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複数のカメラメーカーを使っていて操作に迷うことはないか?という質問をよく受ける。言われてみればフジのXにパナのG、オリンパスのE-M1系に最近はさらにパナのSも加わった。昔からあるEOSも一応まだ健在だし。

カメラの操作性など慣れてしまえば何ということもないのだが、とりわけ「そうそう、よく判っていらっしゃる!」などと膝の一つも打ちたくなるのがパナのカメラである。

マイクロフォーサーズであるGHシリーズの頃から操作性に優れ、業務用カムコーダーのようにワンボタン・ワンアクションで設定が済んだり、関連する必要なボタン類が一箇所に集まっているのが特筆される。この辺りはオリンパスのE-M1系も似たような印象。

どことは言わないが、操作することを楽しむ方向性でモデルを展開している富士フイルム..言っちゃったw..のカメラとはちょうど真逆の設定で、判っていて使う分にはそんなもんかで済むが、少なくてもフジのXをパナのGやSの感覚で使うのはほぼ無理w

iPhone 11 Pro

さて、そんな便利なS5には、実はGシリーズにはない隠れた?便利な機能が用意されている。それは録画中にEVFと背面モニターが赤枠で表示されるのである。

一見なんてことのない機能なのだが、野外で撮影に集中している時にこれが非常にありがたいのである。録画ボタンを押したつもりで実は録画されてなかった「やっちまった」事故を未然に防ぐことができるのである。

さらに録画中と待機中が逆だったという笑えないオチも避けられるので、動画撮影ではもはや必須とって良い。他のメーカーも明日にでもファームアップで対応してほしいぞ。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

南向きの日当たりの良い斜面でカモシカが餌を求めてラッセル中。距離は1.5kmほど離れているが、この日はさほど陽炎の影響は受けなかった。

ここ数日暖かい日が続いているが、この冬の雪の多さの威力はやはり絶大で、県北の天狗様フィールドには谷に近づくのも憚れる状況。今の感じだと林道でアプローチできるようになるのは5月くらいになりそうだ。

仕方ないのでギリギリ谷を見通せる里の集落外れとかに陣取って観察する日々である。

雲雀鳴く

2021/2/22

先週末から続く春の陽気は今日も継続し、2月だと言うのにこの暖かさとはなんだという感じ。

2月の声を聞いて以降、冬のさなかでもシジュウカラやホオジロは暖かい日を見つけては春の歌を歌い始めているが、今日はいよいよ朝からヒバリが家の周辺で鳴き始めた。

当地ではヒバリは漂鳥なので、早春のこの時期に下界からやって来る。来てしばらくは仲間同士で集まっているが、こうして鳴き始めるようになると、少しずつ各自で縄張りを意識し始めることになる。

OM-D E-M1X / M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS / 深度合成

2・3日前までは砂糖をまぶしたミルフィーユ菓子のような風情を見せていた近所の畑も、防風林の日陰を残して雪の痕跡は無くなっている。

この先まだ春の雪は降るかもしれないが、あれだけ隆盛を誇ったこの冬の居場所は少なくなってきているかな。

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首が回らない

2021/2/21

いや借金があるわけではないぞw

世の中の年度末が近づくにつれ仕事が多すぎてっていう喩えでは間違ってないが、回らないのは実際の首の話。

一昨日寝違えたらしく、湿布貼って2日経っても右に振り向くのが辛い。こういう筋肉や筋への損傷の回復が遅いのも歳のせいだろうな。

それに関連して、近年は上を向くのが大変になってきているっていうのもある。裏商売では空を眺めるのも一つの仕事なんで、こういう症状は地味に辛いよね。

FUJIFILM X-T4 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / Classic Nega.

斜め上は何とかなるが、真上は腰から曲げないと長時間は辛いw

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コードを書いていて延々と矛盾の壁にぶち当たる週末。

基本的に提示されている仕様がおかしいのだが、週末から連休に突入してしまったためクライアントに確認しようもなく、思考のループに陥っている状況。

まあ別の作業に気を向ければ良いのだが、切り替えがなかなか上手い具合にいかないのは歳のせいかw

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / Classic Nega.

