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ちょっと前に近所で何者かの食痕を見つけた。羽毛の感じからして襲われたのはアオバトのようで、食べたばかりのミズキの実が落ちているのが分かる。

樹上のアオバトをけものが襲うことは考えづらいので、その場で羽毛がむしられている点で恐らくオオタカの仕業と推察できる。

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尚、近所のオオタカは今年も繁殖に成功している。

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近所の森で毎年オオタカとノスリが繁殖しているが、写真はその異なる種類で同じ木を利用しているという図。撮影日は3日空いているが、時間帯はどちらもほぼ同じ早朝。オオタカは雄、ノスリも大きさから言うと雄と思われるが、そこはちょっとハッキリしない。

件の枯れ木は牧草地に面した林縁に立っており、そこから80mほど森に入ったところにノスリの巣があるが、もう何十年も使っているのではないかというくらい、なかなか立派な堆積物のある巣である。

実は最初にその巣を見つけた年はオオタカが営巣していたのだが、その翌年以降はずっとノスリが使っており、オオタカはその後3回ほど営巣場所を変えた後、より我が家に近い沢筋で繁殖を続けている。

この話だけではノスリがオオタカの巣を乗っ取ったように聞こえるが、逆にある年だけオオタカが先行したという可能性もあるので、何とも言えない。まあ現状の実効支配はノスリの手にあるので、元々ノスリの巣だったというのが正解だろうけどね。

オオタカは主に鳥類を狙うが、ノスリは地上棲のネズミ類を好むので、餌資源の面ではそれほど競合しないと考えられるが、営巣地はどちらも林の中なのでバッティングするとすればそこだろうか。ちなみに写真の個体の営巣木はそれぞれ500mも離れていないが、この十数年で両種が揉めているところは見たことがないので、ここではそれなりに棲み分けているのだろう。

ただ、ノスリから見ると同じ森で営巣するオオタカは脅威と考えられる。平野部のオオタカがサシバやカラスの巣を付け狙い、雛がある程度の大きさになってから連れ去ることは研究者の間では知られている事実なのだ。

今年のオオタカは2羽巣立っているのを確認しているが、ノスリの方は1羽しか確認できていない。オオタカに襲われたかどうかは分からないが、ノスリは例年なら3羽程度は巣立たせているので、今年は何かあったのは間違いない。

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA / オオタカ

FUJIFILM X-T3 / XF55-200mm F3.5-4.8 R LM OIS / ETERNA / ノスリ

どちらも農道から100m以上離れているのと、牧草地なので遮蔽物が一切ないので近づきようもなく、そもそも換算で300mm程度の望遠端なので写真がショボいのは仕方ないw

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犯人は誰だ?

2017/2/17

雪上にキジの死体を発見した。最初に見つけたのは番犬としてあまり役に立っていない我が家のワトソン君である。

現場を荒らそうとする駄犬の鼻先を押さえ込み、鑑識の如く現場検証を行うが、様子を眺めていて程なく現場に不自然さを感じた。死体の周囲に犯人の痕跡が一切無いのである。

頭部が持ち去られているので、何者かに襲われたのは明白なのだが、例えばキツネなどのけもの類であれば足跡が、オオタカなど猛禽類であれば翼の跡が残るはずだが、そういった類の痕跡がまったく付いていないのである。

こりゃ謎の密室トリック殺人、いや殺鳥かなどと考えを巡らしていて、思い当たるのはやはりオオタカ辺りの仕業と考えるのが妥当だろうかと見当をつける。

オオタカ犯行説の根拠は、まず雪上に残されたキジの胴体がすっぽり収まる程度の穴と、ちかくの電線に止まってこちらを警戒しているカラスのペアである。

恐らくは、オオタカが獲物を捕獲して運搬中に、カラスに見つかって横取りされそうになり、慌てて落としてしまったというのが想定された筋書きである。

現場写真。実は現場近くのアカマツ林にはノスリの営巣木があり、近所でもよく見かける

ノスリも猛禽類の端くれ?なので、キジを襲うことも十分考えられるが、連中の主食はノネズミであるため、ここはやはりオオタカの仕業というのが妥当だろう。

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真田丸は戦国時代を舞台とした大河ドラマであるため、鷹狩目的と思われるオオタカがよく登場する。ドラマではさすがに日本産を使うわけにはいかないだろうから、大陸系の白っぽい大きな個体であることが多い。さしずめどこかの鷹匠か、動物プロダクションの所属なのだろう。

