月別アーカイブ : 2013/07

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このところのお天道さんの影響でブルーベリーが大豊作。

でき始めはヒヨの子供と取り合いであったが、

実が大きくなると巣立ちビナの手には負えないのか、

鳥獣被害(笑)はめっきり少なくなり、

今や連日消費が追いつかない状況なのである。

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しかし作物、いや植物にとって燦々と降り注ぐ太陽光は絶大だね。

と言いつつ、さすがの赤城高原もここ数日は雨が多いけど..

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お知らせで案内した須藤一成氏制作(編集:宮原徹)のDVD『ツキノワグマ』では、環境音楽家の小松正史氏のCDタイトル『コヨミウタ』『Innocence』より楽曲の提供を受け、これを背景音楽として収録している。

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小松正史氏(京都精華大学人文学部教授)は、音を「聴くこと」の重要性を伝えるために、音の教育・研究・表現活動を行っている映像/環境音楽家で、音響生態学(サウンドスケープ論)や環境心理学の研究、音育(音のきき方についての教育)をテーマとしたワークショップの開催、作曲活動やピアノCDアルバム制作の傍ら、音楽ホールだけではない音空間でライブ活動を行っている。また、京都タワー展望室をはじめとした公共空間の音環境デザインなども手がけている。

小松氏の楽曲を初めて聞いたのは『コヨミウタ』であり、須藤氏から今回のDVD制作の依頼を受けたのと同時期なのだが、実は一発でその旋律に惚れてしまった。そう、まさに一目惚れならぬ一聴き惚れなのである。

ピアノソロというのが個人的な好みだったりするのも大きいが、小松氏の考え方の一つにある、観ることや思考を妨げることなく環境に同化しつつ、それでいて心に沁みる音楽の制作というのが、この田舎者の映像制作者の心に響くのである。業務上、主張することなく印象深くみせるヒーリング系の映像制作を行うことが多いが、小松氏の楽曲はまさにその音楽版とも言うべきもので、目指す世界観に符号するものがあるのだ。

聞くところによれば、小松氏は映像を見ただけでその場でそのイメージに沿った曲を即興で弾けるらしい。その話を聞いた時には正直驚いたものだが、世の中には類まれな才能の持ち主というのがいるわけで、私のような凡人(学生時代にエレキを爪弾いていたことは暗黒史だ)には到底計り知れない世界だとも理解している。

そんな凡人の失礼千万なお願い聞き入れ、楽曲使用を快く承諾してくれた小松氏には感謝しており、逆に氏の素晴らしい旋律に見合う映像作品を制作していく難しさを痛感するこの頃でもある。

小松氏の最近の状況やライブ活動、著作物などは、同氏オフィシャルサイトを参照あれ。また、YouTubeで『小松正史』で検索すると多数の映像がヒットするので、併せてご覧いただくことをお薦めする。

小松正史オフィシャルサイトはこちら

 
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クマと聞いてその名を知らない者はいないだろう。

日本国内にはツキノワグマとエゾヒグマの2種が生息しているが、本州以南でクマといえばツキノワグマを指し、北海道ならそれはヒグマのことを指す。それほどにクマは一般名詞化している生きものである。

テディベアやくまのプーさんなど愛くるしいイメージの一方で、山菜採りやきのこ狩りシーズンを中心に毎年のように起きるクマとの遭遇事故による凶暴なイメージ。クマは身勝手な人の思い込みによって、両極端なイメージを植え付けられた稀有な動物でもある。

ホッキョクグマや、北米アラスカ州の沿岸部に生息する一部のクマを除けば、クマの食性は植物食の強い雑食である。春ならば芽吹いたばかりの柔らかい若芽を、初夏にはフキなど草本類を、夏にはヤマザクラの実に代表される漿果類(ベリー類)、そして冬ごもり前の秋には脂質の多いどんぐりなど堅果類を好んで食べる。

