ヤックルのモデルはカモシカ
先週地上波でジブリ映画のもののけ姫を放送していたようで、SNSにそれ関連の話が流れていた。
その中で、架空の生きものであるアカシカのヤックルのモデルがカモシカというのがあって、てっきりアフリカのウォーターバックかと思っていたのでちょっと驚いた次第。
これがアフリカに生息するウォーターバック。ケニヤのナクルN.Pで撮影したもので、背後の鳥はフラミンゴ。
偶蹄目なので見た目はシカだが、角が生え変わらないウシの仲間。どうみてもヤックルだよね。
先週地上波でジブリ映画のもののけ姫を放送していたようで、SNSにそれ関連の話が流れていた。
その中で、架空の生きものであるアカシカのヤックルのモデルがカモシカというのがあって、てっきりアフリカのウォーターバックかと思っていたのでちょっと驚いた次第。
これがアフリカに生息するウォーターバック。ケニヤのナクルN.Pで撮影したもので、背後の鳥はフラミンゴ。
偶蹄目なので見た目はシカだが、角が生え変わらないウシの仲間。どうみてもヤックルだよね。
久しぶりにもののけ姫を観た。
史実ではないし、日本列島の地勢を考えると東と西でなかなか考えづらい植生だったりするが、日本のアニメ史上でここまで日本そのものの原生自然を美しく描いた作品はないだろう。
権勢を振るう武士が登場し、蝦夷風の民が主人公に描かれているので、時代的には平安末期辺りかと思えなくもないが、火器が登場する点で室町、それも戦国中期の線が濃そうだ。
主人公が連れているのが馬でなくアカシカと呼ばれるシカの仲間で、これがどう見てもアフリカのウォーターバックそっくりな時点で、フィクションだよなぁと時代考証熱は覚めるけどね。
それと、江戸時代以前ならニホンオオカミがまだ奥山にはいたはずだが、宮崎駿はなぜ山犬をもう一つの主役に置いたのだろうか。
オオカミと山犬は同種だったというのが現在主流の考えらしいが、オオカミと明確に区別する意味で、野生化した犬または野犬と別に考える意見もあるのは事実だ。
シシ神という森の神様が登場し、山犬には物の怪としてそこに仕える?役割を与えているので、神の名を持つ大神では都合が悪かったのかもしれない。
などと、色づくブナの森を歩きつつツラツラ考えていたが、20年も前のアニメなのに未だ影響力があるのはさすが国民的アニメだ。
人の目には華やかに映る錦繍の秋も、ブナの森が今シーズンの店仕舞に入っていることの裏返しだ。秋を愛でつつ冬を待つ、そんな気持ちで森を歩くのは楽しい。