月別アーカイブ : 2014/08

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ハリウッドゴッジーラのフィーバーに沸く夏休みということもあって、以前のオリジナルシリーズに続いて、平成ガメラ3部作をBSで流している。

円谷プロ時代の昔から続く怪獣ものやウルトラマンシリーズに共通して言える点は、その目線の高さ、つまり撮影アングルである。もともと怪獣映画にリアルさも何も無いもんだが、我々が体長数十メートルにもなる怪獣たちと同レベルの目線になることなどないわけで、そこを人の目線に揃えてあると嘘っぽさが幾分か軽減するのである。ガメラを見るときはやや見上げで、アングルを上げる際はやや引いて撮るわけだ。

特にCGとちがって特撮ものは編集で合成となるので、撮影時の光源の違いからなかなかリアル感は出せないのだが、目線の高さというのは鑑賞者には結構効きてくるものであり、平成ガメラシリーズはそこに少し気を遣っているようである。

何より自衛隊の全面協力のおかげで、登場する戦車も飛行機も自衛艦もすべて本物であり、実際の攻撃で使われる装備も実在のものなので、従来のゴジラシリーズよりは設定がより現実っぽく感じるのだ。そういう意味では先日観たハリウッド版ゴジラの世界観は、平成ガメラのそれに近い感じを受けた。

世界観と言えば、平成ガメラシリーズの一作目は1995年であり、作品内も同年代を設定してあったのだが、その中の視点が20年近く経った現在とそう変わらないのが興味深い。

■科学で栄えた古代文明が怪獣を生み出し、そのせいで自分たちも滅んだ。
→現代社会も核を生み出しその利用方法で論争になっている。
→プルトニウムの半減期は約2万4000年とほぼ手に負えない数値。

■自衛隊の先制攻撃のためには新たな法案を必要とする。
→怪獣相手の自衛権と言えど先制攻撃は許されていない。
→市街地上空でミサイル攻撃はできない。

■希少生物である怪獣の保護を目的として捕獲を試みる。
→レッドデータ的な生きものを殺すのはいかがなものか的な発想。
→米ゴジラ映画でもムートーとかいうヤツを研究してたっけ。

■でも結局は人に害を為す生きものは力で排除しようとする。
→人里に出て人を傷つけるクマは即捕殺する。

■急激な環境の変化が怪獣の生息に適した環境を生んだ。
→地球温暖化など人為的な環境改変が生きものの生息分布を変えている。

などなど。ま、驕る平家は久しからず、ってところですかね。

20140827

しかしまあよく雨の降ること。それもバケツの水をひっくり返したようなという形容がピッタリするドシャドシャした振り方で、熱帯のスコールよりも激しいのではないかと思う。

今日も夕方には一旦止んだと思ったが、西の方からみるみる雨のカーテンが近づいてくるのが見えた。

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米ゴジラ寸評

2014/8/20

ちょっと前にハリウッド版ゴジラを観てきたが、前評判ほどの面白さもなく今ひとつな出来栄えで、大金掛けたCGの凄さだけが目立つシロモノであった。

相変わらずのチャイニーズ風ジャパンの扱いはまあ仕方ないにしても、やたら宣伝マンよろしくあちこち露出していた世界のケン・ワタナベのアレは何だったんだろうか。何をするわけでもなく、常に画面から一歩引いた位置で、眉間にシワを寄せているだけなので、単なる説明要員と化していたのには参った(苦笑)。オリジナル版で世界を救った芹沢博士はどこ行った!

ハリウッド映画の常で、米軍全面協力だからその活躍場面はある程度仕方ないにしても、冗長的且つ中途半端な家族愛..そして吹き替え版の声優のヘタレ加減は半端ない..など蛇足以外何ものでもない。しかも半世紀以上前のオリジナル版に込められた反核のメッセージを真逆に盛り込むっていうのは、アレはありなんだろうか。日本人として脳天気にゴジラ、ゴジラと騒げない複雑な気持ちになったのが正直な感想であった。

まあそれでも前作?で魚食ってた巨大なイグアナのバケモノに比べれば、いわゆる正しい怪獣映画であったのは確か。米軍の活躍とか書いたものの、その攻撃はまったく刃が立たない設定は日本の怪獣映画の王道でもある。やはり怪獣映画はその圧倒的な強さで人間の無力さ、愚かさを表現するぐらいでないと面白くない。そしてそれを倒す力もまた人智を超えたものでないとね。

人智を超えたもの、そう、同レベルの生きものや強大な自然の力、それに宇宙人だね。前者ならモスラやキングギドラ、後者は言わずと知れたM78星雲からやって来た光の巨人とかかな(笑)。とまあ冗談はさておき、すでに続編らしきものも決まったらしいので、次回は是非とも怪獣大決戦的なカタストロフィでお願いしたい。

20140820

とにかく蒸し暑い。気温はそんなでもないのだが、湿度が高いのがいただけない。思考能力が平時の50%を切っているようで、人としてのパフォーマンスすら落ちてきている。

と、今日は午後遅くに久しぶりに夕立がやって来た。まるで台風並みに横殴りの風雨であったが、止んだ後はすこぶる過ごしやすくなった。夏はやっぱ夜仕事するほうが効率がいいね。

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日陰道

2014/8/2

20140802

先日業者が草刈りを終え、見通しの良くなった別荘地の中を移動する影一つ。50mも離れていないので、いつものアイツに違いない。もともと用心深い性分からか、それとも単に暑いからか、ひたすら木陰をたどって横切って行く。

おとっつぁんの通過後もしばらく見ていたが、いつもの取り巻き娘たちは見つからなかった。繁殖期間中はハーレム状態のキジも、用事が終われば雌雄で別行動となるが、もうそんな頃合いだろうか。近所でオオタカとノスリ巣立って森が賑わっているので、まあもしかしたらの可能性もあるかな。

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