日本でも北海道のヒグマ(ホッキョクグマはヒグマの近縁種だ)がエゾシカなどを襲う例は散見されるが、ツキノワグマに関して言えば、動物性たんぱく質の補給源のそのほとんどは、アリや甲虫類の幼虫、それに動物の死体に限られると言われていて、恐らくその見立ては大筋では間違ってはいない。

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ところが、滋賀在住の動物写真家 須藤一成氏は、その考え方を見事にひっくり返すクマの映像を撮ることに成功したのだ。そう、ツキノワグマが積極的に他の動物をつけ狙い、そして捕獲するといういわゆるハンティングシーンである。もちろんシチュエーションはかなり限定的ものではあるものの、それはまるでサバンナでヌーやガゼルの子供を襲うライオンやチーターのごときシーンなのである。

撮影者である須藤氏自身もブックレットで語っているが、映像に記録された捕食とそれにまつわる一連の行動は、偶然に起きたことではなく、恐らくクマが本来持っているであろう狩猟者としての本能のようなものが、環境に適合して発動しているのだと思われる。チャンスさえあれば、その強力なパワーを持ってして、いつでも獲物を狩ることができるという潜在能力を示しているのだ。

何はともあれ、まずはツキノワグマが生きた獲物を狩るというこの事実を、本作品で是非ともご覧頂きたい。もちろんこの映像をもってして、だからツキノワグマはやっぱり肉食獣である、などと声を大にして言うつもりはない。すでに述べたようにおおよそ大半のクマは、大雑把に言えば葉っぱと木の実を主食とする雑食な生きものなのである。

ただ、生息地の環境とそこに住む動物相(とその動物たちの生活リズム)にある種の条件が揃うことで、他の生きものを捕食して命をつなぐという、その生きものが内包する本来の生態を垣間見せることがあるということに外ならないのだろう。

■音楽:小松正史

本作ツキノワグマの舞台となった伊吹山地。その豊かな自然と野生の営みの背景に流れるピアノソロ。森を吹き抜ける風やせせらぎの音など、自然環境音にしっくりとそして力強く沁みわたる美しい旋律が、観るものそして聴くものの心に響く。

本作の音楽は、環境音楽家である京都精華大学人文学部教授の小松正史氏協力のもと、同氏著作のCDアルバム『コヨミウタ』『Innocence』収録作品より構成されている。

小松正史オフィシャルサイトはこちら

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水を大切に

2013/7/20

20130720

首都圏の水瓶といわれる利根川水系のその最上流部付近。

見ての通りの貯水率47%は、この時期としては異例の少なさだ。

もっと少ない状況を過去には見てきているが、

それは梅雨前の雪解けの頃の話である。

今は最速で梅雨明けしてしまった後なのだからさあ大変。

恐らく来週には首都圏で取水制限が行われるのは必定。

そしてこの期に雨が降らなければ(当然降って欲しいのは奥利根)、

久しぶりに給水制限まで至る可能性も出てきた。

首都圏下流域の皆さん、くれぐれも水の利用は適切に..

