生きもの考証
2016/3/6
真田丸は戦国時代を舞台とした大河ドラマであるため、鷹狩目的と思われるオオタカがよく登場する。ドラマではさすがに日本産を使うわけにはいかないだろうから、大陸系の白っぽい大きな個体であることが多い。さしずめどこかの鷹匠か、動物プロダクションの所属なのだろう。
今宵も小道具の一つとして場面場面によく映っていたが、場面転換で飛んでいるシーンではノスリに変わったり、事もあろうに今宵はトビになったりして、動物番組を抱えているNHKとは到底思えない、いい加減な扱われ方であった。
オオタカの飛翔シーンなど得意のアーカイブスにいくらでも収蔵されているであろうに、いかに制作現場の横のつながりが無いかがよく判るというものだ。時代考証も然り、セリフ回しは方言指導など専門的な分野の人が付いているのだから、生きものの扱いもそれなりに考証してほしい限りである。
そう言えば、何回か前の真田の里のシーンでは、主人公の背後でガビチョウが鳴いていたことがあった。今はアフレコより現場で同録が多いので、さすがに籠抜け飼鳥が鳴いたからといってNGを出すわけにもいかないだろうが、それ以前にそもそも環境音としてそのまま使っている辺りは、単に知らないだけなのだろう。
あ、そうそう、ついでに言うと、ミンミンゼミが鳴いているような季節に、フクロウがゴロスケホーコーと鳴くのもおかしいぞ(笑)。
啓蟄も過ぎ、こんな景色が見られるのももう最後だろう。そう言えば今年はほとんどダウンを着ることがなかったなぁ。