが商業的に確立されている..な地域であるため、これまで夏季の登頂記録はあっても冬季に成功した例はなかった。
そんな冬季未踏峰のK2の登頂に、シェルパ族のネパール人登山グループが成功したという知らせが全世界を駆け巡ったのは昨日のこと。
近代登山の道具の進歩と、それに伴う登攀技術の向上があれば何れ誰かが成し遂げると思われていたが、80年代後半に初めてチャレンジされ以降、これまで成功例がまったくなかった..地域の政情不安も原因の一つ..ことを考えるとまさに偉業と言えるだろう。
と、素直に祝福すべき話なのは間違いないのだが、Seven Summit Treksが配信したニュース中の写真を見た第一印象って、K2の山頂って意外に平らで広いのね、って思ったのはここだけの話だぞw
FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / CLASSIC CHROME
厳冬のK2の山頂って気温は何度ぐらいだろうなどど考えつつ、氷点下9℃などで寒いなどと言うのは失礼千万だなと、夜明け前の上越国境を眺めながら思ったり。
おっと、背後の林でキツネの鳴き声がしているな。あっちは熱い恋の季節の真っ最中か。