カテゴリ:季節感

20130717

よもや昨日の記事を読んだわけではないと思うが、

今日はお昼ごろから雨が降り出した。

それでも終日林内にいたので、ほとんど雨の印象はなかったりする。

ふと足元を見たら、カレー粉をまぶしたような中華まん風のキノコが。

キノコはまったく門外漢なので種類すら不明だが、

時期的にそろそろ山の実りが顔を出す頃合いか。

カテゴリ:季節感

夏のイメージ

2013/7/16

20130716

今夏は意図せず雨雲を避けられているようで、

野外で雨に降られたイメージが少ない。

では良い天気が続いているのかといえば、

それはそれで少し違う感じ。

今日のようにスカッと青空広がるのは案外少ない。

でも映像屋としてイメージする日本の夏はまさにこんな感じだ。

カテゴリ:季節感

39.5℃。本日館林で記録された今夏最高気温だ。

もちろん森の中を歩いている時にはそんなことは知らず、

いや、更に熱くなるので知りたくもないが、

わざわざご丁寧にその事実を知らせてくる輩もいたりして、

つくづく友だちとはありがた(迷惑)だと思う(苦笑)。

そしてこう暑いと野外活動では水分補給が大事なわけだが、

普通にペットボトルで可搬するとあっという間にぬるくなるので、

予備ボトルは凍結しているものを選んでいる。

大抵はアクエリアス系を買うのだが、

今朝立ち寄ったコンビニではまだ冷凍庫に入れたばかりだったようで、

選択肢は久々なカルピスしかなかった。

またまた子供の頃の話になるが、

カルピスを自分の好みで希釈して飲むのが普通だった頃、

どこかのだれかのお中元でしかお目にかかれなかったので、

病気になるとか誰かの誕生日でないと、

なかなか口にすることがなかったを記憶している。

濃度が固定とはいえ(笑)、それが今は普通にペットボトルで売られているので、

カルピス商法も変わったんだなと実感する次第。
(だいぶ前からそうだと突っ込まれそうだが)

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例のごとく2時間もするとシャーベット状になって冷たく飲み頃。

ヤブ蚊にまとわり付かれながら飲むカルピスは、

子供の頃の好みよりは少し濃いかな、というテイストであった。

カテゴリ:季節感

避暑バッタ

2013/7/10

その昔、もう40年以上も前のことだが、我々の世代は仮面ライダーに熱狂した人も多かったと思う。

かのシリーズは現在まで続いており、おもちゃ屋とのタッグで、いわゆる戦隊物との区別がつかないシロモノと化しているようだが、もちろん往年のヒーローと言えば本郷猛こと1号ライダーなわけである。

赤いマフラーなびかせて(って言うのはサイボーグ009だっけか)、スズキT20(いわゆるハスラーは新型サイクロン号から)改のサイクロン号で疾走するのに憧れたものだ。

ちなみに変身前に乗っていたのがホンダSL350K1っていうのも、まあマニアックなネタだね(笑)。とまあ何で唐突にそんなことを話題にするのかと言えば、

20130710

仮面ライダーはバッタの改造人間だったよね、という設定を思い出したから..

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20130709

その道のプロの手にかかると、

硬いはずの金属も粘土細工のようにアッという間に加工されていく。

つい今し方まで単なる金属の筒だったものが、

短時間で異なるメーカーのレンズとボディをつなぐ、

この世で唯一の特注アダプターへと变化していく。

当たり前だが、金属加工に精度が必要なのは素人でも判る。

切削による熱膨張を計算して慎重に機械を操る。

ミリの誤差などもっての外。

これぞまさに職人芸の世界だ。

カテゴリ:独り言

埴沙萠氏。先日の某国営放送をご覧になった方もいるかと思うが、我々の世代にはNPSメンバーの一人として知られている植物写真家。我が家の近くにお住まいで、40年以上も植物たちの営みを記録してきた方だ。

テレビの中の御大は、とても御年82歳とは思えないお達者ぶりに驚くばかりだった。埴先生は、一般的には動かないイメージが先行する植物が、さも動物のようにその営みのさなかに見せるダイナミックな行動を写真に収めている。

私のような凡人だと、せいぜい風に揺れる姿を狙う程度だが、植物の生態を熟知した埴先生の職人芸にかかると、我々の想像をはるかに超えた世界を見せてくれる。

ともすれば派手な生きものばかりに目が行きがちなネイチャーフォトの分野だが、足元の小さな宇宙にもっと目を向けていい、そう思わずに入られない埴先生一流の世界観に感服である。

埴沙萠の植物記 – 木と草と共に半世紀

20130708

関東甲信越は史上4番目の早さで梅雨明け。いきなり連日の猛暑で湿った空気が一気に暖められ、視界の周囲あちこちに雲がモクモク湧き上がる。早くも真夏の気配ギラギラだ。

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