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ふと、機材の端っこにぶら下げている時計を見ると、おぼろげに記憶の片隅に残るあの時間であることに気づく。正確には少し過ぎてしまっていたが、あの時まだこの時間は揺れが続いていたはずだ。

20160311

いつまでも憶えていたい人、もう忘れてしまいたい人、消えてしまった景色、思い出せない景色、思い出される眺め、忘れ去られた時間、記憶に留まる時間、消し去りたい記憶。時は移ろいやすく、人の記憶は意志に関わりなくひっそりと薄れていく。

時は誰にも平等に流れるが、それは時に非常で強大だ。それに抗うのも人であれば、従うものまた人。人は記憶することで過去を慈しみ、未来を見つめ直す。人は忘れることで悲しみを乗り越え、未来へ旅立つことができる。

時の過ぎゆくまま、時の流れに身をまかせ、過去を振り返ろう。そして明日へ向かって歩き出そう。

カテゴリ:独り言