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黒檜

2022/10/13

群馬は地理的に関東平野北部に位置し、実際人口密集地のほとんどはその平野部..標高で5m〜130mぐらい..に集まっているが、グンマーの異名は伊達ではなくw、県の面積の3分の2近くが山間地である。

気候区分で見れば、日本海側と隔てる上越国境を北に背負っているため、その多くは太平洋側に属するが、赤城・榛名・妙義のいわゆる上毛三山から北側について言えば、冬季は特に日本海側の気候の影響を強く受ける。

そのため植生も日本海側に多く見られる種が分布しており、上州武尊山の山麓から奥利根に広がるブナ林は日本海側と多くの点で共通点が見られる。

iPhone 13 mini / 新潟県

Google Pixel 6a / 群馬県

このヒノキによく似た赤褐色の樹皮が特徴のクロベ。別名でネズコと呼ばれ、耐久性が高いため建築用に適しており、ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキと並んで木曽五木の一つに数えられる。

東北など日本海側の多雪地域に多く見られる種だが、前述の通り日本海側の気候の影響を受けて、県内でも有数の多雪地帯である上越国境沿いの深い谷や、奥利根の源流部でも見ることができる。

よくもまあこんな狭い急峻な地形でここまで巨木になるもんだと感心するほど大きなものを目にすることがある。

長い年月をかけて成長しその後に倒木更新を図るわけだが、親木を糧として再び根付くのもまたクロベというあたりは、気候的な条件の厳しさゆえの成長戦略の当たりということになろうか。

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クロベ

2013/11/16

急遽ピンチヒッター的な頼まれ仕事で隣県へ。

一度積もった雪もすっかり解けてしまっていたが、そのせいでブナの林床は泥炭の如きドロドロ状態。まだジムニーに積んであった長靴で事なきを得たが、同行者の中には真新しいトレッキングシューズの人もいて、かなり難儀していたようだ。登山をするわけではない..でも前半はそんな感じだったけど(苦笑)..ので、真冬を除けば野外活動は長靴が一番だ。

20131116

植林地ではないので結構な大木が残っていた。気候的には日本海側に属するので、ヒノキの仲間のクロベが自生している。山中で見かけるクロベは大抵はこのような大木が多く、その地域の歴史を感じさせてくれる。

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