今宵も小道具の一つとして場面場面によく映っていたが、場面転換で飛んでいるシーンではノスリに変わったり、事もあろうに今宵はトビになったりして、動物番組を抱えているNHKとは到底思えない、いい加減な扱われ方であった。

オオタカの飛翔シーンなど得意のアーカイブスにいくらでも収蔵されているであろうに、いかに制作現場の横のつながりが無いかがよく判るというものだ。時代考証も然り、セリフ回しは方言指導など専門的な分野の人が付いているのだから、生きものの扱いもそれなりに考証してほしい限りである。

そう言えば、何回か前の真田の里のシーンでは、主人公の背後でガビチョウが鳴いていたことがあった。今はアフレコより現場で同録が多いので、さすがに籠抜け飼鳥が鳴いたからといってNGを出すわけにもいかないだろうが、それ以前にそもそも環境音としてそのまま使っている辺りは、単に知らないだけなのだろう。

あ、そうそう、ついでに言うと、ミンミンゼミが鳴いているような季節に、フクロウがゴロスケホーコーと鳴くのもおかしいぞ(笑)。

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啓蟄も過ぎ、こんな景色が見られるのももう最後だろう。そう言えば今年はほとんどダウンを着ることがなかったなぁ。

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ギー

2015/6/29

ここ数日は雨に悩まされていたが、今日は朝から晴れて暑くなった。久しぶりに近所の演習林にオオタカの様子を見に行ったところ、雛も親と変わりない大きさに育って順調であった。例年だとそろそろ巣立ちの時期なのだが、毎度のことながら何か用事で出掛けている時に限って巣立つことが多く、今年こそはと思うのだが、まあそう上手く行かないのが世の常である。

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ギーという鳴き声に頭上を見上げると、ニセアカシアの折れた枝先にコゲラが留まっていた。いつもならすぐに飛んで行ってしまうのだが、今日は珍しく何枚かシャッターを切らせてくれた。

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青い羽

2015/4/21

近所で繁殖中のオオタカの様子を見に行ってきた。

月初にはやる気満々の様子だったので、あまり露骨には近づけず、林縁からそっと双眼鏡でのぞき込むと、雌が巣内に座っている様子が判った。何となくこちらを見ているような気がした..距離もあって枝越しなのでハッキリとは判らない..ので、念のためすぐに退散してきた。

20150421

農道伝いにアカマツの営巣林から戻る途中、杉林の林縁に近い林床でカケスの羽を見つけた。周囲に羽毛が散乱していたので、何者かに捕食されたようだ。オオタカの巣からは150mほど離れているが、まあ十中八九、犯人はオオタカで間違いないだろう。

それにしても、カケスのこの部位の羽はいつ見ても美しい。初列の雨覆のようでもあるが、形状からして小翼羽だろうか。

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先日の雨で家の周辺の融雪が一気に進み、2月の大雪の名残もようやく無くなった。畑脇の除雪の痕が長らく頑張っていたが、やはり春の日射しには勝てなかったようだ。窓際から眺める近景に雪があると、それだけでまだ春遠いイメージを持ってしまうが、これで赤城高原でも何となく春を近くに感じられるようになった。

とは言っても地元ではヒバリもウグイスもまだ鳴かず、先日庭でフキノトウを採って天ぷらにしたぐらいなので、ニュースのような桜開花などまだしばらく先のことだ。

庭の餌台は相変わらずカラ類が賑やかだが、今月からはもう餌を出さないので、現金な連中はすぐに姿を見せなくなるだろう。ちなみに、野生動物の餌付け問題など高尚に慮っているわけでなく、単に自家製ヒマワリの在庫が底をついただけの話しである。

そんな小鳥を狙ってハイタカが姿を見せる時があるが、時にはオオタカが来ることもある。今年も近所の森で営巣行動に入っているのを確認しているが、恐らくそのペアの連れ合いだろう。最近は特に仕事場の前をよく横切って行くのを見かけることが多い。

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キーボードを叩きながらふと気づくと、裏の家の屋根の上に止まっているの確認。デスクに転がしてある400mmで窓越しにまずは一枚とシャッターを切るが、すぐに飛び立って行ってしまった。

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