ヤナギランは極北の風をまとう
2023/9/8
ヤナギランは葉が文字通り柳の葉に似ていることからその和名があるが、英名はファイヤーウィードである。
山地の山火事の跡地に真っ先に群落を形成することからその名前で付いており、昔アラスカを何度か訪れたことがあるが、その際にもハイウェイ沿いで見掛けた山火事現場に沢山のピンクの花が揺れていたのをよく覚えている。
山火事だけでなく雪崩などの崩落で裸地が現れると、やはり多種に先駆けて成長するいわゆるパイオニア種の位置付けとなる草本類だ。
FUJIFILM X-H2 / XF18-120mmF4 LM PZ WR / PROVIA
ということで、高原で風に揺れているヤナギランを眺めていると、若い頃に出かけた極北の地を思い出すのである。