朝はまだ良いのだが、日中は県北も花粉が飛んでいるのが何となく分かる。それも思考が鈍る一因かもしれないな。

カテゴリ:独り言|タグ:

森の中を通り抜ける農道を横切る足跡。よく見ると2種類の生きものであることが分かる。

右がノウサギで左がキツネで、どちらも右下から左上に向かっており、キツネは小走り、ノウサギは飛ぶように跳ねて走り抜けているようだ。

iPhone 11 Pro

両種は狩る側と狩られる側の関係なので、一見するとキツネがノウサギを追いかけているようにも見える。

が、左上でノウサギはそのまま真っすぐ森に向かい、キツネは右へ逸れているのが見て取れるので、両種の行動時間は別々だというのが分かる。恐らくキツネはノウサギの足跡を辿ってきたのだろう。

こんな山間の田舎でも早朝や夜間に車が通ることはあるので、横切る時は一気にという本能的なものはあるだろうが、タヌキやアナグマと違って、キツネとノウサギに関しては轢死体はまったくと言っていいほど見かけない。

ちなみに奥の道沿いに歩く足跡は拙者のもの。フクロウ探しに向かって暗いうちに歩いていたが、その時はこれらの足跡は無かったので、その後夜明けまでの小一時間程度に付いたものと思われる。

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雨水

2021/2/18

今朝は氷点下8℃となかなか厳しい冷え込みだった。

雨水は二十四節気で言うところの雪や氷が解けて水になる頃を意味するが、赤城高原では解けるどころか相変わらず地表の水分は凍りついたままだ。

まあ三寒四温なんで温かい日もあれば寒い日もあって徐々に春が近づくものだが、それにしても今日は終日寒かったな。

FUJIFILM X-T4 / XF16-55mm F2.8 R LM WR / ETERNA BLEACH BYPASS

凍りついた地面はさながら冬の曼荼羅のようだ。

カテゴリ:季節感

キヤノンがEOS Rシステムと同時に用意してきた各種マウントコンバーター..コントロールリングを設けたりドロップインのフィルター装着を可能としたり..を見ていて思ったのだが、各社とももう少し拡張性について頭を使って欲しいと思う。

何とかの一つ覚えではないが、電源確保を目的としてバッテリーグリップなるアクセサリーを右へ倣えで用意しているが、あれがどうにも芸がないと思う。電源確保の意味ではUSB-Cによる外部供給が普通になりつつあるので、旧来の概念に縛られる必要もないだろう。

例えば拡張グリップとして高速通信のインタフェースを組み込み、オリンパスならE-M1XのインテリジェントAF機能に相当するモジュールを別売りで用意すれば、異なるモデル間..とは言えベースは同じでないと難しいだろうけど..で共通で機能を利用できるのではないだろか。

カメラがエレキの塊となって久しく、ファームアップで新機能が搭載される新たな道が用意されてはいるものの、鉄ちゃんが鳥認識AFを必要としているとは思えないし、それは逆もまた真なり。

世界的にカメラ市場が縮小している現在、カメラが面白くない、今のままで十分、スマホで十分と揶揄されている現状で、今までの発想の延長でしかカメラを製品化できないというのは、どうにもイマジネーションが足らなすぎ。もっと頭使えよって話だ。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO

雪上のムンクの叫びもそろそろ拝めなくなってきたかな。春は近いね。

35mmフルサイズのS5でコリメートした時の難点と言うか注意点は、とにかく被写界深度が浅くなることだな。

当たり前だが、マイクロフォーサーズのG9PROより理論上は2段分ピンが浅くなる計算になる。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

とは言っても天狗様相手にここまで近距離はありえないので、ことさら気にすることもないけどね。

LUMIX S5の場合、言うまでもなくセンサーは35mmフルサイズなので、あえて逆説的に言えばマイクロフォーサーズより望遠野郎が期待する焦点距離が不足することになる。

