犯人は誰だ?
2017/2/17
雪上にキジの死体を発見した。最初に見つけたのは番犬としてあまり役に立っていない我が家のワトソン君である。
現場を荒らそうとする駄犬の鼻先を押さえ込み、鑑識の如く現場検証を行うが、様子を眺めていて程なく現場に不自然さを感じた。死体の周囲に犯人の痕跡が一切無いのである。
頭部が持ち去られているので、何者かに襲われたのは明白なのだが、例えばキツネなどのけもの類であれば足跡が、オオタカなど猛禽類であれば翼の跡が残るはずだが、そういった類の痕跡がまったく付いていないのである。
こりゃ謎の密室トリック殺人、いや殺鳥かなどと考えを巡らしていて、思い当たるのはやはりオオタカ辺りの仕業と考えるのが妥当だろうかと見当をつける。
オオタカ犯行説の根拠は、まず雪上に残されたキジの胴体がすっぽり収まる程度の穴と、ちかくの電線に止まってこちらを警戒しているカラスのペアである。
恐らくは、オオタカが獲物を捕獲して運搬中に、カラスに見つかって横取りされそうになり、慌てて落としてしまったというのが想定された筋書きである。
現場写真。実は現場近くのアカマツ林にはノスリの営巣木があり、近所でもよく見かける。
ノスリも猛禽類の端くれ?なので、キジを襲うことも十分考えられるが、連中の主食はノネズミであるため、ここはやはりオオタカの仕業というのが妥当だろう。