いくら高感度耐性が上がっても、それまで必要する有効レンジで焦点距離が不足するのは正直厳しい。まあそれ故に35mm版を使うという選択肢は長らく諦めていたのが実情。

ところがつらつらとS5の仕様を眺めていて、「4K60PだとAPS-Cサイズにクロップされる」というのを見つけてしまったのが今回の導入の発端である。

業界の映像クリエイターならこの仕様に「クロップされるのは残念だ」と教科書通りの反応となるのだが、猛禽望遠野郎にはこのクロップファクターが逆に作用する、つまりマイクロフォーサーズなど小さいセンサーを使うメリットと同義となることにすぐ気が付くはずだ。

LUMIXのGシリーズ(マイクロフォーサーズ)にはEXテレコンという飛び道具があって、4K記録時に焦点距離が更に1.4倍になる..対35mm版で2倍である上にだ..が、S5の4K60P記録時のAPS-Cクロップはまさにそれと同じ理屈..実際S5には動画時のEXテレコンがない..で、焦点距離で言えば対35mm版で換算1.5倍ということになる。

S5の画素数は35mmフルサイズで2400万画素あるので、その点でオーバーサンプリング時のダウンスケールの効果とデュアルネイティブISOによってISO12800ぐらいまでなら非常にクリーンな映像が出力される。実際、海外の様々なサンプル映像を見比べても、ソニーα7SIIIと遜色ない印象だ。

ちなみに40万もするα7SIIIは画素数が1200万画素しかなく、APS-Cに近いスーパー35mmすらカバーできない..原理的にアスペクト比の関係で最低でも2200万画素必要になる..ので、こういったギミックは望むべくもないため、猛禽望遠野郎の選択肢からは自動的に外れることになる。

LUMIX S5 / Super Telephoto System

庭の餌台にくるヤマガラをAPS-C 4K60Pの動画から静止画で切り出す。この時の焦点距離は約2000mm相当で、距離は5m少々といったところ。

至近距離ということもあるが、動画からこのクオリティの静止画が切り出せるのはスゴイ時代になったもんだと感慨深い。

実はこのS5導入が実現したのはマスターレンズ側の仕掛けを変えたことが大きい。従来のやり方だとリレーレンズの関係でどうしてもマイクロフォーサーズに縛られることになっていたが、変更後の仕掛けではその制約から解き放たれたのである。

今回、APS-Cモードで4K60P撮影できることでLUMIX S5となったが、その条件すら無視すれば35mmフルサイズのα7SIIIやEOS R5も選択肢に入ってくるので、結果的にこのポイントが最大のメリットになるかな。

もちろん猛禽望遠野郎としては、今後もマイクロフォーサーズでの動画が主流であることに変わりはないけどね。

とは言え正直なところ、例のオリンパスの身売り話でマイクロフォーサーズの今後が流動的になっているというのは少なからずあるのは否定しないw

昨晩は寝しなに結構揺れて驚いた。時期が時期だけに10年前を思い出さざるを得ないが、やはり震源が福島沖とあって東日本大震災の余震ということである。

珍しくスマホの地震警報が鳴ってからその4・5秒後にユサユサ来たので、震源が深いなとは思ったので、彼の地での津波被害までは無いだろうとは予想できたが、一晩明けたら震源に近いエリアで崩落など被害が出ているようである。

この新コロナ禍の中での避難所生活など考えるだけでストレスたまりそうなので、長期避難を余儀なくされるような前回のような大きな被害が出なくて良かった。

ちなみにうちは仕事場の棚が大きく揺れた関係で、整理せずに積みっぱなしだった各種成果物のDVDの類いが一山床に落下して散乱する被害があったが、これで全部処分する踏ん切りがついたというのはあるな。

OM-D E-M1 MarkIII / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

そう言えば、東日本大震災の際に庭の犬は揺れ始めてから結構時間をおいてワンワンと鳴いていた記憶がある。

今回始めて大きな地震を感じたネコさまはというと、ただ事ごとではないと感じたのか尻尾を太く膨らませて家中をウロウロしはじめ、気がついた時はダイニングテーブルの下でうずくまるという、地震対策としてある意味一番らしい行動を取っていたなw

カテゴリ:独り言